自転車保険の概要&必要性を解説!自転車事故の賠償金が1億円?

自転車保険

自転車の交通事故が急増中。自転車保険の加入が義務化?

ここ数年、自転車事故のニュースを聞くことが多くなりました。各自治体も、事故の深刻さや賠償責任の大きさを懸念し、独自に対策を打ち始めています。具体的には、自動車保険のように、自転車保険の加入を義務化する自治体が増えているのです。そこで、今回は、自転車保険の概要と必要性、各種自転車保険のデメリット&メリットまで解説いたします。

自転車保険の加入者も急増。その背景とは?

まずは、自転車保険の基本と、加入者が増えている背景などを見ていきましょう。

自転車保険とは

では、自転車保険とはどんな保険なのでしょうか。

自転車保険とは、自転車に乗車する人を対象に、事故に遭ったときに備え、個人賠償保険や傷害補償、その他ロードサービスなどがセットになった保険のことをいいます。ここ数年前までは、自転車保険というものはメジャーな商品ではなかったのですが、自転車事故の急増を受けて、人気の保険になってきています。

自転車保険で注目すべきところは、加入者の怪我の補償よりも他人に危害を加えてしまった場合の補償が手厚いところです。5000万円程度〜2億円程度までさまざまな賠償補償がついているのが特徴と言えるでしょう。

保険商品の料金は、年間にすると3000円〜7000円程度の料金が多く、それほど多い出費ではありません。もっとも、家計のやりくりに日々奮闘している家庭にとって、これだけの費用を自転車のみにかけるべきかについて、疑問に思われる方も多いはずです。

保険加入急増の背景

では、なぜ今、自転車保険の加入検討が必要なのでしょうか。

事故が急増しているという問題もありますが、実のところ各自治体による自転車保険加入義務化も大きく影響しています。2015年に兵庫で自転車保険の加入が義務化されたのを受け、2016年7月には大阪でも義務化されることになりました。2018年4月には京都でも義務化が予定されており、滋賀、名古屋、鹿児島などはすでに義務化しています。東京では努力義務が課されており、その他の県でも、努力義務規定を設けているところがいくつか見られます。現在は関西での義務化が多いですが、全国規模で広がりを見せており、これから増えていく可能性も高いといえるでしょう。
義務化の目的は、被害者の保護と加害者の経済的負担を軽減することにあります。自転車事故の増加だけでなく、被害に遭われた方の保護が十分に行き届かないという事情も義務化の背景としてはあるのでしょう。

義務化されている地域では、住民でなくとも、その地域で自転車に乗る場合は、保険に加入しなければいけないので、注意が必要です。

自転車事故の損害賠償額は、1億を超えることも

では、自動車事故の損害賠償金はどのくらいになるのでしょうか。

まず、警視庁の統計によると、2016年度に報告されている自転車事故は、90000件以上あり、死亡事故は500件を超えています。過去には、17万件以上の自転車事故が報告された年もあり、事故自体は減少しているものの、放っておけない状況があるといえるでしょう。また、自転車事故の加害者に対する損害賠償金についてもかなり高額な賠償が命じられています。具体的に言うと、過去には1億7000万円の賠償請求が認められた例もあります。車と同様に、自転車に対しても大きな責任が課せられる傾向になってきているのです。

例えば、2007年の東京地裁の判決では、信号無視によって歩行中の女性(55歳)と衝突・死亡させてしまった37歳の男性事例につき5438万円の賠償を認めています。2013年の神戸地裁の判決では、小学校5年生の男子が坂道を自転車で降っていると途中に女性(62歳)と衝突・意識不明の状態にさせてしまい9520万円の損害賠償が認められました。

このように、死亡事故や重体に陥ってしまった事例では、高額な損害賠償金が裁判で認められています。そのため、最低でも1億の自転車保険の加入を検討すべきということです。2億の補償があれば安心といえそうです。

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自転車保険の種類。特徴やメリット&デメリット

次に、自動車保険の種類についてご説明します。それぞれの特徴やメリットとデメリットについても一緒にみていきましょう。では、自転車保険には、どのような種類・補償内容があるのでしょうか。

自転車保険の種類

まず、自転車保険の種類からご説明したいと思います。自転車保険には、大きく分けて2つの種類があります。それは、自転車特化型の保険と、個人賠償責任保険の2つです。この2つの違いは、自転車向けに設定された保険商品か否かということです。

保険の名前も「〜サイクル保険」という自転車を意識してネーミングされたものと、いろんなサービスに付帯した個人賠償責任保険という総称になったものに分かれます。それぞれの詳細については、「3-2.自転車特化型保険の特徴、メリット&デメリット、「3-3.個人賠償責任保険の特徴、メリット&デメリット」でそれぞれご説明します。

