福井県の交通事故件数及び状況
2018年の1年間における福井県内の交通事故状況は以下の通りです。
交通事故数 | 1,398件 |
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交通事故負傷者数 | 1,589人 |
交通事故死者数 | 41人(前年比-5人) |
10万人あたりの死者数 | 5.26人 |
高齢者の比率 |
福井県は、日本屈指のリアス式海岸として知られる若狭湾に面し、越前のそびえ立つ山々などの自然に恵まれた豊かな地です。
特に眼鏡産業が有名であり、コシヒカリを中心に生産している米の産地でもあります。
人口は、約78万人で(2016年10月1日現在)、47都道府県中43番目に人口が多い地域、つまり全国で5番目に人口が少ない地域ですが、平成28年における交通事故の死者数は全国で33番目に多く、人口の多さの順位を大きく上回ってしまっており、県をあげて交通事故対策に取り組んでいかなければならない都道府県であると言えるでしょう。
福井県の交通事故の特徴
福井県の交通事故による死者数は、平成24年には37名にまで減少し、良い傾向にあったように思えますが、翌年の平成25年には57名に増加、平成27年には47名まで減らすことが出来ましたが、年度によって増減を繰り返しており、またいつ増加するかわからないような状態です。
2年連続で10万人あたりの死者数は全国で一番多い人数です。
死者数の少なさを保てないということは、交通事故対策が根付いていない証拠とも言えます。
福井県も、他の都道府県と同様、高齢者が犠牲となってしまう交通事故が増加しており、平成27年度の交通事故死者数47名のうち、過半数以上である26名が65歳以上の高齢者でした。
また、若者による交通事故も増加しているのが福井県の特徴です。
若年運転者(16歳~24歳の運転者)が第一当事者となってしまった交通事故の件数は、平成26年が416件で負傷者数が488名だったのに対し、平成27年は発生件数436件で負傷者数は550名でした。
平成26年と平成27年を比べると、高齢者の事故も、高齢運転者による事故も減少していたのに、これは懸念すべき問題です。
福井県は、高齢者の交通事故対策をしっかり行うと共に、若年運転者への指導にも力を入れるべきでしょう。
また、福井県には、東尋坊や福井県立恐竜博物館、越前松島水族館、大本山永平寺、丸岡城など沢山の観光地があり、他県からも大勢の人々が車で訪れます。
そのような、福井県の交通事情に不慣れなドライバーが起こしてしまう事故も発生しています。
シートベルトの着用率の低さに注意
JAFと警察庁が2016年に行った調査によると、福井県のシートベルトの着用率は、一般道の運転席では97.9%で全国ワースト6位、一般道の後部座席では25.2%で全国ワースト4位という結果でした。
万一交通事故に遭ってしまった場合、シートベルトを着用していた場合とそうでなかった場合とでは、致死率に大きな差が出ます。
自分の命を守るのは自分自身であるということを認識し、車に乗車する際はシートベルトを必ず着用しましょう。
また、運転者は、自分だけでなく、同乗者全員がシートベルトを着用したのを確認してから出発するようにしましょう。
福井県の交通事故が多い交差点
福井県で最も交通事故が発生しやすいのは福井市です。
その他には、坂井市、越前市、鯖江市、あわら市などでも多発しています。
以下の5つの地点は、その中でも特に交通事故が発生しやすい交差点として有名です。
石塚交差点
福井県坂井市春江町石塚にある、県道102号線と市道とが交わる四差路交差点です。
周囲には田畑が広がっており一見すると見通しは良好ですが、北西の角に柵があるため、その方向だけ見通しが悪くなっています。
信号機は設置されているものの、一灯点滅式信号機のため、赤色点滅の際に一時停止を怠ったり、安全確認が不十分だったことが原因による出会い頭の事故が多発しています。
高木2丁目1401番地付近交差点
市道同士が交わる、福井県福井市高木2丁目にある四差路交差点です。
交差点周辺は建物などのせいで見通しが悪いです。
また、南北を走る道路には一時停止の標識がありますが、標識を無視して一時停止しなかったり、安全確認を怠る車が多く、出会い頭の事故が頻発しています。
大名町交差点
福井県福井市中央1丁目にある、県道5号線と県道11号線と県道30号線が交わる交差点です。
一見、四差路交差点に見えますが、南東からも道路が接続しており、五差路交差点になっています。
交差点中央には路面電車の軌道敷があり面積が広く、福井駅も近いので周辺は栄えており、交通量も歩行者や自転車も多いです。
そのため、右左折時に横断歩道上の歩行者と衝突する事故が多発しており、重傷事故も発生している危険な交差点です。
板垣交差点
国道8号線福井バイパスと県道180号線とが交わる、福井県福井市板垣3丁目にある四差路交差点です。
周辺には飲食店や商業施設が立ち並び、車の出入りが多く、常に混雑しており、右折車と直進車の衝突事故をはじめ、左折時の事故や出会い頭の事故など様々な種類の事故が発生しています。
下江守町4字63番付近交差点
福井県福井市下江守町にある、市道同士が交わる四差路交差点です。
周辺は田園に囲まれ見通しが良いですが、信号機が設置されていないため、優先道路である南北に伸びる道路に、一時停止の標識を無視した東西道路からの車が侵入し、出会い頭の事故が多発しています。
弁護士会の概要
弁護士会の名称:福井弁護士会
登録弁護士数:102名(2016年10月1日現在)
福井弁護士会の所在地は福井市宝永4丁目3番1号 三井生命ビル7階です。
交通事故の無料法律相談場所
福井県では以下の場所で交通事故の相談を行っています。
福井県交通事故相談所
福井県福井市大手3丁目17-1 福井県庁10階 県民安全課内
0776-20-0518
福井県警察本部
福井県福井市大手3-17-1
0776-22-2880
福井県交通安全活動推進センター
福井県福井市大手3-7-1 福井県繊協ビル6階
0776-22-0465
日弁連交通事故相談センター
福井相談所
福井県福井市宝永4-3-1 三井生命ビル7階 福井弁護士会内
0776-23-5255
弁護士相談のメリット
交通事故に遭ってしまった場合、どのような対応を取ればいいのか知っている人はほとんどいないのではないでしょうか?
交通事故の経験というものは、人生でそうそうあることではなく、なんの知識もないまま様々な事故後の処理をこなさなければなりません。
心身共にダメージを負った状態でそれらを行うことは至難の業でしょう。
そこで、交通事故に強い弁護士に依頼すれば、交通事故に関する様々な知識を持った専門家のアドバイスを得ることが出来、煩雑な手続きや面倒な相手方の保険会社との交渉も代わりにやってもらうことが可能です。
保険会社との交渉は、知識のない素人ではどうにもならないことが多く、弁護士に依頼することで、対等に渡り合い、保険金の増額が可能となるのです。特に追突事故のような、過失割合0の被害者は、交渉のプロ相手に示談交渉しないとなりません。
また、保険会社が提示する慰謝料は、任意保険基準で、裁判所が認めている慰謝料よりも低額です。弁護士に依頼すれば、慰謝料を増額することが可能です。
福井県での交通事故なら、地域に密着して活動している地元福井の弁護士に依頼するのが一番です。
初回の相談は無料で受け付けている弁護士も多いので、まずは無料相談が出来る弁護士を探してみることをおすすめします。
交通事故に強い弁護士が対応する市町村
福井市・敦賀市・小浜市・大野市・勝山市・鯖江市・あわら市・越前市・坂井市・永平寺町・池田町・南越前町・越前町・美浜町・高浜町・おおい町・若狭町