和歌山県の交通事故の状況
2018年の1年間における和歌山県内の交通事故状況は以下の通りです。
交通事故数 | 2,270件 |
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交通事故負傷者数 | 2,761人 |
交通事故死者数 | 36人(前年比-2人) |
10万人あたりの死者数 | 3.81人 |
高齢者の比率 | 66.7% |
和歌山県は、紀伊半島の温暖な気候に恵まれた、縦長の形状をした都道府県です。
その気候を活かして様々な農産物を生産しており、特にみかんや柿や梅などが有名です。
人口は、約95万人で(2016年10月1日現在)、47都道府県中40番目に人口が多い地域ですが、平成28年における交通事故の死者数は全国で41番目に多い、つまり全国ベスト7位という少なさであり、人口の少なさと死者数の少なさは比例するとはいえ、このままの死者数の少なさを維持しつつ、より交通事故を減らしていくために努力していくのが望ましい都道府県であると言えるでしょう。
和歌山県の交通事故の特徴
和歌山県の交通事故に関する過去10年間あまりのデータを見てみると、死者数は多少の増減はありつつも順調に減少し、平成26年にはここ何年かで最も少ない39名まで減らすことに成功しました。
しかし、翌年の平成27年には48名と9名も増加してしまいました。
平成28年にはまた40名まで減らすことが出来たので、平成27年のみ一時的に増加したという可能性はありますが、今後もこのように増減を繰り返してしまうようでは問題があります。
せっかく減少させることの出来た死者数を増加させないような努力が必要です。
また、高齢者が犠牲となってしまう交通事故が全国で増加していますが、和歌山県でも平成27年の交通事故による死者数47名のうち32名が65歳以上の高齢者であり、全体の約67%をも占めています。
しかし、高齢者が犠牲となる事故は、全国的な傾向としては、歩行中に車に跳ねられてしまう死亡事故が約半数を占めていますが、和歌山県では自動車乗車中の死亡事故が最も多いという特徴があります。
これは、和歌山県の高齢者ドライバーの多さが一因と考えられるでしょう。
平成26年度の調査によるデータになりますが、その時点で和歌山県の高齢者ドライバー比率は24.4%で全国で6番目という多さでした。
現在はその比率がさらに増えているものと思われます。
高齢者ドライバーによる事故をどうやって減らしていくかが和歌山県の交通事故対策の一番の課題となるでしょう。
また、和歌山県には、レジャー施設であるアドベンチャーワールドや、和歌山城、奥之院、熊野本宮大社、熊野那智大社、高野山金剛寺などの歴史的建造物や、白良浜、那智の大滝、千畳敷、橋杭岩といった景観の良い場所など、観光スポットが充実しており、県外からも大勢の観光客が車で訪れます。
そういった、和歌山県の道路に慣れていない他県から来たドライバーが起こしてしまう事故も発生しています。
交通ルール違反の車による事故に注意
和歌山県では、一時停止無視や信号無視などの交通ルール違反による事故が多く、平成27年には交通事故の約12%が、それら交通ルール違反を原因とするものでした。
また、ひき逃げ事故や飲酒運転事故も多く、ひき逃げ事故は発生件数44件、死者数3名、飲酒運転は発生件数30件、死者数4名でした(平成27年)。
このような悪質な交通ルール違反で亡くなる方がいるという現状は非常に残念なことです。
車を運転するというのは責任が伴う行為であるということを県民ひとりひとりが自覚し、交通ルール違反による事故を減らすよう、県をあげて対策するべきでしょう。
和歌山県の交通事故が多い交差点
和歌山県で交通事故が発生しやすいのは、和歌山市や岩出市です。
その他には、御坊市、田辺市、紀の川市などでも多発しています。
以下の5つの地点は、その中でも特に交通事故が発生しやすい交差点として地元の人にも知られています。
中迫交差点
和歌山県岩出市中迫にある、国道24号線と市道とが交わる四差路交差点です。
周辺には、ケンタッキーフライドチキンやモスバーガー、びっくりドンキー岩出店やスシロー岩出店、餃子の王将岩出店などの人気飲食店があり、商業施設も立ち並んでいるため、交通量や車の出入りが多く、横断歩道には歩行者や自転車の姿も目立ちます。
