岩手県の交通事故の件数
2018年の1年間における岩手県内の交通事故状況は以下の通りです。
交通事故数 | 1,982件 |
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交通事故負傷者数 | 2,412人 |
交通事故死者数 | 59人(前年比-2人) |
10万人あたりの死者数 | 4.70人 |
高齢者の比率 |
花巻温泉やつなぎ温泉など、名湯も多く有しています。岩手県は、北海道に次いで広い面積をほこる都道府県であり、岩手山をはじめ、姫神山、早池峰山などの山々に囲まれた緑豊かな大地に、北上川や雫石川、中津川といった河川が流れる自然に溢れる地です。
人口は、約127万人で(2016年10月1日現在)、47都道府県中32番目に人口が多い地域ですが、平成28年における交通事故の死者数は全国で21番目に多く、人口の多さの順位を大きく上回ってしまっており、この現状を真剣に受け止め、交通事故対策に力を入れて取り組んでいかなければならない都道府県であると言えるでしょう。
岩手県の交通事故の特徴
岩手県での交通事故の発生件数は年々減少しており、東北で2番目に少なく、一見すると交通事故対策が実を結んで良い結果を出している都道府県であるように思いますが、死者数は増減を繰り返しており、平成27年にはその数80名と、前年より16名も犠牲者を増やしてしまいました。
死者数80名のうち、26名が80歳以上の後期高齢者であることも見逃せません。
高齢者が犠牲となってしまう交通事故は、高齢化と共に全国で増加しており問題となっていますが、岩手県でも早急に対策を講じるべきでしょう。
また、岩手県では30代~40代の交通事故による負傷者が多いのも特徴の一つです。
これは、岩手県がいわゆる「車社会」であることが原因と考えられます。
広大な面積を有する岩手県においては、どこへ行くにも移動距離が長くなり、その主な移動手段を自家用車に頼らざるを得ないので、通勤で車を利用する人、家族で外出する際に車を利用する人などが多く、結果的に30代~40代の交通事故による負傷者がどうしても多くなってしまいます。
車社会であるということを念頭においた交通事故対策が求められるでしょう。
また、岩手県には、世界文化遺産である中尊寺金色堂や、日本三大鍾乳洞である龍泉洞、小岩井農場、厳美渓、浄土ヶ浜、宮沢賢治記念館、カッパ淵などの観光スポットが多数存在します。
しかし、その観光地のほとんどが、新幹線が停車する盛岡駅から遠い位置にあるため、観光をするには車が必須であると言っても過言ではありません。
そのため、観光に訪れる県内のドライバーや、他県のドライバーが、普段運転したことのない不慣れな道路で起こしてしまう事故も多発しています。
岩手県では雪が原因の事故に注意
岩手県は、太平洋側に位置しているため、そこまで雪が多いイメージはないかもしれませんが、特に内陸の方は気温も低く、雪が降ると溶けずに降り積もり、そのせいで道路のセンターラインが見えなくなるほどです。
除雪車が通った後は、道路の左右に雪の壁が出来るので、道幅も狭くなりますし、冬は十分注意して運転する必要があります。
特に恐ろしいのが、路面が凍結し、アイスバーンと呼ばれる状態になることです。
アイスバーン状態の道路では、当然ですが車はスリップしやすく、最悪の場合ブレーキも効かなくなったりします。
そのため、車間距離を十分に取って運転し、交通事故を起こさないように、そして万一スリップした場合でも他の車を巻き込まないようにすることが大切です。
岩手県の交通事故が発生しやすい交差点
岩手県で最も交通事故が発生しやすいのは、県庁所在地である盛岡市です。
その他、盛岡市に隣接している矢巾町をはじめ、奥州市、花巻市、北上市などでも多発しています。
以下の5つの地点は、その中でも特に交通事故が発生しやすい交差点として有名です。
向中野七丁目17番付近交差点
岩手県盛岡市向中野七丁目にある、市道同士が交わる四差路交差点です。
信号機は設置されておらず、東西を走る道路が優先道路であり、それに交わる南北へ伸びる道路には一時停止の道路表示があるものの、それを守らない車がいたり、安全確認が不十分であったために発生してしまう出会い頭の事故が多発しています。
周囲には商業施設が多く、特に2017年に岩手県初出店のコメダ珈琲店盛岡南店が付近にオープンしたことにより交通量が増加しており注意が必要です。
北寺林第1地割14番地3付近交差点
市道と市道とが交わる、岩手県花巻市石鳥谷町北寺林第1地割にある四差路交差点です。