自転車保険の補償内容

次に、補償内容についてご説明します。

自転車保険の主な補償内容は、「自転車に乗る本人のための補償」と「傷つけられた他人の補償」の2つとなります。「自転車に乗る本人のための補償」としては、事故でケガをしてしまった場合の傷害保険、自転車が故障してしまった場合に備えるロードサービス保険等があります。「傷つけられた他人の補償」に関しては、治療費や慰謝料、示談交渉などをカバーする保険ということになります。また、自転車保険には、これら2つがカバーされている保険、「傷つけられた他人の補償」に特化したもの、自転車事故以外の状況にも適用できる保険など、補償内容に幅があります。

このように、自転車保険といっても、その内容はさまざまです。以下では、自転車特化型保険と個人賠償責任保険の内容をみていきましょう。

自転車特化型保険の特徴

では、自転車特化型保険とはどのような保険なのでしょうか。

自転車特化型保険は、自転車利用者向けの保険となります。補償内容としては、本人がケガをした場合の傷害保険、他人を傷つけてしまった場合の個人賠償責任保険、自転車ロードサービスなどがカバーされています。

料金

料金は、月額300〜600円程度(年間3600円〜7200円)程度です。au損保、イオン、朝日火災海上保険株式会社、東京海上日動火災保険株式会社、日本損亜株式会社などが自転車特化型の保険商品を出しています。

例えば、au損保の場合、ブロンズタイプを選択すると、本人補償のみで、年間4290円かかり、死亡・特定重度傷害補償600万円、入院保険費用日額4000円、手術保険金最低額2万円、個人賠償責任5000万円、示談交渉サービスあり、自転車ロードサービスが補償内容となります。

自転車特化型保険の特徴としては、自転車事故が起きた場合に必要になる内容すべてがカバーされていることでしょう。また、自転車ロードサービスがついてくることも、特徴です。自転車ロードサービスとは、自転車が故障などで走行不能になったときに、電話をかければ、駆けつけてくれ、無料で自転車を自宅まで運んでくれるというものです。ロードバイクなど高価な自転車に乗っている方には、便利な内容だと思います。

自転車特化型保険のメリット

メリットとしては、これに入るだけで自転車事故に必要な保険はすべて揃うということです。ロードサービスなどがついてくる点も、人によってはメリットがあるといえるでしょう。

自転車特化型保険のデメリット

他方、デメリットとしては、他の保険内容と重複が発生している可能性があり、費用節約にならない点が挙げられます。また、加入者本人のみの補償と家族全員分の補償で金額が倍程度になり、費用負担が大きいところがデメリットです。

このように、自転車特化型保険は、自転車特有のサービスがついていることや、これに入るだけで一定の安心を買えるという便利さが特徴です。もっとも、他に保険に加入されている方は、他の保険との重複がないかをチェックする必要があります。

個人賠償責任保険の特徴

では、個人賠償責任保険とは、どのような保険なのでしょうか。

まず、個人賠償責任保険とは、他人のものを壊してしまった場合やケガをさせてしまった場合の損害賠償金をカバーしている保険商品です。傷害保険、自動車保険、火災保険などの特約として設定されています。三井住友海上、東京海上日動など、保険会社として有名な会社が出している商品が多くなっています。

料金は、月額100〜300円(年間1200円〜3600円)を加入中の保険に加算することになります。

個人賠償責任保険の特徴は、自転車以外を原因とする事故も補償してくれるところです。例えば、飼い犬が人に噛み付いてケガをさせてしまった、アウトドア中にケガをしてしまった、子どもが遊んでいて他人の家のものを壊してしまった、というケースでも補償されます。

個人賠償責任保険のメリット

メリットとしては、他の保険に付随して入れるため、手続きが楽というところが挙げられます。料金も安く、お手軽な保険という印象です。また、対象となる保険範囲も広く、本人や配偶者だけでなく、同居の親族、生計を一にする別居の未婚の子(1人暮らししている大学生の子どもなど)も含まれる点もメリットです。自転車特化型の場合は、家族を保険範囲煮含めると、料金がアップしてしまうため、この点に違いがあります。さらに、最近では、示談交渉サービスが付帯しているものが多いこともメリットの1つです。個人賠償責任保険の加入のみで示談交渉サービスがついてくるものが増えています。

個人賠償責任保険のデメリット

逆に、デメリットとしては、これ単体ではいれないことが挙げられます。基本的には、他人や他人の物に危害を加えてしまったときの賠償金として設定されているため、傷害保険などの加入がない限り、加入できないということになります。そのため、現在保険に加入していないという方は、本体の加入とオプションである個人賠償責任保険の加入が必要になるため、大きな出費となります。さらに、ロードサービスなどの自転車特化型のサービスはありません。

このように、個人賠償責任保険は、現在他の保険に加入している方にとっては、便利なサービスだと思います。他方、加入されていない方や自転車特化型のサービスがほしい方には向いていないといえそうです。

クレジットカードの特約で十分?クレジットカードにも自転車保険がある!

