あなたは交通事故の慰謝料をいくらもらった?相場と増額方法

★ お気に入りに追加
交通事故の慰謝料相場と、慰謝料を確実に増額させる方法

交通事故の慰謝料をいくらもらったかという話題は、ネット上のブログや知恵袋でも大きな関心事となっています。

人身事故の慰謝料には、入通院慰謝料と後遺障害慰謝料、死亡慰謝料の3種類があり、それぞれの慰謝料について、3つの計算基準があります。

慰謝料を増額するには、この3つの基準のうち、「弁護士基準」を採用する必要があります。

そこで、今回は、交通事故の慰謝料はいくらもらえるのか相場や3つの基準、増額する方法を解説します。

交通事故の慰謝料|3つの種類・3つの基準

人身事故の慰謝料は「交通事故によって受けた精神的・肉体的苦痛」に対して支払われるもので、損害賠償金いわゆる示談金の一部です。慰謝料は、人身事故に対して支払われ、物損事故では、基本的に請求できません。

慰謝料には以下の3つの種類と3つの計算基準があります。

慰謝料の3つの種類

入通院慰謝料(傷害慰謝料)

軽傷・重傷にかかわらず交通事故によって傷害を負ったことで、病院に入院・通院したことに対して支払われる慰謝料です。

入院や通院の期間に応じて算出され、事故で負った怪我が治癒するか、医師がそれ以上治療しても症状が改善しない「症状固定」まで支払われます。

関連記事
2020年版「赤い本」で交通事故の入通院慰謝料を計算する方法
この記事は、「赤い本」だけでなく「青本」や「弁護士基準」について、また、実際に「赤い本」の基準を使った慰謝料の計算方…[続きを読む]

後遺障害慰謝料

交通事故による傷害が完治せずに後遺症が残り、自賠責保険に後遺障害と認定された場合に、1級から14級までの後遺障害等級の内容や程度に応じて支払われる慰謝料です。

一般化は難しいですが、14級の認定を受ける場合でも治療期間が6ヶ月超えることが必要と考えておくべきです。

関連記事
交通事故の後遺障害慰謝料の相場と増額方法をわかりやすく解説
交通事故で後遺障害が残ったときは、後遺障害慰謝料をどれだけ増額できるかが全体の保険金をアップするためのポイントとなり…[続きを読む]

死亡慰謝料

交通事故で被害者が死亡したことに対して支払われる慰謝料です。

自動車事故が起こったら、ケースに応じてこれらの慰謝料を請求します。

関連記事
交通事故の死亡慰謝料の相場と遺族(相続人)の賠償請求の権利
賠償金が多額となる死亡事故では、保険会社の提示額と本来の適正な慰謝料の差も大きくなります。弁護士基準での死亡慰謝料の…[続きを読む]

いずれの慰謝料にもそれぞれ次に解説する3つの算出基準が存在します。

慰謝料の3つの基準

慰謝料の算出基準には、自賠責基準、任意保険基準、弁護士基準の3つがあります。

自賠責基準

自賠責基準は、自賠責保険で慰謝料を計算する際に利用する基準です。

自賠責保険は自動車を運転する人なら必ず加入しなければならない強制加入の保険です。交通事故被害者を救済するための最低限の保障をする目的を持っています。

したがって、自賠責保険で利用される自賠責基準の金額も3つの基準のうちで最も低額になります。

任意保険基準

任意保険基準は、任意保険会社が示談交渉をする場合に利用する基準です。

被害者が弁護士を介さずに自分で任意保険会社と示談交渉する場合には任意保険基準で慰謝料が計算されます。

任意保険は、現在では、独自の基準に基づき保険金を計算していますが、過去には、任意保険会社の統一基準があり、現在もその基準を踏襲している保険会社も存在すると推定されています。

任意保険基準で算出した慰謝料は、3つの基準の中では中間の額になります。

弁護士基準

交通事故の慰謝料計算方法で最も高額になるのが、弁護士基準です。この基準は、弁護士が交通事故の示談交渉をする際や、裁判になった場合には裁判所でも採用される計算基準です。

3つの基準の中でも最も高額になります。

つぎに、交通事故慰謝料の計算方法に関して、解説いたします。

いくらもらえる?慰謝料相場を知るための計算

では実際に「いくらもらえる」のか、実際に慰謝料の計算方法を確認していきましょう。

交通事故で慰謝料とともに請求できる休業損害や逸失利益とは違い、慰謝料の請求には子供や主婦、会社員や自営業者といった被害者の収入などが考慮されず、請求できる金額は誰であっても変わりません。

