青森県の交通事故の件数
2018年の1年間における青森県内の交通事故状況は以下の通りです。
交通事故数 | 2,966件(-292件) |
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交通事故負傷者数 | 3,649人(-373人) |
交通事故死者数 | 45人(前年比+3人) |
10万人あたりの死者数 | 3.52人 |
高齢者の比率 | 64.4% |
青森県は本州最北端に位置しており、世界遺産である白神山地をはじめ、十和田湖や八甲田山、岩木山、恐山、仏ヶ浦、大間崎など、景観の良い豊かな自然に恵まれた都道府県です。
人口は、約129万人で(2016年10月1日現在)、47都道府県中31番目に人口が多い地域ですが、平成28年における交通事故の死者数も全国で31番目に多く、人口の多さと同順位であり、交通事故は多くも少なくもない標準的な都道府県と言えます。
しかし、交通事故による死者数の順位が、人口の多さの順位を上回ることがないよう、交通事故対策に力を入れて取り組んでいくことが重要でしょう。
青森県の交通事故の特徴
平成27年の青森県の交通事故による死者数40名のうち、19名が65歳以上の高齢者で、全体の約半分を占めていました。
そのうちの11名が80歳以上であり、高齢者が犠牲となってしまう交通事故が多発しています。
全国的に、高齢者よる交通事故や、高齢者が巻き込まれてしまう交通事故が増加しており、問題となっていますが、青森県も例に漏れずその傾向にあります。
今後ますます加速する高齢化社会にむけて、どのような交通事故対策を取っていくかが重要な課題となるでしょう。
また、青森県は夏季に、飲酒運転やそれによる交通事故が多いという特徴があります。
夏は、青森ねぶた祭りや弘前ねぷた祭りなどの有名なお祭りがあり、盛り上がって飲酒し、ついそのまま運転してしまう人が残念ながら多くいるためです。
もう一つの原因として、お盆には、帰省する人も大勢いるため、親戚の集まりなどで飲酒し、運転してしまう人も多いことが考えられます。
交通事故の減少を目指すには、夏季の飲酒運転への対策も必要でしょう。
また、青森県には奥入瀬渓流や、弘前城、浅虫水族館などの有名な観光スポットが多数存在するうえに、酸ヶ湯温泉、浅虫温泉、大鰐温泉などの名湯も多く、他県からも車で大勢の観光客が訪れます。
そういった、青森県の道路事情に不慣れなドライバーが起こしてしまう事故も問題となっています。
雪によるスリップ事故に注意
青森県は日本有数の豪雪地帯として知られており、気温も低いため、冬は道路が凍結しやすいです。
そのため、スリップする車や、スリップによる追突事故がどうしても多くなってしまいます。
特に、10代のドライバーによるスリップ事故が多発しており、これは免許を取ったばかりで雪道の運転に慣れていない若者が事故を起こしてしまうためと考えられます。
雪道を運転する際は、万一スリップしても対応出来るように車間距離を多めにとり、スピードを出し過ぎない慎重な運転を心がけましょう。
特に、若者のドライバーは経験が浅いぶん、より注意して雪道の運転をしましょう。
青森県の交通事故が発生しやすい交差点
青森県で交通事故が発生しやすいのは、青森市や八戸市です。
その他には、十和田市、弘前市、三沢市などでも多発しています。
以下の5つの地点は、その中でも特に交通事故が発生しやすい交差点として地元の人にも知られています。
国道柳町南側交差点
青森市中央一丁目にある、県道120号線と市道とが交わる交差点です。
南北を走る道路である県道120号線が、遊歩道と水路により2本に別れており、六差路交差点になっています。
車通りも人通りも多く、遊歩道には景観のため背の高い街路樹が植えてあり、その葉が視界を遮り、見通しが大変悪くなっています。
