福島県の交通事故件数及び状況
2019年(令和元年)の1年間における福島県内の交通事故状況は以下の通りです。
交通事故数 | 3,919件 |
---|---|
交通事故負傷者数 | 4,683人 |
交通事故死者数 | 61人 |
10万人あたりの死者数 | 3.27人 |
高齢者の死者数の比率 | 55.4% |
福島県は、北海道、岩手県に次ぐ全国第三位の広大な土地を有しており、阿武隈高地と太平洋に面した「浜通り」、奥羽山脈と阿武隈高地に挟まれた「中通り」、奥羽山脈と越後山脈の間の「会津」、この3つの地域で構成されています。
会津若松や猪苗代湖といった美しい景観に恵まれた自然豊かな地です。
人口は、約182万人で(2021年2月1日現在)、47都道府県中21番目に人口が多い地域ですが、平成28年における交通事故の死者数は全国で「15番目に多く」、人口の多さの順位を上回っています。
福島県は、交通事故対策に力を入れて取り組んで行かなければならない都道府県であると言えます。
福島県の交通事故の特徴
平成27年の福島県での交通事故による死者数77名のうち、43名が65歳以上の高齢者でした。
これは、死者数全体の約56%を占めています。
また43名のうち19名は歩行中に被害にあっており、うち15人は夜間の事故でした。
また、福島県では、高校生の自転車事故による死傷者数が多いのも特徴です。通学に自転車を利用している高校生も多く、学校での適切な指導が求められます。
そして見逃せないのが、自動車乗車中の交通事故の死者30名のうち、シートベルトをしていたのは14名で、残りの16名のうち13名は、シートベルトを着用していれば助かる命だったかもしれないと検証されていることです。
平成27年度の調査による福島県のシートベルト着用率は、助手席の着用率が低く91.0%で、全国平均の94.6%を下回っており、特に助手席へのシートベルトの着用を促すような対策が必要でしょう。
旅行者にも注意
また、福島県には鶴ヶ城や大内宿、五色沼、アクアマリンふくしま、スパリゾートハワイアンズなどのたくさんの観光スポットと、飯坂温泉、土湯温泉、高湯温泉、東山温泉、芦ノ牧温泉、岳温泉、磐梯熱海温泉、湯野上温泉などの名湯があり、他県からも大勢の観光客が車で訪れます。
観光目的でやってきた、福島県の道路に慣れていないドライバーが起こしてしまう交通事故も発生しています。
冬用タイヤの着用率の低さに注意
福島県は、あまり雪国のイメージはないかもしれませんが、地域によっては大雪が積もることもあり、スリップ事故も多発します。
しかし、あまり降らないから大丈夫だろうと、スタッドレスタイヤなどの冬用タイヤに交換しないドライバーも多いのが現状です。
雪道や凍った道路を運転する際はスタッドレスタイヤが不可欠です。
雪による事故を減少させるためにも、気温が下がってきて冬の気配がしはじめたら、早めにスタッドレスタイヤに交換するようにしましょう。
福島県の交通事故が発生しやすい交差点
福島県で交通事故が発生しやすいのは「郡山市」や「いわき市」です。
その他には、本宮市、福島市、会津若松市などでも多発しています。以下の5つの地点は、その中でも特に交通事故が発生しやすい交差点として有名です。
いわき市の御代坂交差点
福島県いわき市小名浜岡小名字御代坂にある、県道26号線と県道66号線とが交わる四差路交差点です。
車線数、交通量共に多い交差点で、追突事故、右折車と直進車の衝突事故、左折時に歩行者と接触してしまう事故、出会い頭の事故など様々な種類の事故が発生していますが、その原因のほとんどが、安全確認が不十分だったことによるものであったという特徴が見られます。
いわき市の林城交差点
国道6号線常磐バイパスと市道とが交わる、福島県いわき市小名浜林城字塚前にある四差路交差点です。
