平成30年中の交通事故発生状況
発生件数 | 43万0,601件 | 前年比 | -41,564件 | -8.8% |
うち 死亡事故件数 | 3,449件 | 前年比 | -181件 | -5.0% |
重傷事故件数 | 3万2,726件 | 前年比 | -2,214件 | -6.3% |
軽傷事故件数 | 39万4,426件 | 前年比 | -39,169件 | -9.0% |
死者数 | 3,532人 | 前年比 | -162人 | -4.4% |
負傷者数 | 52万5,846人 | 前年比 | -55,004人 | -9.5% |
重傷者数 | 3万4,558人 | 前年比 | -2337人 | -6.3% |
軽傷者数 | 49万1,288人 | 前年比 | -52,667人 | -9.7% |
全国の交通事故情況
全国の様々な都道府県の交通事故状況を取り上げてきましたが、少しまとめてみたいと思います。2012年の統計をもとにした内容になってしまうのですが、交通事故件数でいくと、1位から愛知県、大阪府、東京都、福岡県、神奈川県となっています。やはり人口の多い主要都市のある都道府県がすべてワースト5の中にランクインしていることが分かります。
2017年交通事故発生件数TOP3順位 | 都道府県 | 事故発生件数 | 交差点(付近)の事故発生率 | 車保有台数 |
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1位 | 愛知 | 39,115件 | 51.6% | 5,251,743台 |
2位 | 大阪 | 35,997件 | 53.6% | 3,760,422台 |
3位 | 福岡 | 34,862件 | 53.9% | 3,386,677台 |
| 全国平均 | 10,046.1件 | 54.6% | 1,735,385.1台 |
最も人口の多い東京都よりも、愛知県と大阪府が交通事故件数で上回ってしまっているという事実も注目できますね。愛知県、大阪府にお住まいの方、また仕事で出掛ける方は、交通事故に関して明日は我が身という気持ちで十分に注意して運転したいものです。
ただ、やはり人口に応じて交通事故件数が増えてしまうのは事実ですので、事故発生率という観点も必要となります。この観点で見ていくと、ランキングが変わってくるのも非常に興味深い点です。
人口10万人当たりの交通事故死者数ランキングですが、1位から香川県、高知県、島根県、岩手県、岐阜県となっているのです。先ほど出てきた5つの都府県とは全く違う県名が出てきていますね。この統計は簡単に言えば、人口10万人当たりの人が亡くなるような重大事故の発生率、ということです。
実はこのランキングでは東京都は全国で47位となっているのです。驚いた方もおられるでしょう。2012年度東京都では人口10万人あたりの交通事故死者数は1.4人でした。ワースト1位の香川県は何と8.2人です。東京都の約8倍なんですね。件数ワースト1位の愛知県は、このランキングでは36位、人口10万人あたり3.2人となっていました。つまり、人口の多い都市部ではやはりそれだけ交通事故が日々頻繁に発生しているものの、死に至るような重大事故はわりと少なく、むしろ地方の交通事故のほうが重大事故が多いということなのです。
これは、特に道路が整備された地方ではドライバーが速度を出す傾向にある、という点を理由としてあげることができます。また、全国的に高齢者人口の増加に伴い、高齢者の方が交通事故の当事者になるケースが非常に増加しています。そして、高齢者人口が多いのが地方であることを考えると、これも地方に重大事故が多いことの大きな理由と言えます。
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