入通院慰謝料の計算方法

まずは、入通院慰謝料からです。

自賠責基準の場合

自賠責基準では、入通院の「治療期間」と「実際の通院日数×2の期間」を比較して、少ない方を入通院日数とし、入通院日数×4,300円(2020年3月31日以前に発生した事故では、4,200円)で算出します。

たとえば、「通院開始から完治まで3ヶ月かかった」「その間に通院した日は25日だった」といった場合には、治療期間は90日、実通院日数×2は50日となり、少ないほうの「50日」が入通院日数となり、入通院慰謝料は、21万5,000円(50日×4,300円)となります。

自賠責基準の入通院慰謝料の計算方法

・実通院日数 × 2
・治療期間

上記いずれか少ない方の日数 × 4,300円 = 入通院慰謝料

ちなみに、2ヶ月の間に15日間通院した場合にも、同様に計算し、129,000円(4,300円×30日)の入通院慰謝料が支払われます。

任意保険基準の場合

次に、任意保険基準を見てみましょう。

任意保険基準でも、入通院日数に応じて入通院慰謝料が支払われます。

ただし、任意保険基準の場合には、実通院日数ではなく月ごとの入通院期間で計算し、慰謝料は、入院期間の方が通院期間よりも高くなります。

下表が、前述した過去に使用されていた任意保険会社の統一基準の一部です。

任意保険基準の入通院慰謝料(単位:万円)

入院1ヵ月2ヵ月3ヵ月4ヵ月5ヵ月6ヵ月
通院25.250.475.695.8113.4128.5
1ヵ月12.637.86385.7104.6121134.8
2ヵ月25.250.473.194.5112.2127.3141.1
3ヵ月37.860.581.9102.1118.5133.6146.1
4ヵ月47.969.389.5108.4124.8138.6151.1
5ヵ月56.776.995.8114.7129.8143.6154.9
6ヵ月64.383.2102.1119.7134.8147.4157.4
たとえば通院1ヶ月の場合には12.6万円程度、通院2ヶ月の場合には25.2万円程度になりますが、入院1ヶ月と通院1ヶ月計2ヶ月病院で治療を受けた場合には、37.8万円程度の入通院慰謝料になります。

弁護士基準の場合

一方、弁護士基準における入通院慰謝料は、入院と通院の期間に応じて別表Ⅰか別表Ⅱという基準表から算出します。

通常は別表Ⅰで算定し、他覚所見のないむちうち症や軽い打撲・軽い挫創など軽傷の場合には、別表Ⅱにより算定することになっています。

入通院慰謝料別表Ⅰ抜粋】(単位:万円)

入院1ヵ月2ヵ月3ヵ月4ヵ月5ヵ月6ヵ月
通院53101145184217244
1ヵ月2877122162199228252
2ヵ月5298139177210236260
3ヵ月73115154188218244267
4ヵ月90130165196226251273
5ヵ月105141173204233257278
6ヵ月116149181211239262282

上記表からお分かりいただけるとおり、通院のみ3ヶ月の場合で73万円、通院のみ6ヶ月の場合で116万円となります。

また、入院2か月+通院3ヶ月の場合は154万円、入院・通院とも3ヶ月の場合は188万円となります。

入通院慰謝料別表Ⅱ抜粋】(単位:万円)

入院1ヵ月2ヵ月3ヵ月4ヵ月5ヵ月6ヵ月
通院356692116135152
1ヵ月195283106128145160
2ヵ月366997118138153166
3ヵ月5383109128146159172
4ヵ月6795119136152165176
5ヵ月79105127142158169180
6ヵ月89113133148162173182

他覚所見のないむちうち症などの場合には、別表Ⅱを使用して算定するので、通院のみ3ヶ月の場合で53万円、通院のみ6ヶ月の場合で89万円となります。

また、入院2か月+通院3ヶ月の場合は109万円、入院3ヶ月+通院3ヶ月の場合は128万円となります。

※ 「民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準(通称:赤い本)」(平成30年版) より抜粋

このように、同じ怪我でも入通院慰謝料は弁護士基準を使うと最も高額になることがわかります。

関連記事
交通事故むちうち!慰謝料相場と治療リハビリ通院期間が長いと増額
交通事故でむち打ちの被害に遭った時の注意点をご存知ですか?本記事では、むちうちの慰謝料の相場、増額方法、注意点を解説…[続きを読む]

後遺障害慰謝料の計算方法

後遺障害慰謝料は、「慰謝料の種類」でも触れた通り、交通事故で後遺障害が残った場合のみ支払われる慰謝料です。

後遺障害慰謝料の相場】(単位:万円)

