島根県の交通事故件数及び状況
今回は主に島根県対応の交通事故に強い弁護士を紹介しました。
次に2018年の1年間における島根県内の交通事故状況を解説しました。簡単に表にすると以下の通りです。
交通事故数 | 1,023件 |
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交通事故負傷者数 | 1,212人 |
交通事故死者数 | 20人(前年比+3人) |
10万人あたりの死者数 | 2.92人 |
高齢者の比率 | 60.0% |
島根県は、南に連なる中国山地を背にし、日本海に面した地で、数々の日本神話で有名な都道府県です。
特に出雲大社は、縁結びのパワースポットとして人気があり、老若男女、様々な人々が観光に訪れます。
人口は、約69万人で(2016年10月1日現在)、47都道府県46番目に人口が多い地域、つまり全国で2番目に人口の少ない都道府県ですが、平成28年における交通事故の死者数も鳥取県と並び、全国でもっとも少なく、交通事故の少ない都道府県であると言えます。
しかし、人口の少なさと交通事故の少なさは比例するものであり(先程述べた通り、弁護士数も比例します)、この結果に満足することなく、さらなる交通事故による死者数の減少を目指して取り組んでいくのが望ましいでしょう。
島根県の交通事故の特徴
島根県のここ10年ほどの交通事故に関するデータを見てみると、平成24年に一時的に死者数が増えてしまったのを除けば、死者数は順調に減少しており、平成26年と平成27年には二年連続で死者数の少なさ全国ベスト1位を記録しています。
一見すると、島根県は交通事故が少ないように思えますが、人口が少ないため死者数が少ないのも当然のこととも言えます。
また、島根県では、平成27年の交通事故の死亡者27名のうち、13名が65歳以上の高齢者であり、全国的には珍しく、5割を下回る結果となりました。
大変良い傾向に思われましたが、翌年の平成28年には、死亡者数28名のうち18名が高齢者で、全体の約64%も占めていました。
島根県の高齢化率は、33.1%で全国第3位(2016年10月1日現在)で、人口における高齢者の割合が非常に多く、高齢化が進んでおり、今後もより高齢者が犠牲となってしまう死亡事故が増えてしまうのではないかと考えられます。
高齢者の死亡事故をどのようにして減らして行くかが島根県の一番の課題となるのは間違いないでしょう。
そして、島根県の抱えている問題として、人口の多い松江市での交通事故の発生が多いということが挙げられます。
平成27年の島根県での交通事故発生件数1388件のうち、実に507件が松江警察署管内で発生したものでした。
人口が多い市町村では、交通量も歩行者も多く、どうしても交通事故が発生しやすくなってしまいますが、発生件数の多い松江市の事故を減らしていくことが、島根県の交通事故対策の鍵になりそうです。
また、島根県には、有名な出雲大社をはじめ、松江城や八重垣神社、足立美術館庭園、玉造温泉などの観光スポットが充実しており、他県からもたくさんの観光客が車で訪れます。
そのような、島根県の道路に慣れていない他県のドライバーが起こしてしまう交通事故も発生しています。
雪による交通事故に注意
島根県には「雪」のイメージはないかもしれませんが、山地部などは豪雪地帯に指定されています。
それ以外の場所はそこまで雪が積もったりすることはないのですが、年に数回、激しい大雪に見舞われるなどの被害があります。
年に数回、そして一部の地域だけ、という油断から、スタッドレスなどの冬タイヤにしないドライバーもいることや、雪道や凍結した道路に慣れていないドライバーも多く、雪が降った日は注意が必要です。
特に、他県から島根県を訪れるドライバーは、島根県では冬タイヤが必要という認識があまりないため、ノーマルタイヤの車が多いです。
冬季に島根県を運転する際は、冬タイヤを装着し、雪による交通事故に備えるようにしましょう。