交差点北東に防風林があり、北東部の見通しが若干悪くなっていますが、それ以外には周辺に何も無い四差路交差点です。
そのため、スピードを出して交差点に突入する車も多く、また信号機も設置されていないため、出会い頭の事故が頻発しています。
山の神966番地9付近交差点
岩手県花巻市山の神にある、市道同士が交わる四差路交差点です。
付近には、県内の人気ラーメン店の一つである元祖満州にらラーメンさかえや本店があり、交通量もそれなりに多いのですが、信号機が設置されていないため、出会い頭の事故が多発しています。
蛸ノ手5番地6付近交差点
市道同士が交わる、岩手県奥州市胆沢区南都田字蛸ノ手にある四差路交差点です。
交差点南西に工場があり、その壁のせいで視界を遮られ、見通しが悪くなっています。
また、信号機が設置されていないため、東西を走る道路が優先であるにもかかわらず、ルールを守らずに交差点に侵入してくる車も多く、出会い頭の事故が頻発しています。
下植田97番地2付近交差点
岩手県奥州市水沢区真城字下植田にある、市道と市道とが交わる四差路交差点です。
周辺はのどかな田園地帯であり、視界を遮るものもなく見通しは良好です。
それゆえにスピードを出して交差点に突入してくる車が多く、また信号機も設置されていないのに、一時停止の標識を守らない車もおり、出会い頭の事故が多発している交差点です。
弁護士会の概要
弁護士会の名称:岩手弁護士会
登録弁護士数:103名
外国法事務弁護士:1名
(2016年10月1日現在)
岩手弁護士会の所在地は盛岡市大通一丁目2番1号 岩手県産業会館本館(サンビル)2階で、以下の2箇所に法律相談所を設けています。
- 盛岡市役所無料法律相談
- 北上・花巻法律相談センター
交通事故の無料法律相談場所
岩手県では以下の場所で交通事故の相談を行っています。
岩手県立県民生活センター交通事故相談
岩手県盛岡市中央通3-10-2
019-624-2244
日弁連交通事故相談センター
岩手相談所
岩手県盛岡市大通1-2-1 サンビル2階 岩手弁護士会館内
019-623-5005
また、以下の場所では巡回相談を行っていますので、詳細は各開催場所にお問い合わせください。
八幡平市役所本庁
岩手県八幡平市野駄第21地割170
0195-74-2111
奥州市役所生活環境課
岩手県奥州市水沢大手町一丁目1番地
0197-24-2111
花巻市市民生活総合相談センター
岩手県花巻市花城町9番30号
0198-24-2111
遠野市消費生活センター
岩手県遠野市新町1-10
0198-62-6318
北上市消費生活センター
岩手県北上市芳町1-1
0197-72-8203
一関市役所
岩手県一関市竹山町7−2
0191-21-8342
一関市役所 千厩支所
岩手県一関市千厩町千厩北方174
0191-53-3957
釜石市消費生活センター
岩手県釜石市只越町3丁目9番13号 釜石市役所第1庁舎1階
0193-22-2701
大船渡市消費生活センター
岩手県大船渡市盛町宇津野沢15
0192-27-3111
宮古市消費生活センター
岩手県宮古市新川町2−1
0193-68-9081
久慈市・久慈広域消費生活センター
岩手県久慈市川崎町1−1 久慈市役所
0194-54-8004
二戸消費生活センター
岩手県二戸市石切所荷渡6−3
0195-23-5800
弁護士相談のメリット
交通事故に遭ってしまった場合、まさか自分が当事者になるとは思ってもいないものです。
そのため、多くの人は事故後にどうしたらいいか、という知識がほとんどありません。
知識がないまま相手方の保険会社と交渉をしても、いいように言いくるめられてしまい、受け取ることの出来る保険金の額も大変少なくなってしまいます。
そうならないためには、こちらも法律と交渉のプロである弁護士に依頼するのが望ましいです。
どう対応すればいいか、的確なアドバイスを受けることが出来ますし、面倒で大変な保険会社との交渉もあなたに代わってやってくれるので、保険金の増額が見込めます。
岩手県での交通事故なら、地域に密着して活動している地元岩手の弁護士に依頼するのが一番です。
初回の相談は無料で受け付けている弁護士もいるので、まずは相談だけでもしてみるのが良いでしょう。
交通事故に強い弁護士が対応する市町村
盛岡市・宮古市・大船渡市・花巻市・北上市・久慈市・遠野市・一関市・陸前高田市・釜石市・二戸市・八幡平市・奥州市・雫石町・葛巻町・岩手町・滝沢村・紫波町・矢巾町・西和賀町・金ケ崎町・平泉町・住田町・大槌町・山田町・岩泉町・田野畑村・普代村・軽米町・野田村・九戸村・洋野町・一戸町