奈良県の交通事故状況
2018年の1年間における奈良県内の交通事故状況は以下の通りです。
交通事故数 | 4,016件 |
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交通事故負傷者数 | 5,013人 |
交通事故死者数 | 45人(前年比+5人) |
10万人あたりの死者数 | 3.34人 |
高齢者の比率 |
奈良県は47都道府県中30番目に人口が多い地域ですが、平成28年度における交通事故による死者数は全国で36番目と、人口の多さの順位を下回っており、交通事故が少ない都道府県であると言えます。
しかし、交通事故による死者数をさらに減らしていくための取り組みを強化し、より交通事故の少ない安全な都道府県を目指す努力を続けていくのが望ましいでしょう。
奈良県の交通事故の特徴
平成27年の、奈良県における歩行中の交通事故による死者は11人で、そのうち8人が70歳以上の高齢者であり、約7割以上を占めていることになります。
歩行中の高齢者の死亡事故を減らすことが、奈良県の交通事故死亡者数の減少に繋がることは明らかでしょう。
そして、高齢者の交通事故だけでなく、小学生が第一当事者となる自転車事故が年々増加している点も奈良県の大きな特徴です。
第一当事者、とは、交通事故において、一番過失のあった人のことを指します。
小学生は、まだまだ自転車の危険性がわかっておらず、車や歩行者を気にせずに突然道路に飛び出したりしてくるため、交通事故の原因となっています。
学校や家庭での、自転車の乗り方や交通ルールについての適切な指導が必要不可欠でしょう。
また、奈良県は古都とも言われる通り、東大寺、法隆寺、春日大社、興福寺など、歴史的建造物がたくさん現存しており、県外からも大勢の観光客が車で訪れるため、奈良県の道路事情や交通事情をよく知らない他県のドライバーが起こしてしまう事故も発生しています。
鹿に注意
奈良県といえば鹿で有名ですが、特に奈良公園周辺では、鹿が突然飛び出してきたり、ゆっくりと道路を横断したりなどは日常茶飯事です。
鹿注意の道路標識もあり、そのような道路でスピードを出しすぎてしまうと、突然の鹿の飛び出しに対応出来ず、急ブレーキを踏むことになり、後続車が追突してしまう原因となります。
鹿がいつ飛び出してきても対応出来るよう、スピードの出しすぎに気を付けて注意深く運転しましょう。
万一、間違って鹿を轢いてしまっても、故意であったり、悪質ではない限り特に罰則などはありませんが、怪我をしてしまった鹿が車道に留まり続けると、また新たな事故の原因となるので、鹿を轢いてしまった場合は、警察や鹿保護団体(奈良の鹿愛護会)に必ず連絡するようにしましょう。
奈良県の交通事故が発生しやすい交差点
奈良県で最も交通事故が発生しやすいのは奈良市です。
その他には、葛城市、桜井市、橿原市などでも多発しています。
以下の5つの地点は、その中でも特に交通事故が発生しやすい交差点として有名です。
本町1丁目交差点
奈良県北葛城郡王子町本町にある、国道25号線と国道168号線、そして県道36号線が交わる四差路交差点です。
南北を走る道路に対し、もう1本の道路は北西から南東へと斜めに交わっているため、交差点侵入時の道路によっては、右左折の際に鋭角となり、対向車などが見えにくくなります。
また、交通量が多く、慢性的に渋滞しているため、追突事故を筆頭に、右左折時の事故や右折車と直進車の衝突事故など、様々な事故が発生しています。
下三橋町交差点
国道24号線と県道144号線とが交わる、奈良県大和郡山市下三橋町にある四差路交差点です。
バイパス区間にある交差点のため、スピードを出している車がとても多いのが特徴です。
付近には大型ショッピングモールがあるため、土日祝日は特に混雑しており、追突事故が頻発しています。
西九条町南交差点
国道24号線奈良バイパスと市道とが交差する奈良県奈良市西九条町にある四差路交差点です。
前述の下三橋町交差点から距離が近く、付近には大型ショッピングモールがあるため、交通量が多く混雑しています。
また、こちらもバイパス道路であるため、スピードを出している車が多く見られます。
追突事故、右折車と直進車の衝突事故、左折時の事故、出会い頭の事故など様々な事故が発生している危険な交差点です。
菰川橋東交差点
国道24号線に市道が交わる、奈良県奈良市法華寺町にある三差路交差点です。
国道24号線が大きくカーブしているため、対向車線の見通しが悪く、右折時の事故をはじめ様々な事故が多発しています。
法華寺東交差点
奈良県奈良市法華寺町にある、国道24号線に県道104号線と県道44号線とが交わる四差路交差点です。
どの道路も車線数が多く、大変混雑する交差点であり、追突事故が多発しています。
また、周辺には高校があるため、通学中の自転車や歩行者の姿も多く見られ、横断歩道利用者との衝突事故も発生しています。
弁護士会の概要
弁護士会の名称:奈良弁護士会
登録弁護士数:会員数163名(2016年10月1日現在)
奈良弁護士会の所在地は奈良市中筋町22番地の1です。
交通事故の無料法律相談場所
奈良県では以下の場所で交通事故の相談を行っています。
交通事故相談所
奈良県奈良市登大路町30番地 奈良県庁2階 安全・安心まちづくり推進課内
0742-27-8731
日弁連交通事故相談センター
奈良 相談所
奈良県奈良市中筋町22-1 奈良弁護士会館内
0742-26-3532
また、下記の場所では巡回相談を行っています。
橿原市観光交流センター4階(市民相談広場)
毎月第1火曜日
0744-47-2350
御所市役所
毎月第1木曜日
0745-62-3001
大淀町役場
毎月第2火曜日
0747-52-5501
大和高田市中央公民館
毎月第3木曜日
0745-22-1315
弁護士相談のメリット
交通事故に遭ってしまった場合の一番のストレスは、相手方の保険会社との交渉であるとも言われています。
ストレスは、身体にも悪影響を及ぼし、事故による怪我の回復も遅れてしまうことになるかもしれません。
しかし、弁護士に相談することで、そのストレスはかなり軽減されるでしょう。
正式に依頼するとなれば、交渉などの煩雑な手続きのほとんどを弁護士が担当してくれます。
ストレスから開放されることは、大きなメリットとなるでしょう。
奈良県で起こった交通事故なら、地元の道路事情に詳しい、地域に根ざした奈良県の弁護士を探してみるのが良いでしょう。
交通事故に強い弁護士が対応する市町村
奈良市・大和高田市・大和郡山 市・天理市・橿原市・桜井市・五條市・御所市・生駒市・香芝市・葛城市・宇陀市・山添村・平群町・三郷町・斑鳩町・安堵町・川西町・三宅町・ 田原本町・曽爾村・御杖村・高取町・明日香村・上牧町・王寺町・広陵町・河合町・吉野町・大淀町・下市町・黒滝村・天川村・野迫川村・十津川村・下北山村・上北山村・川上村・東吉野村