兵庫県の交通事故の件数
2018年の1年間における兵庫県内の交通事故状況は以下の通りです。
交通事故数 | 24,667件(-2,124件) |
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交通事故負傷者数 | 29,945人(-2,933人) |
交通事故死者数 | 152人(前年比-9人) |
10万人あたりの死者数 | 2.76人 |
高齢者の比率 | 59.2% |
兵庫県は47都道府県中人口が7番目に多い地域ですが、平成28年11月現在における交通事故の発生件数は、ワースト6位と比較的交通事故が発生しやすい傾向にあります。
兵庫県の交通事故の特徴
兵庫県の交通事故のうち、死亡事故発生状況を年齢別に分析すると、平成28年11月現在における死者136名のうち約50%に相当する68人が高齢者です。なお、高齢者の事故類型として最も多いのが歩行中に車に跳ねられて死亡するケースで32人にまでのぼります。
さらに細かく見ていくと、その大半は道路横断中に被害に遭っています。
兵庫県(神戸、尼崎、高砂、西宮)の交通事故が多い区間
兵庫県警が発表した平成28年11月末における交通事故統計データによると、兵庫県下の主要道路において特に交通事故(人身事故)が発生しやすい区間は以下の通りです。
- 神戸市市中央区・兵庫区内の国道2号東川崎町交差点から西宮内町交差点を含む区間
- 尼崎市内の国道2号十間交差点から昭和通7丁目交差点を含む区間
- 高砂市内の明姫幹線中島交差点から竜山大橋西詰交差点を含む区間
- 西宮市内の国道2号津門大塚町交差点から東川交差点を含む区間
このように、兵庫県内の交通事故の多くは、「国道2号線沿い」において発生しています。国道2号線は、大阪から福岡までを結ぶ一般道で、兵庫県から山口県にかけては主に山陽自動車道と並走する形であり、県民の多くが生活道路の一部として利用してる大動脈のような主要道路です。
では、この国道2号線沿いで特に交通事故が発生しやすい地点を地域別に見ていきましょう。
神戸市の交通事故多発地点
神戸市は観光地としても有名で、県内外から多くの車が押し寄せてきます。そんな中、最も交通事故が発生しやすい地点は以下の通りです。
- 中央区、兵庫区にある東川崎町交差点、七宮交差点、西宮内町交差点
- 神戸市長田区にある湊川大橋交差点、大橋町4丁目交差点、大橋5丁目交差点
- 神戸市灘区にある岩屋南町3丁目交差点、岩屋中町4丁目交差点、脇浜町3丁目交差点
これらが神戸市内において交通事故が多発しているエリアです。
中でも、次の地点については以下のような交通事故が多発しているため特に注意が必要です。
東川崎町交差点
神戸市内において最も危険と言っても過言ではない交差点で、交通事故の多発地点です。上空から見るとただの十字路に見えますが、よく見ると交差する道路がその先で分岐するなど、実際は六差路に近い交差点です。また、それに輪をかけて交差点の頭上に阪神高速の橋脚があるため見通しが悪く渋滞の発生源にもなっています。事故形態としては、追突事故や右直事故が発生しやすいようです。
七宮交差点
国道2号線と市道が交差する地点で、すぐ近くに阪神高速神戸3号線の入口もあることから、交差点がちょうど高架下となり事故が発生しやすい状況です。特に交差点右折時の事故が多いのが特徴です。
尼崎市の交通事故多発地点
尼崎市は以下の地点において交通事故が多発しています。
- 十間交差点
- 東難波交差点
- 昭和通り7丁目交差点
西宮市の交通事故多発地点
西宮市は以下の地点において交通事故が多発しています。
- 津門大塚町交差点
- 池田町交差点
- 東川交差点
明石市の交通事故多発地点
明石市は以下の地点において交通事故が多発しています。
- 土山交差点
- 平岡小学校南交差点
- 土山陸橋東詰交差点
なお、兵庫県の高齢化率は高く、兵庫県が調査を開始した平成5年以降はどんどん上昇し、平成28年現在では、全人口中の65歳以上が占める割合が26.9%にまで達しています。そのため、交通死亡事故被害者の約50%を65歳以上の高齢者が占めているという状況です。