等級自賠責基準(※)
(要介護以外)
任意基準(推定)裁判基準
第1級1,150万円1600万円2800万円
第2級998万円1300万円2370万円
第3級861万円1100万円1990万円
第4級737万円900万円1670万円
第5級618万円750万円1400万円
第6級512万円600万円1180万円
第7級419万円500万円1000万円
第8級331万円400万円830万円
第9級249万円300万円690万円
第10級190万円200万円550万円
第11級136万円150万円420万円
第12級94万円100万円290万円
第13級57万円60万円180万円
第14級32万円40万円110万円

自賠責保険の金額は、2020年4月1日以降に発生した事故に適用

上表は、各基準における後遺障害慰謝料の相場です。

後遺障害慰謝料は、認定された後遺障害の等級に応じて算出されます。

相場を調べるにあたっては、『自分の症状の場合、どの後遺障害等級が認定されそうか(されたか)』を確認し、等級ごとの相場を見る必要があります。

後遺障害慰謝料も、自賠責基準と弁護士基準とでは約3倍と、大きな開きがあります。

ここでも、やはり弁護士基準だと劇的に慰謝料が高額になることがわかります。

死亡慰謝料

では、最後に死亡慰謝料の計算方法を見てみましょう。

自賠責基準

自賠責基準の場合には、死亡慰謝料の金額が一律400万円(2020年3月31日以前に発生した事故については、350万円)になります。

近親者(遺族)にも慰謝料が認められます。

近親者(遺族)被害者に被扶養者がいる場合被扶養者がいない場合
請求者が1人750万円550万円
請求者が2人850万円650万円
請求者が3人以上950万円750万円

任意保険基準

任意保険基準は公開されていませんが、だいたいのケースで自賠責基準よりは高く、弁護士基準よりは低い金額となります。

弁護士基準

弁護士基準で死亡慰謝料を計算する場合、死亡者がどのような立場であったかによって金額が異なります。

被害者の立場死亡慰謝料
一家の支柱2,800万円~3,600万円程度
母親や配偶者2,000万円~3,200万円程度
独身2,000万円~3,000万円程度
子ども1,800万円~2,600万円程度
高齢者1,800万円~2,400万円程度

このように、弁護士基準を使うと、死亡慰謝料の金額も大きく上がることがわかります。

ご自分の交通事故で「弁護士基準の慰謝料相場」を調べたい方へ

ご自分の交通事故で「弁護士基準の慰謝料相場」を調べたい方は、慰謝料相場シミュレータをご利用ください。

通院期間や後遺障害等級を入れるだけで、自分の慰謝料相場を弁護士基準で計算することができます。

関連記事
calc_317x207
交通事故慰謝料の自動計算機
本当の慰謝料はいくら?通院期間や後遺障害等級を入れるだけで、弁護士基準の慰謝料相場を知ることができます。 むち打ちの…[続きを読む]

弁護士基準を使おう!慰謝料を増額する5つの方法

では、慰謝料はどのような場合に増額されるのでしょうか?

(1)弁護士基準を使う

交通事故で慰謝料を増額するには、弁護士基準を使うことが非常に重要です。

ここまで説明してきた通り、入通院慰謝料も後遺障害慰謝料も死亡慰謝料も、すべての慰謝料において弁護士基準を利用すると金額が劇的に増えるからです。

ただし、弁護士基準を使って慰謝料を請求するには、弁護士に示談交渉を依頼する必要があります。

交通事故で高額な弁護士基準で慰謝料請求をするには、良い弁護士を探して、示談交渉を依頼する方法が最も効果的です。

交通事故の無料相談ができる事務所
【全国対応】
ベリーベスト法律事務所
  • 初回無料相談
  • 土日対応可能
  • 慰謝料無料診断
全国対応の「交通事故専門チーム」によるサポートが特徴の法律事務所です。まずは、交通事故専門チームによる「慰謝料無料診断」をご利用下さい。
交通事故慰謝料でお悩みなら今すぐ弁護士にご相談を
050-5267-6329
[電話受付]平日 9:30~21:00 土日祝 9:30~18:00

(2)自分の過失割合を下げる

厳密に言えば、慰謝料を「増額する」ことができるのは前述した2つの方法ですが、慰謝料を「減額させない」ことも重要です。

受け取る慰謝料を「減額させない」ためには、できるだけ自分の過失割合を下げる交渉をすることです。

追突事故などは例外として、交通事故では基本的に被害者にも一定の過失が認められます。

そして、被害者の過失割合によって示談金は減額(過失相殺)されてしまいます。

そこで重要なのが示談でできるだけ自分の過失割合を下げるように交渉することです。過失相殺で、実際に支払われる示談金が大きく変動してしまうことを忘れないでください。

関連記事
交通事故の過失割合
交通事故の過失割合とは?適正な決め方【納得できない!もめたくない】
交通事故の被害者は、自分が受けた被害について相手方に対し、損害賠償を請求をできますが、自分の過失については減額されま…[続きを読む]