そのため、右折車と直進車の衝突事故や、歩道を横断中の歩行者を巻き込んでしまう事故などが頻繁しています。
環7三吉交差点
国道7号線と県道124号線が交わる、青森市大字駒込字桐ノ沢にある交差点です。
北東から南西を走る国道7号線が、青森自動車道により2本に分離されているため、六差路交差点となっています。
大変面積の広い交差点で、県道から国道へ右折する際は、距離が大変長くなっており、右折車と直進車の衝突事故が多発している危険な交差点です。
小田坂交差点
八戸市下長三丁目にある、県道8号線と市道とが交わる五差路交差点です。
東西を走る市道に対し、県道8号線が大きく湾曲して交わっており、交差点に侵入した道路によっては、右折する際に大変見通しの悪い角度が存在します。
そのため、右折車と直進車の衝突事故が頻発しています。
類家一丁目交差点
国道45号線と市道とが交わる、八戸市柏崎三丁目にある四差路交差点です。
車線数、交通量、共に多く、周囲には商業施設も立ち並び、歩行者や自転車の姿も目立ちます。
それゆえ、横断歩道上の自転車や歩行者との接触事故や、右折車と直進車の衝突事故、追突事故など様々な種類の事故が発生しています。
類家四丁目交差点
八戸市青葉三丁目にある、国道45号線と市道とが交わる四差路交差点です。
周囲には飲食店や銀行、スーパーなどが立ち並んでおり、交差する両道路とも交通量が多く、追突事故や右折車と直進車の衝突事故などが多発しています。
弁護士会の概要
弁護士会の名称:青森県弁護士会
登録弁護士数:117名(2016年10月1日現在)
青森県弁護士会は、青森市長島1丁目3番1号日赤ビル5Fに本部を置き、以下の2箇所に支部を有しています。
- 八戸支部
- 弘前支部
交通事故の無料法律相談場所
青森県では以下の場所で交通事故の相談を行っています。
青森県交通事故相談所
青森県青森市長島一丁目1番1号 青森県庁舎北棟7階
017-734-9235
弘前市、八戸市、五所川原市、十和田市、むつ市
この市町村では、相談員が市役所などに出向いて移動相談を行っています。
(要予約:017-734-9235)
日弁連交通事故相談センター
青森相談所
青森県青森市長島1-3-1 日赤ビル5階 青森県弁護士会館内
017-777-7285
弘前相談所
青森県弘前市大字一番町8 ライオンズマンション弘前一番町1階 青森県弁護士会弘前支部内
0172-33-7834
八戸相談所
青森県八戸市売市2-11-13 青森県弁護士会八戸支部内
0178-22-8823
弁護士相談のメリット
交通事故に遭ってしまった場合、心身共に多大なダメージを受けます。
そんな中で、事故処理にまつわる多くの交渉事や手続きをこなさなければならず、1人でやろうとするのはとても大変なことでしょう。
その点、弁護士へ依頼すれば、一番面倒だと言われている相手方の保険会社との交渉を自分に代わって、しかも有利に進めてくれますし、何をどうすればいいかのアドバイスも、法律のプロの立場から行ってくれるため、ゆっくりと治療に専念できるでしょう。
初回は無料で相談を受け付けている弁護士も多いので、まずは相談だけでもしてみることをお勧めします。
青森県での交通事故なら、青森の道路事情に精通している地元の弁護士に相談するのが一番です。
青森県の交通事故に強い弁護士が対応する市町村
青森市・弘前市・八戸市・黒石市・五所川原市・十和田市・三沢市・むつ市・つがる市・平川市・平内町・今別町・蓬田村・外ヶ浜町・鰺ヶ沢町・深浦町・西目屋村・藤崎町・大鰐町・田舎館村・板柳町・鶴田町・中泊町・野辺地町・七戸町・六戸町・横浜町・東北町・六ヶ所村・おいらせ町・大間町・東通村・風間浦村・佐井村・三戸町・五戸町・田子町・南部町・階上町・新郷村