弁護士会の概要
弁護士会の名称:兵庫県弁護士会
登録弁護士数:会員数876名(平成28年4月1日現在)
兵庫県弁護士会に所属する弁護士の分布を見てみると、実に552名が神戸本部に所属しています。交通事故に強い弁護士も神戸市内であれば容易に見つけることができるでしょう。
神戸本部の次に多いのが姫路支部で122名、阪神支部(尼崎市、西宮市、芦屋市)で113名と、こちらも交通事故が比較的多い地域の為、交通事故に強い弁護士が多い可能性が高いでしょう。
反対に豊岡支部については、兵庫県の約1/4を対象エリアとしていますが、j過疎地域ということもあり、所属弁護士は9名と非常に少ない状況です。
交通事故の無料法律相談場所
兵庫県では以下の場所で、交通事故の相談を行っています。
兵庫県交通事故相談所
兵庫県神戸市中央区東川崎町1-1-3
神戸クリスタルタワー6階(兵庫県民総合相談センター内)
TEL:078-360-8521
姫路支所
兵庫県姫路市北条1-98
県姫路総合庁舎2階
TEL:079-281-9300
豊岡支所
兵庫県豊岡市幸町7-11
県豊岡総合庁舎1階
TEL:0796-23-1001(代表)
一般財団法人兵庫県交通安全協会(兵庫県交通安全活動推進センター内)
兵庫県神戸市中央区下山手通5-5ー14
TEL:078-371-2262
日弁連交通事故相談センター
神戸相談所
兵庫県神戸市中央区東川崎町1-1-3
神戸クリスタルタワー13階(兵庫県弁護士会分館内)
TEL:078-321-0033
阪神相談所
兵庫県神戸市中央区東川崎町1-1-3
神戸クリスタルタワー13階(兵庫県弁護士会分館内)
TEL:078-321-0033
明石相談所
兵庫県明石市中崎1-5-1(明石市役所内)
公益財団法人ひょうご被害者支援センター
神戸市中央区下山手通5-1-3
TEL:078-367-7833
NASVA独立行政法人自動車事故対策機構
交通事故被害者ホットライン
TEL:0570-000738
弁護士相談のメリット
兵庫県では、公的機関や弁護士会が主催する交通事故無料相談の他にも、交通事故の被害者を支援する次のような団体もあり、示談交渉や後遺障害認定だけではなく、被害者自身やそのご家族の心理的なサポートや、交通事故の被害に遭った家庭の児童に対する生活貸金貸付や療養施設の紹介、介護料の支給などについてもサポートをしてくれます。
また、交通事故の多い神戸市や西宮市、尼崎市などについては、弁護士事務所数も豊富で、交通事故を得意としている弁護士もたくさんいるでしょう。弁護士の経験が豊富であれば、交通事故における慰謝料の増額や過失割合の交渉などについても、適切に対処してくれるはずです。もしも兵庫県で交通事故の被害に遭ったら、無料の相談窓口を活用して知識を得るのと併行して、早い段階で交通事故に強い弁護士に相談すると良いでしょう。
保険会社との交渉が不安・ストレス
弁護士が介入しない保険会社との示談交渉では、被害者の方がご自身で保険会社と相対しなければなりません。
仕事や家事などで忙しい時や怪我の治療に専念したい時にも厄介な交渉や面倒な手続をご自身で行わなければならず、相当な負担となります。
また、保険会社は対立する相手方当事者ですから、少しでも賠償金を抑えようと交渉してきます。保険会社は日々多数の交通事故を取扱い、示談交渉にも手慣れていますので、交渉に不慣れな被害者の方が保険会社と対等に渡り合うにはプロの専門家である弁護士に示談交渉を任せるのが有効です。
交通事故に強い弁護士が対応する市町村
長田区・須磨区・垂水区・東灘区・灘区・兵庫区・北区・中央区・西区・姫路市・尼崎市・明石市・西宮市・洲本市・ 芦屋市・伊丹市・相生市・豊岡市・加古川市・赤穂市・西脇市・宝塚市・三木市・高砂市・川西市・小野市・三田市・加西市・篠山市・養父市・丹波市・南あわじ市・朝来市・淡路市・宍粟市・加東市・たつの市・佐用町・香美町・猪名川町・多可町・稲美町・播磨町・市川町・福崎町・神河町・太子町・上郡町・新温泉町