鳥取県の交通事故の件数
2018年の1年間における鳥取県内の交通事故状況は以下の通りです。
交通事故数 | 869件 |
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交通事故負傷者数 | 1,029人 |
交通事故死者数 | 20人(前年比-6人) |
10万人あたりの死者数 | 3.54人 |
高齢者の比率 | 40.0% |
梨の生産で有名であり、二十世紀梨の生産量は日本一を誇っています。鳥取県は、東西に細長い地形をしており、北には日本海や鳥取砂丘、南には大山をはじめとする山々が連なった、豊かな自然に囲まれた都道府県です。
人口は、約57万人で(2016年10月1日現在)、47都道府県中47番目に人口が多い地域、つまり全国で一番人口の少ない都道府県ですが、2018年における交通事故の死者数も全国で、島根と並び最も少なくその数20名となりました。
人口の少なさと交通事故の死者数の少なさは比例するとはいえ、鳥取県は交通事故の少ない都道府県であると言えます。
しかし、もっと交通事故を減少させるべく、努力し続けるのが望ましいでしょう。
鳥取県の交通事故の特徴
平成18年以降からの交通事故に関するデータを見ると、平成18年の死者数が39名、平成27年の死者数も38名と、約10年間でほとんど減らすことが出来なかったことがわかります。
他の都道府県では、10年前とここ数年間とでは、交通事故による死者数は大幅に減少しているのですから、由々しき事態と言えます。
しかし、平成23年度は、前年より16人減の24名、平成25年にも25名を記録し、平成28年にはなんと21名減の17名でした。
このことから、鳥取県では取り組み次第で交通事故の大幅な減少をのぞめることがわかります。
せっかく全国ベスト1位まで減らすことが出来たのですから、これを保つには県民ひとりひとりの努力にかかっているでしょう。
また、平成27年の鳥取県の交通事故による死者数38名のうち、21名が65歳以上の高齢者で、死者数全体の55.3%を占めていました。
高齢者が犠牲となってしまう事故は全国で増加していますが、鳥取県では見過ごすことの出来ない問題があります。
それは、歩行中の死者が最も多く、21名中9名で、全員が75歳以上の高齢者であったということです。
つまり、鳥取県では75歳以上の高齢者が道路を横断中に跳ねられてしまう死亡事故が多発しているということです。
高齢者の方は、外出する際は必ず横断歩道を利用する、夜間には反射材を身につけるなどの自己防衛が必要でしょう。
ドライバーも、高齢者の突然の飛び出しにも対応できるような速度と、注意力をもって運転することが求められます。
そして、鳥取県では平成27年の交通事故による死者数38名のうち、県外者の死者がなんと10名にも及んでいます。
これは、鳥取県には、鳥取砂丘砂の美術館や、水木しげるロード、大山まきばみるくの里などの人気の観光スポットが多く、皆生温泉、三朝温泉、岩井温泉などの名湯も充実しており、他県からも大勢の人々が車で訪れるためだと考えられます。
他県のナンバーを見たら、鳥取県の道路に慣れていないドライバーなのだと認識し、無理な追い越しをしたり、スピードが出ていないからといって煽ったりなどの行為は絶対にやめましょう。
鳥取県の交通事故が発生しやすい交差点
鳥取県で交通事故が発生しやすいのは、鳥取市や米子市です。
その他には、倉吉市や北栄町などでも多発しています。
以下の5つの地点は、その中でも特に交通事故が発生しやすい交差点として有名です。
公会堂前交差点
鳥取県米子市富士見町にある、国道9号線に国道181号線と県道157号線とが交わる四差路交差点です。
車線数の多い国道が2本交わる交差点なので、常に交通量が多いです。
また、名前の通り米子市公会堂の前にある交差点のため、イベントのある日は特に混雑します。
周辺には、米子タカシマヤといったデパートをはじめ飲食店も立ち並び、歩行者や自転車の姿も目立ちます。
そのため、追突事故や、左折時に横断歩道上の歩行者や自転車を巻き込んでしまう事故が多発しています。
西福原1丁目交差点
国道9号線と県道207号線と県道317号線とが交わる、鳥取県米子市西福原1丁目にある四差路交差点です。
北東の道路から南西の道路へ直進する際、道路が一車線ずれるのが特徴的です。
周辺にはホテルや郵便局の他、飲食店や商業施設も立ち並び、交通量が多く、追突事故や右折車と直進車の衝突事故などが発生しています。
北条倉吉道路入口交差点
鳥取県東伯郡北栄町弓原にある、国道9号線に国道313号線が接続する三差路交差点です。
非常に見通しが良い単調な直線道路の交差点であるため、前方不注意などのぼんやり運転が多く、追突事故が頻発しています。
吉成南町2丁目交差点
国道29号線と国道53号線とが交わる、鳥取県鳥取市吉成南町にある四差路交差点です。
交差点上部を国道バイパスが走っているため、その橋脚が視界を遮り、対向車が確認しにくくなっています。
また、交通量が多く面積も広い交差点のため、右折車と直進車の衝突事故をはじめ、出会い頭の事故や横断歩道上の歩行者との衝突事故など、重傷事故も発生している危険な交差点です。
産業道路交差点
鳥取県鳥取市吉方温泉4丁目にある、県道323号線に県道26号線と県道31号線が交わる四差路交差点です。
直線道路の交差点で、見通しも悪くないため、スピードを出して侵入する車や漫然運転をしている車も多く、それらが原因の追突事故や右左折時の事故が発生しています。
弁護士会の概要
弁護士会の名称:鳥取県弁護士会
登録弁護士数:65名(2016年10月1日現在)
鳥取県弁護士会の所在地は、鳥取市東町2丁目221番地で、米子市には、鳥取県弁護士会米子事務所を設置しています。
交通事故相談所
鳥取県では以下の場所で交通事故の相談を行っています。
鳥取交通事故相談所
鳥取県鳥取市東町一丁目271 県庁第二庁舎1階
0857-26-7101
米子交通事故相談所
鳥取県米子市糀町一丁目160 西部総合事務所本館1階
0859-33-0091
倉吉市内での出張面接相談(要予約)
鳥取県倉吉市東厳城町2 中部総合事務所2号館2階
0857-26-7101
0859-33-0091
日弁連交通事故相談センター
鳥取相談所
鳥取県鳥取市東町2-221 鳥取県弁護士会館内
0857-22-3912
米子相談所
鳥取県米子市加茂町2-72-2 鳥取県弁護士会米子支部内
0859-23-5710
倉吉相談所
鳥取県倉吉市葵町724-15 法律相談センター倉吉内
0858-24-0515
交通事故に強い弁護士が対応する市町村
鳥取市・米子市・倉吉市・境港市・岩美町・若桜町・智頭町・八頭町・三朝町・湯梨浜町・琴浦町・北栄町・日吉津村・大山町・南部町・伯耆町・日南町・日野町・江府町