朝夕の通勤時間帯や、土日祝日などは渋滞が発生することも多く、追突事故が多発しています。
備前交差点
国道24号線と県道63号線とが交わる、和歌山県岩出市中迫169にある四差路交差点です。
前述の中迫交差点のすぐ東に位置する交差点のため、人気の商業施設や飲食店が集中しており交通量や車の出入りが多く、車線数も多い国道と県道が交わる交差点のため常に混雑しています。
歩行者も大勢通行するため、商業施設や飲食店に出入りする歩行者との接触事故が頻発している他、追突事故や右折車と直進車の衝突事故なども発生しています。
大谷交差点
和歌山県和歌山市大谷中得240にある、国道26号線と県道7号線とが交わる四差路交差点ですが、国道26号線が上下線に分かれているため、複雑な構造をしています。
また、交差点上部をバイパスが走っており、その橋脚によって見通しが悪くなっています。
その複雑な構造と見通しの悪さゆえに、一方通行の道路に誤って侵入してしまう車がいたり、横断歩道上の自転車と接触してしまう、というような事故が発生している他、追突事故や右折車と直進車の衝突事故など様々な種類の事故が発生しています。
延時交差点
国道26号線と市道とが交わる、和歌山県和歌山市延時にある交差点です。
四差路交差点のようにも見えますが、細い道路も交わっており、変則的な形状をしています。
交わる道路数が多いため、交通量が多く複雑な構造をしており、周辺には商業施設も立ち並んでいるので歩行者の姿も目立ちます。
追突事故や右左折時に歩行者と衝突してしまう事故、右折車と直進車の衝突事故など様々な種類の事故が発生している危険な交差点です。
新堀橋西詰・島崎町七丁目交差点
和歌山県和歌山市新堀東2丁目にある、県道13号線と市道とが交わる交差点です。
新堀橋西詰交差点と、島崎町七丁目交差点の二つの交差点が隣接しており、一つの交差点のようになっている非常に複雑な構造をした交差点です。
カーブした道路同士が交わっているため、見通しが悪く対向車が見えにくい角度も存在するので注意が必要です。
それゆえ、右折車と直進車の衝突事故をはじめ、追突事故、左折時に自転車と衝突してしまう事故、バイクとの接触事故、出会い頭の事故など様々な種類の事故が頻発しています。
弁護士会の概要
弁護士会の名称:和歌山弁護士会
登録弁護士数:144名(2016年10月1日現在)
和歌山弁護士会の所在地は、和歌山市四番丁5番地です。
交通事故の無料法律相談場所
和歌山県では以下の場所で交通事故の相談を行っています。
交通事故相談所
和歌山県和歌山市小松原通1-1 県庁本館2階 交通事故相談所
073-441-2359
田辺駐在
和歌山県田辺市朝日ヶ丘23-1 西牟婁総合庁舎3階 交通事故相談所
0739-26-7903
新宮駐在
和歌山県新宮市緑ヶ丘2-4-8 東牟婁総合庁舎1階 交通事故相談所
0735-21-9611
日弁連交通事故相談センター
和歌山相談所
和歌山県和歌山市四番丁5 和歌山弁護士会館内
073-422-4580
弁護士相談のメリット
交通事故に遭ってしまった場合、多額の費用がかかってしまうものです。
まず、怪我の治療費や車の修理費などがその代表です。
しかし、保険に入っているから大丈夫!と楽観視している方も多いかもしれませんが、相手方の保険会社との交渉はたいへん難しく、治療や修理に必要な最低限の保険金すらもらえないということもあるといいます。
そこで、こちらも交渉と法律のプロである弁護士を擁して保険会社とのやり取りを行いましょう。
「保険金の額が妥当かどうか」など、自分ひとりではわからない点も専門的な知識から判断し、十分に調査して交渉に当たってくれるため、受け取るとことできる保険金の額は大きく増えるでしょう。
弁護士がついてくれている、という安心感で精神的な負担もかなり軽減します。
和歌山県の交通事故なら、交通事故案件に強い地元和歌山で活動している弁護士に依頼するのが一番です。
初回の相談は無料で受け付けている弁護士も多いので、まずは相談だけでもしてみることをお勧めします。
交通事故に強い弁護士が対応する市町村
海南市・新宮市・紀の川市・岩出市・紀美野町・かつらぎ町・広川町・有田川町・美浜町・日高町・和歌山市・由良町・みなべ町・日高川町・白浜町・上富田町・すさみ町・那智勝浦町・九度山町・高野町・太地町・古座川町・北山村・串本町・有田市・御坊市・印南町・湯浅町・橋本市・田辺市