実は、自転車特化型保険、個人賠償責任保険以外にも、クレジットカード付帯型の自転車保険があります。これについて、以下でご説明いたします。

クレジットカード付帯型の自転車保険って?

では、「クレジットカード付帯型の自転車保険」とはどんな保険なのでしょうか。

まず、クレジットカード付帯型の自転車保険とは、他人にケガをさせてしまった場合に損害賠償金が補償される個人賠償責任保険となります。傷害保険や、自動車保険、火災保険などと同じく、加入者向けのオプションサービスとなっています。今現在、クレジットカードを持っているという方は、そのカードに付帯できることがほとんどですので、自分のカードにどんなオプションがつけられるのかをチェックしてみてください。

クレジットカード付帯の保険のため、補償内容が気になるという方も多いと思います。個人賠償責任としては、他の保険と大きな違いはありません。そのため、保険に加入されていない方は、クレジットカードの保険を検討してみると良いかもしれません。

個人賠償責任保険のオプションがある保険としては、JCBカード、NICOSカード、セゾンカード、三井住友VISAカード、イオンカードなどがあります。

自転車保険単体よりも、年間保険料が約4,000円安い

次に、クレジットカードの付帯保険の具体的な内容をみていきましょう。

まず、料金は、補償賠償額が1億円で月額150円〜300円程度(年間1800〜3600円程度)となっています。それぞれのカード会社の提携保険会社は以下の通りです。

  • イオン、JCB、NICOS→三井住友海上火災保険
  • エポス、三井住友→損害保険ジャパン日本興亜
  • セゾンカード→セゾン自動車火災保険

補償範囲は、個人賠償責任保険のため、本人だけでなく、家族も含まれます(※詳しい補償範囲は各クレジットカード会社に確認してください)。また、補償内容としては、個人賠償責任、死亡・後遺傷害責任、日額入院保険、手術一時金、示談交渉サービス、弁護士相談などがあります。各カード会社それぞれの違いとしては、死亡・後遺障害の額が異なることや、日額の入院保険金がある場合とない場合があるなどが挙げられます。

例えば、JCBカードの場合、月額280円で、上記ご紹介した補償内容はすべて入っているため、これ1つで安心できる点が魅力的です。また、料金安さなら、NICOSカードが一番です。月額150円で個人賠償1億円、死亡・後遺障害保険100万円が補償されます。さらに、セゾン以外は、示談交渉サービスがついているため、被害者との交渉も任せられます。

このように、今持っているクレジットカードから、自転車保険もカバーする個人賠償責任本件に加入できるのが魅力的なところです。自転車保険だけでなく、他の保険に現在加入していない方は、現在お持ちのカードのオプションをぜひチェックしてみてください。

現在の保険内容をチェックすることから始めよう

自転車保険は、現在加入が義務付けられていない県であったとしても、今後義務付けが開始される可能性が高いと思います。その理由は、加害者の賠償額の大きさにあります。1億以上もの賠償金が命じられたとしても、支払えないというのが通常です。そのため、保険加入を義務付け被害者保護を叶える必要があります。現在、対象となっている地域に限らず、加入していない方はぜひ、保険加入を検討してみてください。

保険選びのポイントとしては、まずは現在加入中の保険をチェックすることです。
オプションで使える個人賠償責任保険はないかをチェックしたあとに、自転車特化型保険と比較し、検討してみると効率よく選択することができます。また、選ぶ基準としては、主に誰に対する補償が必要なのかを考えることが大切です。子どもや自分以外の家族を対象範囲にしたい場合は、個人賠償保険の方が安く済みます。通勤でロードバイクを使用するという独身者の方なら、自分と自転車の補償がある自転車特化型の方がお得かもしれません。その上で、料金の比較に入りましょう。

このように、自転車保険の加入を検討する際は、補償対象が誰なのか、そしてどのくらいの負担なら、支出できそうかなどを中心に検討してみると良いでしょう。現在加入中の保険内容と被らないかをチェックすることも忘れないでくださいね。

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