東西を走る市道に対して、国道6号線が斜めにカーブを描いて交わっているため、対向車が見えにくくなっています。
また、周囲には小名浜野球場があり、病院なども立ち並んでいるため交通量が多く、特に朝夕の通勤・通学時間帯に渋滞しています。
追突事故をはじめ、右折車と直進車の衝突事故なども頻発しています。
いわき市の四倉駅入口交差点
福島県いわき市四倉町字東一丁目にある、国道6号線と県道160号線とが交わる四差路交差点です。
交通量が多く、渋滞しやすい交差点ではありますが、見通しが良いため、スピードを出している車も多く、追突事故、右折車と直進車の衝突事故、出会い頭の事故などが多発しています。
本宮市の塩田交差点
国道4号線と市道とが交わる、福島県本宮市本宮字塩田にある四差路交差点です。
南北を走る国道4号線に対して市道が湾曲して交わっているため、対向車が確認しにくくなっています。
追突事故や右折車と直進車の衝突事故が多発していますが、その原因のほとんどが脇見運転など不注意によるものという調査結果が出ています。
福島市の北幹線東入口交差点
福島県福島市鎌田字下田にある、国道4号線と県道387号線とが交わる四差路交差点です。
付近には、福島学院前駅があり、スーパーや飲食店なども多く、横断歩道利用者の姿も目立ちます。
そのため、左折時に横断歩道上の歩行者や自転車と衝突事故してしまう事故が多発している他、前方不注意による追突事故も発生しやすい交差点です。
弁護士会の概要
弁護士会の名称︰福島県弁護士会
登録弁護士数:195名(2016年10月1日現在)
福島県弁護士会は、福島市山下町4-24に本部を置き、以下の五箇所に支部を設置しています。
- 郡山支部
- 白河支部
- 会津若松支部
- いわき支部
- 相馬支部
交通事故の無料法律相談場所
福島県では以下の場所で交通事故の相談を行っています。
福島県庁県民広聴室県政相談コーナー
福島県福島市杉妻町2番16号 県庁本庁舎2階
024-521-4281
郡山市交通事故相談
福島県郡山市役所西庁舎3階
024-924-2151
日弁連交通事故相談センター
福島相談所
福島県福島市山下町4-24 福島県弁護士会館内
024-536-2710
郡山相談所
福島県郡山市堂前町25-23 福島県弁護士会郡山支部内
024-922-1846
以下の場所では相談員による巡回相談を行っています。
(予約受付電話番号 024-521-4281)
- 福島県郡山合同庁舎
- 福島県白河合同庁舎
- 福島県会津若松合同庁舎
- 福島県いわき合同庁舎
弁護士相談のメリット
交通事故に遭うという経験は、人生でもそうそうあることではないため、いざ遭ってしまった場合、どうすればいいかなど知識のない方がほとんどだと思います。
特に大変なのが相手方の保険会社との交渉だと言われていますが、知識のないまま交渉に臨んでも、保険金の相場すら分かりません。
そのため、保険会社が提示してきた金額が妥当かどうかの判断も出来ず、言われるがまま少ない金額しか受け取れない被害者も多いのです。
こういった場合、プロである弁護士に依頼し、交渉を代わりに行ってもらい、十分な保険金を受け取ることをおすすめします。
1人では難しい交渉も、弁護士ならばスムーズに納得のいく解決に導いてくれるはずです。
福島県での交通事故なら、地元で活躍している、交通事故に強い福島の弁護士に依頼するのが一番です。
初回の相談は無料で受け付けている弁護士も多いので、まずは相談だけでもしてみることをお勧めします。
交通事故に強い弁護士が対応する市町村
福島市・会津若松市・郡山市・いわき市・白河市・南相馬市・須賀川市・喜多方市・相馬市・二本松市・田村市・伊達市・本宮市・桑折町・国見町・川俣町・鏡石町・南会津町・猪苗代町・会津坂下町・会津美里町・西郷村・矢吹町・棚倉町・三春町・小野町・富岡町・浪江町・大熊町・塙町・その他県内地域