富山県の交通事故の件数
2018年の1年間における富山県内の交通事故状況は以下の通りです。
交通事故数 | 2,839件 |
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交通事故負傷者数 | 3,300人 |
交通事故死者数 | 54人(前年比+17人) |
10万人あたりの死者数 | 5.11人 |
高齢者の比率 |
富山県の道路整備率は全国1位であり、ドライバーにとっては非常に運転しやすい地であります。
富山県の人口は、約106万人で(2016年10月1日現在)、47都道府県中37番目に人口が多い地域ですが、平成28年における交通事故の死者数は全国で28番目に多く、人口の多さの順位を上回ってしまっており、交通事故対策に真剣に力を入れて取り組んでいかなければならない都道府県であると言えるでしょう。
富山県の交通事故の特徴
富山県の交通事故による死者数は、平成19年から順調に減少しており、平成26年には44名まで減少しました。
しかし、平成27年には70名となり、前年より26名も増加するという非常に残念な結果になってしまいました。
この26名増というのは、全国ワースト1位の増加率です。
富山県は、なぜこのように急激に死者数が増えてしまったのかを検証し、対策を考えていかなければならないでしょう。
その理由として一つ挙げられるのが、高齢者が犠牲となる交通事故の増加です。
平成27年度の交通事故による死者数70名のうち、なんと52名が65歳以上の高齢者だったのです。
これは死者数全体の約75%をも占めています。
高齢者が犠牲となってしまう交通事故は、全国的に増加していて他の都道府県でも問題となっていますが、交通事故の死者数における高齢者が占める割合の全国平均は54.6%なので、富山県の数値が如何に高いかがわかると思います。
交通事故を減らしていくためには、高齢者の犠牲者をどのようにして減らしていくかが大きな鍵となるでしょう。
もう一つ考えられるのが、平成26年の調査では、富山県の人口100人あたりの自動車保有台数は全国4位であり、車を所有し、交通手段を自家用車に頼っている人が多い、いわゆる車社会であるということです。
そのことも、交通事故による死者数が増加している一因かと思われます。
また、富山県には、黒部ダムをはじめ、黒部峡谷鉄道、海王丸パーク、高岡大仏、富山城、富山市ファミリーパークなどの観光スポットがあり、宇奈月温泉や氷見温泉郷、庄川温泉郷など名湯も充実しています。
そのため、他県から車で観光にやってくるドライバーも多く、富山県の地理や道路事情に不慣れな人たちが起こしてしまう事故も発生しています。
富山県で交通事故が多い交差点
富山県で最も交通事故が発生しやすいのは富山市です。
その他には、高岡市、滑川市、射水市、魚津市などでも多発しています。
以下の5つの地点は、その中でも特に交通事故が発生しやすい交差点として有名です。
古沢交差点
富山県富山市古沢にある、県道41号線と県道62号線とが交わる四差路交差点です。
交わる道路が片側2車線~3車線と、車線数が比較的多く、交通量も多い交差点ですが、見通しが良いためスピードを出している車も見られ、追突事故が多発しています。
その他にも、右左折時の事故や出会い頭の事故なども発生しています。
婦中大橋西口交差点
国道359号線と県道56号線とが交わる、富山県富山市婦中町塚原にある四差路交差点です。
付近には商業施設や飲食店などが立ち並び、車の出入りが多いので注意が必要です。
また、渋滞が多く、前方不注意による追突事故が頻発しています。
五福交差点
富山県富山市五福(五福末広町)にある、県道44号線と県道56号線とが交わる四差路交差点です。
北西から南東を走る国道44号線の中央には、路面電車の軌道敷があるため、交差点の面積が大変広くなっているのが特徴です。
周辺にはショッピングセンターや、トイザらス・ベビーザらス富山店などの人気の商業施設も立ち並んでおり交通量が多く、追突事故や右折車と直進車の衝突事故、出会い頭の事故など、その他様々な種類の事故が発生している危険な交差点です。
城址公園前交差点
国道41号線と県道44号線とが交わる、富山県富山市大手町にある四差路交差点です。
名前の通り、富山城址公園の前にある交差点で、周囲にはホテルや飲食店や商業施設も立ち並び、富山駅にも通じる道路であるため交通量も歩行者も非常に多く、渋滞も発生しやすいです。
そのため、追突事故や、右左折時に歩行者を巻き込んでしまう事故などが頻発しています。
掛尾(西)交差点
富山県富山市掛尾栄町にある、国道359号線と市道とが交わる四差路交差点です。
周辺にはドン・キホーテ富山店をはじめ、人気商業施設や飲食店が多く常に混雑しており、追突事故や左折時の事故や右折車と直進車の衝突事故など、様々な種類の事故が発生しています。
弁護士会の概要
弁護士会の名称:富山県弁護士会
登録弁護士数:114名(2016年10月1日現在)
富山県弁護士会の所在地は富山市長柄町3-4-1で、以下の二か所に法律相談所を設けています。
- 高岡事務局(高岡法律相談センター※2013年4月より)
- 魚津法律相談センター
交通事故の無料法律相談場所
富山県では以下の場所で交通事故の相談を行っています。
富山県交通事故相談所
富山県富山県富山市新桜町3番2号 旧富山中央警察署分庁舎1階
(平成29年7月3日からは、富山市諏訪川原1丁目3番22号富山農林振興センター諏訪川原庁舎1階に移転します)
076-444-4400
公益財団法人交通事故紛争処理センター金沢相談室
富山県金沢市本町2-11-7 金沢フコク生命駅前ビル12階
076-234-6650
日弁連交通事故相談センター
富山相談所
富山県富山市長柄町3-4-1 富山県弁護士会館内
076-421-4811
弁護士相談のメリット
交通事故に遭ってしまった場合、肉体的にも精神的にも大変大きなダメージを受けます。
そんな状態の中、煩雑な手続きや相手方の保険会社との交渉を行わなければなりません。
しかし、通院もしなければならない、手続きもしなければならない、交渉もしなければならない、となると、1人でこなすのはとても難しいことです。
交通事故に強い弁護士は、被害者に寄り添ってくれます。
弁護士に依頼すれば、手続きや交渉など、安心して任せることが出来るので、自分は通院や治療に専念することが出来ます。
その治療費も、法律と交渉のプロである弁護士に依頼した方が多く受け取ることが出来るのです。
弁護士というと敷居が高いイメージがあるかもしれませんが、初回の相談は無料で受け付けているところも多いので、まずは弁護士相談だけでもしてみることをお勧めします。
また、富山県での交通事故なら、地元の交通事故事情に詳しい富山の弁護士に依頼するのが一番でしょう。
交通事故に強い弁護士が対応する市町村
富山市・高岡市・魚津市・氷見市・滑川市・黒部市・砺波市・小矢部市・南砺市・射水市・舟橋村・上市町・立山町・入善町・朝日町