交通事故の慰謝料を「弁護士基準」で計算すると増額が期待できる理由
交通事故に遭ったら、入通院慰謝料、後遺障害慰謝料、死亡慰謝料の3種類の慰謝料を請求することができます。また、算出する…[続きを読む]
日本には、4万人を超す弁護士が存在します。その中から交通事故に評判の良い弁護士を見つけることは容易ではありません。
ネットの弁護士事務所ランキングやGoogle Mapを見ると、弁護士事務所について様々な意見が多数書き込まれています。星が1つしかついておらず「最悪、二度と頼まない」といった過激な意見も少なくありません。友人や知り合いの口コミにしても、ご本人の主観でしかありません。
こういった書き込みや口コミの評判を本当に信頼していいのでしょうか?
弁護士選びは、口コミやランキングの評判に迷わされるべきではありません。そうなると、次のような疑問が湧いてきます。
そこで今回は、交通事故事案で依頼すべき弁護士・依頼すべきでない弁護士の特徴と、選び方についてまとめました。これを読んで、実際に慰謝料などについて弁護士に相談する前に、後悔しない有能な弁護士を選びましょう。
そもそも「交通事故に強い弁護士」はどのような基準で探すべきなのでしょうか?
「交通事故に強い弁護士」を探すときには、まずネットで評判・口コミが良さそうな法律事務所の公式HPや法律関係のポータルサイトなどで、弁護士の「交通事故実績」について確認するかと思います。
実際、ホームページに取扱実績を載せていることも多く、交通事故問題を専門的に扱っている事務所では、具体的に「相談件数」・「解決件数」の「数字」を掲載しているサイトが少なくありません。
この2つのうち重要な数字は「解決件数」です。
「相談件数」のみを記載している事務所がありますが、相談件数が多い事務所はもちろん自然に解決件数も多くなります。しかし、相談だけで終わったとすれば、実際にその事件を取り扱ったとは言えないはずです。
ホームページに、解決件数が載っていなくても、豊富な解決事例が掲載されていれば、安心して任せることができる交通事故に強い弁護士だとわかります。
弁護士選びは、自分と同じ傷病の手術・治療実績数が多い病院を選ぶのと似ているところがあり、自分と同じような交通事故で慰謝料が増額された解決件数を確認することで、交通事故案件の経験・ノウハウがあることがわかります。
交通事故に強い弁護士のホームページには、「解決事例」として「お客様の声」が掲載されています。
たとえば、以下のようなものです。
具体的な事例が載っている事務所は、依頼者にどのような利益をもたらしたのかがとてもイメージしやすくなり、実際に「依頼者の手書きの文書」でお客様の声がそのまま掲載されているサイトは、事務所の信頼性がより高いと言えます。
また、実際獲得した損害賠償金の金額が記載されていれば、一般的な「交通事故の慰謝料相場」と比べて多いのか少ないのかなどの確認もできて、参考にしやすいと言えるでしょう。
弁護士が取り扱う分野は多岐に亘り、有能な弁護士すべてが交通事故に積極的に取り組んでいるわけではありません。
交通事故が得意ではない弁護士もいれば、積極的には扱っていない弁護士もいます。
一方で、下記の項目にあてはまる弁護士は、特に交通事故に強い弁護士であることが多いと言えるでしょう。
以上のような特徴や実績があると、物事を広い視野で見ることができ、今までの事例と比較・照合し、ケースに応じた最適な解決方法を導き出してくれることが多く、交通事故に強い弁護士と言えるでしょう。
交通事故に強い弁護士を探すときに、その弁護士が交通事故を原因とする傷病についての医学的知識や後遺障害等級の認定に精通しているかどうかも大切です。
弁護士に医学的知識があれば、事故当初に被害者に必要な治療方針、検査内容などのアドバイスをすることができます。
また、後遺障害等級の申請の際にも医学的知識は必要となります。
後遺障害等級認定は「後遺障害診断書」の内容によって大きく左右されますが、後遺障害診断書は、あくまで後遺障害についての損害賠償請求のための資料であり、多くの医師は、後遺障害診断書を作成するプロではないため、医学的知識を持つ弁護士がチェックすることが欠かせません。
後遺障害の賠償については、示談や裁判でも、医学的知識がなければ被害者側の主張を充分にできないケースがあるのが現状です。
また、特別に交通事故専門のチームを編成する法律事務所もあります。
交通事故案件の解決には、前述した医学的知識から事故態様の調査や保険会社との交渉に至るまで、専門的な知識を要することがとても多く、弁護士一人では、質の高いサービスを提供することが難しいため、専門チームを組織するのです。
定期的に勉強会などを行っている事務所も多く、力強い味方になってくれるでしょう。
次のような法律事務所が、交通事故の専門チームを組織しています。
■参考ページ・参考サイト
交通事故の被害者からすれば、出来るだけ、悩みを親身に聞いてくれて、要望したことに成果を上げてくれる交通事故の専門弁護士に依頼したいと思うでしょう。
では、安心してお任せできる交通事故に強い弁護士はどうやって見分ければいいのでしょうか?
