当たり屋の最新手口と対処法!自転車と歩きスマホは要注意

当たり屋の最新手口と対処法!自転車と歩きスマホは要注意

当たり屋とは、損賠賠償金目的に故意に交通事故を起こす人のことです。

一昔前は、道路に飛び出してきて自ら車にぶつかってくるような大胆な「当たり屋」がいたものですが、最近でも以下のような当たり屋手口が絶えないようです。

1:ブレーキランプが付かないようにして減速して追突事故を誘発する
2:通過する車のサイドミラーに故意に接触する
3:交差点を曲がるときなど、車が低速走行している際に意図的に接触する
4:車が駐車場などでバックしているところに、意図的に接触する

このように、当たり屋とは被害者自らが故意に車に接触することで、慰謝料などの賠償金をだまし取ろうとする行為のことをいいます。

これらの手口はドライブレコーダーを搭載した車の普及によりかなり減ってきています。しかし、実は今、新たな当たり屋手口が増え始めてるのです。

今回は、最新の当たり屋手口とその対策法について解説します。

1.最新の”当たり屋手口”とは?

最近は、自転車が歩行者と接触した人身事故により、裁判で高額な賠償事例が出るなど、自転車事故に注目が集まっています。

しかし、実はこれを悪用した当たり屋も増えているのです。

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(1) 自転車に対する当たり屋が急増中

相談事例:
自転車で走行中、急にビルの陰から人が飛び出してきて接触してしまいました。「恋人からもらったブランドの靴が傷ついた!」と騒ぎ始めましたが、どう見ても暴力団関係者です。

自転車事故の当たり屋の手口としては、急いでいるフリをして自転車に自ら接触し、派手に転ぶことで打撲、捻挫などの症状を訴えたり、持っていたスマホやノートパソコンが壊れたなどと言って損害賠償を請求したりしてくるケースがあります。

それ以外にも、思い出の高価な靴、鞄に傷が付いたとクレームをつけることもあります。物損事故だと言い、2万円程度で示談してほしいといわれます。

数万円程度のさほど高くない要求を持ちかけ、警察を呼ぶと面倒になると思わせて、その場で即決の示談金を要求するものが多いです。

自転車事故の場合は、車のようにドライブレコーダーが搭載されていないため、事故の客観的な証拠が乏しく、当たり屋であるということの立証が困難になる場合があります。事故が言いがかりであるならば、個人情報(名前、住所、連絡先)などを教えてしまうと、やっかいなことに巻き込まれる可能性があります。

当たり屋の中には、小遣い稼ぎに不良、暴力団関係者が接触してきますので十分に注意してください。

歩道走行中は、自転車のスピードを出しすぎないことが重要です。

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(2) 歩きスマホも当たり屋に狙われる

また、歩きスマホの歩行者も、当たり屋の格好のターゲットとされます。

歩行者同士での接触であれば、当たり屋自体は怪我しなくて済みますし、ぶつかった際に、高価な時計、貴金属、スマホ、ノートパソコンが傷ついた、割れた、壊れたと騒ぐ可能性があります(落とす前から壊れているかもしれませんが、その証拠はありません)。

また、歩きスマホ側も、「スマホ操作していたし……」という罪悪感が出て、当たり屋側にペースをにぎられることが多いです。

(3) 警察に相談しても解決は難しい

このような暴力団関係者に脅されたら、市民はたまったものではありません。

そこで、警察に行けば助けてもらえると思い、交番に行くことを考えるかもしれませんが、実は、それでも簡単には解決しません。

警察は、物損事故「スマホが壊れた、高級靴、鞄が傷ついた、ノートパソコンが壊れた」といったものには、「民事不介入の原則」で、話は聞いたとしても、損害賠償に関しては基本的に当事者同士で話し合って解決してください、としか言ってくれないのです。

2.当たり屋への対処法

当たり屋は悪質極まりない行為ですが、その立証は簡単ではありません。

万が一、あなたが「当てられた!」と思ったら、次のことに注意して行動してください。

(1) 証拠の確保(ドライブレコーダーの活用)

自転車事故の当たり屋の場合、ドライブレコーダーがあれば、演技であるのか本当にぶつかったのかが一目でわかります。

逆に、ドライブレコーダーがない自転車事故の場合は、事故の証拠が何より重要です。

「警察にちゃんと話せばきっと分かってもらえる」という考えは捨てましょう。警察はあなたを加害者として見る可能性が高いため、たとえ正直に話したところで、客観的な証拠がなければ勝てません。

そこで、当たり屋に当てられたら、次の証拠を確保しましょう。

1:事故発生状況をそのまま撮影する。
2:自転車の損傷箇所を細かく撮影する。
3:当たり屋が「痛い」と主張する箇所に該当する場所の着衣の写真を撮る。
4:当たり屋が「壊れた」と主張するものの破損状況の分かる写真、およびメーカーや型番なども細かく控える。

これらは、後から当たり屋であることを立証するために必要になります。

(2) 会話を録音する

当たり屋が話している内容は、スマホの録音機能などで漏れなく録音しましょう。

当たり屋の話は必ずどこかで矛盾が生じてきます。ただ、その矛盾が生じたときに証拠が残っていないとこちらも強く主張することができないため、会話を録音するのが一番確実です。
特に、事故直後に話していたことと、警察が来てから言うことに矛盾が生じる場合が多いようです。

相手に矛盾が多いことがわかれば、警察もこちらの言うことに耳を傾けるようになります。

(3) 詳細を聞く

当たり屋はつじつま合わせの台本は頭に入っていますが、準備していないことを聞かれると途端に答えが怪しくなることがあります。

特に、次のことを一つずつ聞いていくと、矛盾が生じることがあります。

1:どこに住んでいるのか。
2:どこへ行く途中だったのか。
3:なぜこの道を通ったのか。

優秀な警察官であれば、これらはこちらが聞かなくても聞いてくれますが、聞いてくれない場合はこちらから聞くしかありません。相手に答える義務はありませんが、答えなければ相手が怪しくなるだけですので、どちらにしても聞く価値はあります。

特に、当たり屋は自宅近くで当たるよりは、知り合いの少ない地域を選んで当たるため、不自然に遠いところに住んでいる人の場合は警察も怪しいと思うでしょう。

(4) 自転車保険に加入

示談交渉を当事者同時で直接行うと、当たり屋のペースにのせられてしまい、数万円の示談金を払わされることがあります。

重要なのは、示談代行をしてくれる保険会社のプロに間に入ってもらうことです。

また、保険会社には当たり屋リストがある場合があり、当たり屋かどうかを判断することも可能かもしれません。

自転車保険に入っていれば、高額な慰謝料を請求されても安心できるのです。

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