島根県の交通事故が多い交差点
島根県で最も交通事故が発生しやすいのは、松江市です。
その他には、出雲市や雲南市や安来市や浜田市や大田市などでも多発しています。
以下の5つの地点は、その中でも特に交通事故が発生しやすい交差点として地元の人にも知られています。
袖師交差点
島根県松江市袖師町にある、国道9号線と県道37号線とが交わる四差路交差点です。
松江駅からもほど近く、周辺には島根県立美術館や飲食店、商業施設もあり、交通量が多く、自転車や歩行者の姿も目立ちます。
国道9号線は、西方向に向かうとカーブしていて、それに県道37号線が斜めに交わっているため、アルファベットの「X」のような形状をしており、見通しが悪い角度が存在し、追突事故の多発地点となっています。
東朝日町89番地1先交差点
県道21号線と市道とが交わる、島根県松江市東朝日町89番地にある四差路交差点です。
周辺にはイオン松江ショッピングセンターがあり、交通量が多く、土日祝日は特に渋滞しやすいです。
そのため、追突事故が多発している他、出会い頭の事故なども発生しています。
上乃木交差点
島根県松江市上乃木5丁目にある、国道432号線に県道246号線が接続する三差路交差点です。
国道432号線は大きく湾曲しており、横断歩道上の歩行者や自転車が見えにくくなっているため、横断歩道上の歩行者との衝突事故が頻発しています。
丸山南交差点
県道246号線と県道21号線とが交わる、島根県松江市上乃木7丁目にある四差路交差点です。
交差点上部を山陰道が走っており、その高架下の交差点なので、影になっていたり、橋脚が視界を遮り、非常に見通しが悪いです。
追突事故の多発地帯として有名です。
消防本部北交差点
島根県出雲市渡橋町にある、国道9号線出雲バイパスと市道とが交わる四差路交差点です。
見通しが良い直線の交差点のため、スピードを出して侵入したり、漫然運転をしている車が多く、それが原因の追突事故や出会い頭の事故が頻発しています。
弁護士会の概要
弁護士会の名称:島根県弁護士会
登録弁護士数:78名(2016年10月1日現在)
島根県弁護士会の所在地は、島根県松江市母衣町55-4 松江商工会議所ビル 7階です。
交通事故の無料法律相談場所
島根県では以下の場所で交通事故の相談を行っています。
島根県交通事故相談所
島根県松江市殿町8番地 島根県庁南庁舎別館1階
0852-22-5102
島根県交通事故相談所浜田相談室
島根県浜田市片庭町254 浜田合同庁舎1階
0855-29-5563
日弁連交通事故相談センター
島根相談所
島根県松江市母衣町55-4 松江商工会議所ビル 7階 島根県弁護士会館内
0852-21-3450
石見相談所
島根県浜田市田町116-12 浜田市田町分室 石見法律相談センター内
0855-22-4514
弁護士相談のメリット
交通事故に遭ってしまった場合、誰しもが早く解決させて今まで通りの日常を取り戻したいと思うことでしょう。
しかし、事故後に行わなければならない相手方の保険会社との交渉は非常にやっかいなもので、治療や車の修理に必要な最低限の保険金を受け取るのにも苦労します。
交渉が長引いてしまうと、少ない金額しか提示されなくても、面倒になって妥協してしまう方も多いでしょう。
そうならないためにも弁護士の出番なのです。
弁護士に依頼すれば、専門的な知識で交渉を有利且つ迅速に進めることが出来、満足のいく保険金の額が受け取れるでしょう。
このような形で早期解決が実現すれば、元の生活に戻れる日も早くなります。
島根県での交通事故なら、地域に密着して活動している地元島根の交通事故に強い弁護士に依頼するのが一番でしょう。
初回の相談は無料で受け付けている弁護士も多いので、まずは相談だけでもしてみることをお勧めします。
交通事故に強い弁護士が対応する市町村
松江市・浜田市・出雲市・益田市・大田市・安来市・江津市・雲南市・奥出雲町・飯南町・川本町・美郷町・邑南町・津和野町・吉賀町・海士町・西ノ島町・知夫村・隠岐の島町