法律事務所に限ったことではありませんが、事務所の電話対応に「冷たさ」や「雑さ」などを感じたら黄色信号と考えましょう。
電話での問い合わせが少ない法律事務所は、電話対応に慣れていないため、長い間保留で待たされたり、分かる者がいないと言って折り返しにされるケースも少なくありません。
交通事故は、示談以外にも怪我の回復、生活への復帰といった心理的な負担がかかります。重要なのは、唯一の専門的な味方である弁護士と、コミュニケーションをスムーズにとれるかどうかです。
評判の良い交通事故に強い弁護士事務所では、交通事故の被害者から電話が入っても、対応するフローが確立しているため、スムーズに受付してもらうことができるはずです。
ネットの情報だけでは、実際のところはよくわかりません。
「ここだ!」と思った事務所は、弁護士事務所にいって、直接弁護士に無料相談してから弁護士に依頼したほうがいいと言えます。
「この弁護士なら専門性が高く、交通事故にも強い弁護士で安心して頼めそうだ!」と思えるまで、いくつかの事務所をまわってみるのもよいでしょう。
当サイトでは、初回無料で相談を受けれる弁護士事務所を多数掲載しています。
この無料相談を大いに活用して、評判や口コミだけではなく、自分の目で、交通事故に強い弁護士か確かめることをお勧めします。
少し専門的ですが「懲戒処分の情報」を確認するという手もあります。
過去に、戒告、業務停止、退会命令、除名を受けた弁護士については「弁護士懲戒処分検索センター」のホームページで確認することができます。
ただし、ここに載っていたからといって必ずしも悪徳弁護士というわけではありません。
東京や大阪、愛知(名古屋)、埼玉、神奈川(横浜)、兵庫(神戸)、福岡などは多くの大都市は、交通事故に強い弁護士事務所が存在します。
しかし、地方の場合はネットのランキングを見てもやどの口コミをあたっても、交通事故専門をうたっている事務所がなかなか見当たらないことがあるのは事実です。
その場合は「全国対応」の事務所をおすすめします。
支店数も多く、互いに情報交換をしているため実践的な解決ノウハウを活かすことが可能です。当サイトでも全国対応の事務所を掲載しているので、参考にしてください。
また、以下の弁護士事務所では、交通事故の専門チームも組織しています。
■参考ページ(全国対応の弁護士事務所例)
交通事故に強い弁護士と同様に、大都市圏だけでなく、地方にも交通事故に弱い弁護士事務所は存在します。
交通事故の示談交渉は、担当する弁護士によって談金の額に差がつくことは意外と知られていません。
この主な原因は、弁護士の力不足というよりも、努力不足であることが少なくありません。
過失割合に争いがある交通事故の事案で、次のような行動をする弁護士には、依頼すべきではありません。
もちろん話し好きな弁護士が悪い、お勧めしないというわけではありません。
ただ、弁護士を評価するには、どれだけ被害者の話を「聞いたか」が重要ではないでしょうか?
交通事故に遭った被害者は、示談や保険会社への対応、怪我の治療など初めて経験することが多く、不安で心配なことだらけです。その不安を解消するのも弁護士の立派な仕事です。
弁護士には、被害者の話を時間をかけて親身になって聞き、不安を取り除こうとする姿勢が必要です。
実際に、事務所に出向き質問をすると、上から目線でまるで教えてやっているかの如く、きつい言い方をしてくる弁護士がいます。
さらに酷いケースでは、そもそも説明すらしてくれず、「あとはこっちに任せておけばいいから」とあしらわれてしまうこともあります。
対して、評判のいい交通事故に強い弁護士ほど、具体例を示し、丁寧に説明してくれる傾向があります。
被害者に寄り添うことをせず「横柄な態度で説明をしない」こういった弁護士には、近づかないほうがいいでしょう。
弁護士費用にもそれなりの相場があります。相場を大きくかけ離れた高い弁護士費用だからといって、優秀な弁護士とは限りません。
対して、交通事故に強い弁護士は、概して被害者の経済事情もわかったうえで弁護士費用を設定しており、分割払いに応じるケースもあります。
また、弁護士費用が不明朗な事務所では、解決後に費用としていくら請求されるかわかりません。最初に訪れた際に費用の説明だけはしっかりと聞いておきましょう。
交通事故事案で依頼すべき弁護士・依頼すべきでない弁護士の特徴と、選び方について解説しました。
こと、弁護士選びについては、ランキングや口コミの評判に惑わされてはいけません。
交通事故に強い弁護士を自分の目で選び、信頼関係を築いて、是非、適正な示談金の償請求に結びつけてください。