車のイタズラ(落書き・傷)防止・対策は防犯カメラを上手に活用!

車のイタズラ(落書き・傷)防止・対策は防犯カメラを上手に活用!

突然ですが、皆さんは大切な愛車にイタズラをされた経験はありますか?
例えば、車のボディに故意に傷をつけられたり、タイヤをパンクさせられたりなど、車に対する悪質なイタズラにはさまざまなケースがあります。

【主な車のイタズラ行為の事例】
・ ボディの表面に石などで傷を付けられた
・ 車のウインドウが割られた
・ タイヤをパンクさせられた
・ 車に泥などを塗られ
・ 車にペンキやマジックで落書きされた

他にも、車に対するイタズラ行為にはさまざまなものがあります。

今回は、これら車に対するイタズラ行為の法的見解と対処法について解説したいと思います。

1.車のイタズラの罪

(1) 刑事責任

先ほどあげたような車に対するイタズラ行為をした場合は、刑法261条器物損壊罪に該当する可能性があり、3年以下の懲役又は30万円以下の罰金若しくは科料に処されます。

ちなみに、器物損壊罪は「親告罪」のため、車の持ち主から告訴がなければ公訴を提起することはできません。

さらに、親告罪は原則として犯人を知った時から6ヶ月経過後は告訴することができないため、もしもイタズラの被害にあって犯人の処罰を望むのであれば、この期間内に告訴する必要があります。

(2) 民事責任

当然のことながら、上記の刑事責任の他に、加害者は被害者に対して直接損害賠償義務を負います。すなわち、車にイタズラをしたことによって所有者が被った損害を賠償しなければなりません。

ちなみに、この場合は交通事故ではないため、加害者側が自動車保険に加入していてもその保険は全くもって使えません。

使えるとすれば、被害者側の車両保険ですが、車両保険を使うと保険料が値上がりするため、被害者としては納得できないでしょう。

2.警察はどの程度捜査してくれるのか

車のイタズラに対する警察への手続きとしては、「被害届」と「告訴」の2種類があります。

(1) 被害届

事故現場から警察に通報して、駆けつけた警察官に対してする手続きは、基本的には「被害届」となります。

被害届とは、簡単に言うと「何月何日何時何分頃に、私の車がイタズラされました」という事実を警察に報告することです。

あくまで報告するだけですので、警察には捜査義務は発生しません。車のイタズラに対する被害届は警察の中では極めて重要度の低いものとして扱われるため、よほどのことがなければ、警察が本腰を入れて犯人探しをしてくれることはないでしょう。

(2) 告訴

これに対し「告訴」は、加害者に対する処罰を求める強い手続きのため、警察が告訴を受理した場合は捜査義務が発生します。犯人を器物損壊罪で裁いてほしければ、告訴をする必要があります。

ただし、警察は、被害届については簡単に受理してくれますが、告訴については簡単には受理してくれません。そのため、どうしても犯人を捕まえて処罰してほしい場合は、弁護士や行政書士に相談して告訴状を作成し、提出することをおすすめします。

尚、車のイタズラの場合は加害者が分からないことが多いためですが、加害者が不明でも「被告訴人不明」として告訴状を提出することができます

3.車のイタズラに対する有効な3つの防犯対策

そもそも損害賠償請求をするためには、加害者が特定されていることが大前提です。
しかし、結論としては、イタズラの犯人の検挙率は非常に低いのが現状です。

平成23年のデータになりますが、警視庁の統計によると器物損壊罪の検挙率は、なんと7.4%とその他の一般刑法犯に比べ非常に低い数字となっています。そして、器物損壊罪のうち60.4%が車両に対するもので、被害対象としてはもっとも多い数値となっています。

ですから、車のイタズラに対しては、車両保険で最悪のケースの保険をかけつつ、事前対策としてイタズラの発生抑制に全力を注ぐことを考えなければなりません。

(1) 防犯カメラの設置

車のイタズラの場合は、現場に鑑識が来て指紋を採取するようなことはまずありません。警察に通報したとしても、やることとしては近くにある防犯カメラ映像の確認程度です。

そのため、防犯カメラ映像もなく、かつ、付近の目撃情報もなければ「手がかりはゼロ」となり、犯人が見つかる可能性は極めて低いという事になります。

そのため、このような車のイタズラ行為に対しては、事前に車の保管場所を監視する防犯カメラを設置しておく必要があります。また、犯行は夜間行なわれる可能性が高いため、夜でも犯人の顔が識別できる程度の感度のカメラでなければなりません。
5年ほどの前の監視カメラだと、人影はうつっても顔が判別できないケースが多いと言われています。

これらの防犯カメラ映像は、後の捜査で犯人と思われる人物が浮上したときに、顔を照合する決定的な証拠となる可能性がありますのでとても重要です。

逆に、こう言った証拠が無い場合は、犯人と思われる人物が浮上したとしても決め手がないため、本人が自白しない限りは、結局特定ができない(言い逃れできてしまう)ということになります。

(2) センサー付のライトを設置

イタズラは夜間に行なわれることが多いため、夜間人が近づいた際に自動で点灯するライトを設置しましょう。

人が近寄った際に明るくなれば、防犯カメラにも鮮明に映像が残りますし、何より犯人が驚いて犯行を躊躇する可能性があります。

(3) カーセキュリティーを設置

市販のカーセキュリティーの設置も検討しましょう。

人が近寄った際に警報が鳴るものなどを設置することで、犯人から車を守ることができます。

4.防犯カメラに犯人が映っていたら

では、もし設置していた防犯カメラに犯人が映っていたらどうすれば良いのでしょうか。
警察へすぐに連絡して被害届を提出(可能であれば告訴も検討)するのは当然ですが、その後はどうなるのでしょうか。

勘違いしている人も多いのですが、防犯カメラに犯人が映っていたからといって、すぐに犯人が捕まるわけではありません。防犯カメラ映像をもとに犯人を全国一斉指名手配してくれるわけではありませんので、被害届だけを出して後を警察に任せたところで犯人は捕まらないでしょう。

そこで、被害者であるあなた自身も、防犯カメラに映った人物に心当たりがないか考えてみましょう。

車に対するイタズラは、何らかの言いがかりや因縁をつけられた結果であることが多いです。知り合いではなくても、近所の人など、意外と近場に犯人が潜んでいる可能性も大いにあります。

これらの思い出した情報を警察に伝えることで、犯人の検挙に繋がる可能性があります。

車に対するイタズラは、犯人が捕まらない限りはどうしようもありません。まずは犯人検挙に繋がる手がかりを、防犯カメラ映像と自分の記憶を頼りにしっかりと検証してみましょう。

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