(3)保険会社の「治療費打ち切り」に屈しない

基本的には、入院・通院が長引けば長引くほど入通院慰謝料は増額されます。そこで、保険金の支払いを少しでも増やさないために、保険会社が治療費の打ち切りを打診してくることがあります。

しかし、怪我が治っていないならば、言われた通りに治療の終了をしてはいけません。

保険会社に言われた通り治療を終了し、その後も治療の必要が生じたら、入通院慰謝料が減額されるだけでなく、治療費まで自己負担することになってしまいます。

保険会社に治療費を打ち切られたとしても、自分の健康保険を利用して治療を継続し、示談で治療費の支払いを交渉することは可能です。この場合も、弁護士に相談するのがよいでしょう。

関連記事
保険会社が治療費打ち切りを一方的に通達してくる理由と対処法
この記事では、保険会社が治療費打ち切りを打診してくるケースや、その理由、被害者がとるべき対処法を紹介します。打ち切り…[続きを読む]

(4)後遺障害等級認定を受ける

当たり前の話ですが、後遺障害慰謝料を受け取るためには、後遺障害認定を受けなければなりません。それには、準備が必要です。

以下のことをしっかりと守って申請するようにしましょう。弁護士に相談するのも一つの方法です。

  • 病院で診察を受ける(後遺障害診断を書いてもらうには病院での診察が必要)
  • 症状固定まで、しっかり通院する(通院頻度が問題となる場合がある)
  • 医学的資料を収集しておく(他覚所見が必要な場合がある)
関連記事
後遺障害とは
後遺障害とは?交通事故の後遺症が残った場合に知っておきたいこと
交通事故で後遺障害認定受けるために必要なことをご存知ですか?後遺障害とは何か、後遺障害として認定されるメリットやデメ…[続きを読む]

(5)交通事故に強い弁護士に示談交渉依頼する

過失割合や慰謝料など保険会社の言うことに納得できなければ、安易に示談はしないことです。

示談交渉がこじれてしまったら、交通事故に強い弁護士に相談してみましょう。

弁護士に依頼すれば、「弁護士基準」での慰謝料増額以外にも以下のように様々なメリットがあります。

  • 妥当な過失割合で交渉してくれる
  • 示談交渉がスムーズになる
  • 治療に専念できる
  • 後遺障害認定を受けられる可能性が向上する
    など

弁護士に依頼と聞くと「費用」が気になりますが、ご自身や家族が加入する保険に「弁護士費用特約」があれば、自己負担0円で弁護士に依頼できます。

弁護士が介入すれば、交渉のプロである保険会社と対等に示談を行えます。

交通事故の慰謝料増額は弁護士に相談!

今回は、交通事故の慰謝料の種類と相場、計算方法をご説明しました。

交通事故で高額な慰謝料を請求するには、後遺障害認定を受けることや自分の過失割合を減らすこと、弁護士基準を利用して慰謝料計算することが重要です。

弁護士に相談することで、交通事故の慰謝料が増額する可能性が高まります。

良い弁護士を探して弁護士基準で慰謝料計算をして、賢く高額な慰謝料支払いを受けられるようにしましょう。



交通事故に強い弁護士に無料相談できます

  1. 保険会社が提示した示談金・慰謝料に不満だ
  2. 事故の加害者・保険会社との示談交渉が進まない
  3. 適正な後遺障害等級認定を受けたい

弁護士に相談することで、これらの問題の解決が望めます。
保険会社任せの示談で後悔しないためにも、1人で悩まず、今すぐ弁護士に相談しましょう。

交通事故の無料相談ができる事務所
【全国対応】
ベリーベスト法律事務所
  • 初回無料相談
  • 土日対応可能
  • 慰謝料無料診断
全国対応の「交通事故専門チーム」によるサポートが特徴の法律事務所です。まずは、交通事故専門チームによる「慰謝料無料診断」をご利用下さい。
交通事故慰謝料でお悩みなら今すぐ弁護士にご相談を
050-5267-6329
[電話受付]平日 9:30~21:00 土日祝 9:30~18:00
都道府県から交通事故に強い弁護士を探す

あなたへおすすめの記事

この記事が役に立ったらシェアしてください!