愛媛県の交通事故の件数
2018年の1年間における愛媛県内の交通事故状況は以下の通りです。
交通事故数 | 3,487件 |
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交通事故負傷者数 | 4,055人 |
交通事故死者数 | 59人(前年比-19人) |
10万人あたりの死者数 | 4.33人 |
高齢者の比率 | 64.4% |
愛媛県は47都道府県中28番目に人口が多い地域ですが、平成28年度の交通事故による死者数は、全国で19番目と、人口の多さの順位を大きく上回ってしまっており、交通事故の対策にしっかりと力を入れていかなければならない都道府県であると言えるでしょう。
愛媛県の交通事故の特徴
平成23年のデータによると、愛媛県は歩道の整備率が大変低く、全国43位と非常に遅れていました。
そのため県では歩道の整備に力を入れており、現在は以前よりだいぶ整備が進んできましたが、それでもまだまだ歩道は少なく、交通量が多い道路なのに歩道がない、ということも多いです。歩道がない道路ではどうしても歩行者や自転車が車道の端を通行することになり、交通事故が増えてしまう原因となっているのは明らかです。
また、愛媛県には、松山城、大洲城、宇和島城、今治城などたくさんのお城が現存しており、観光にやってくる隣県の車や、瀬戸内しまなみ海道で本州からやってくる車も多く、愛媛県の道路に不慣れなドライバーが多く訪れることも交通事故が発生する要因となっています。
高齢者の事故に注意
平成27年に交通事故で亡くなった78名のうち、高齢者の割合は6割以上を占めており、大変多いと言えます。
そして、高齢者の歩行中の事故は、主に家の近所の道路で起きており、その大半が横断歩道以外を渡った際に発生しているのです。
まだ遠くに車がいるから大丈夫、と思って横断しても、車のスピードはとても早く、危ない、と判断した時には既に遅いですし、若い頃に比べて視力も落ちていて、車の発見自体が遅れます。
高齢者はたとえ遠回りになろうと必ず横断歩道を利用しましょう。
また、高齢者ドライバーによる、不注意が原因の事故も多発しています。年を重ねると、咄嗟の判断力が鈍ってくるため、どんなに運転が上手かった人でも事故を起こしやすくなります。車を運転する際は十分に注意し、夕方は早めにライトを点灯し、自分の存在を他のドライバーに知らせるなど心がけましょう。
愛媛県の交通事故が多い交差点
愛媛県で最も交通事故が発生しやすいのは松山市です。
その他には、新居浜市、今治市、伊予市などでも交通事故が多いです。
以下の5つの地点は、その中でも特に交通事故が多い交差点として地元の人々にも知られています。
南掘端交差点
国道56号線と市道が交わる愛媛県松山市南掘端町にある三差路交差点です。
周囲には愛媛県庁や松山市役所、松山城などもあるため、交通量が多く、渋滞も発生しやすいです。
交差点中央には、路面電車も走っており、広い交差点となっているため横断歩道が長く、歩行者や自転車も多いので、右折時の衝突事故が多発しています。
小坂交差点
愛媛県松山市小坂にある、国道33号線と国道11号線が交わる四差路交差点です。
交差点上にも国道が走っているため、それを支える支柱により視界が遮られ、大変見通しが悪くなっています。
追突事故、右折時の事故、左折時の事故など様々な事故が発生している交差点です。
天山交差点
国道33号線と松山南環状線が交わる愛媛県松山市天山にある四差路交差点です。交差している両道路とも車線数が多く、面積の広い交差点になっています。周囲には大型ショッピングセンターをはじめとした商業施設が多く、混雑しているため追突事故が多発しています。
また、重傷事故も発生している危険な交差点です。
東石井交差点
道幅の広い国道33号線と、市道とが交わる愛媛県松山市東石井にある四差路交差点です。
松山市南部方面から、市街地へ抜ける際の通り道となるため、土日祝日や通勤通学時間帯に混雑しやすく、追突事故が多発しています。
それ以外は特にこれといった特徴があるわけでもないごく普通の交差点のため、安全確認がおざなりになってしまう車が多く、不注意による重症事故も発生しています。
松山南警察署前交差点
愛媛県松山市北土居の国道33号線にある四差路交差点です。
交差点西の道路は、松山環状道路と高速道路の松山ICに通じているため、西方面に向かおうとする車と西方面から出てくる車が非常に多く、慢性的に渋滞しており、出会い頭の事故、追突事故、右折時左折時の事故など様々な事故が発生しています。
弁護士会の内容
弁護士会の名称︰愛媛弁護士会
登録弁護士数︰会員数161名(2016年10月1日現在)
愛媛弁護士会は松山市三番町4丁目8番地8にあります。
交通事故の無料法律相談場所
愛媛県では以下の場所で交通事故の相談を行っています。
愛媛県交通事故相談所
愛媛県松山市一番町四丁目4番地2愛媛県庁第二別館1階
089-941-2111
愛媛県交通安全協会
愛媛県松山市勝岡町1163番地7愛媛県運転免許センター内
089-979-2101
松山市交通事故相談
愛媛県松山市二番町四丁目7番地2
089-948-6449
日弁連交通事故相談センター愛媛相談所
愛媛県松山市三番町4丁目8番地8
089-941-6279
弁護士相談のメリット
賠償金の増額交渉
交通事故のサポートにおいて、最も重要となるのがこの「賠償金の交渉」です。加害者が任意保険に加入している場合は、加害者側の保険会社から賠償金の提示がありますが、これに安易に応じてしまうと、受け取ることができたはずの賠償金を受け取ることができなくなります。
保険会社の提示額は、低い金額です
保険会社というと、保険金を支払ってくれる味方のように感じる方もおられるかもしれませんが、保険会社にとっての顧客は契約者である加害者であり、被害者ではありません。そのため、保険会社は、「被害者側に支払う賠償金の総額はできる限り低い金額に抑えたい」、と考えています。
慰謝料の算定基準に大きな違いあり!
慰謝料などの算定には、一定の基準がありますが、実はこれ1つではないのです。
保険会社は、まずは任意保険基準に賠償金額提示してくるのですが、その金額は裁判基準と比べると、かなり低い金額となります。
ただし、一般の方が裁判基準を調べて計算し、保険会社側に増額を求めたとしても、保険会社がその金額に簡単に応じてくれることはありません。裁判基準を用いて慰謝料の増額を主張するためには、弁護士の高度な知識と業務経験が大きな武器になります。
過失割合の適正化
走行している自動車同士の事故の場合などには、被害者側にも一定の過失が認められるケースがあります。そして被害者側の過失を考慮して最終的な賠償金を調整する事を「過失相殺」といいます。
裁判基準でいくら高額な賠償金を計算しても、過失割合が適切でなければ、受け取れることができる金額は少なくなってしまいます。
過失割合は事故の状況によって、ある程度類型化されていますが、全く同じ状況の事故というものはありません。
交通事故に強い弁護士は、ご依頼者様の事故状況を詳しく検証し、ご依頼様にとって有利に働く事情については、しっかりと保険会社に主張して有利な過失割合となるように交渉します。
自動車保険の弁護士費用特約が使用できる場合、弁護士費用の負担なく依頼することができます。