スピード違反(速度超過)のすべて|点数・罰金、免停は何キロオーバーから?
スピード違反は免許停止処分や高額な罰金が課せられる可能性もあります。スピード違反をしてしまったときの処分、罰金、点数…[続きを読む]
交通違反の取り締まりは、通常、警察官が直接行います。スピード超過などの違反を現場で発見し、免許停止や罰金などの処分を科します。
しかしながら、大規模な国道や一般道、高速道路などでは、警察官が常時監視し速度違反を取り締まることは困難です。
この課題に対応するため導入されたのが、自動速度違反取締装置「オービス」です。オービスは警察官による直接的な取り締まりを補完する重要な役割を果たしています。
この記事では、
など、スピード違反とオービスに関するのあらゆる質問について解説していきます。
万が一オービスにスピード違反を撮影されても、すぐに警察から通知がくるわけではありません。また、連絡がくる確率も分かっていません。
「いつ通知が来るか?」「県外だけど通知は何日後か?」というと、撮影後、数週間から一ヶ月後に警察から通知ハガキが来ます。レンタカーで撮影された場合や、処理が遅れている地域警察の場合はもっと遅くなる可能性もあります。
撮影時に運転者の顔と一緒にナンバープレートも撮影されているので、そこから住所が割り出されます。
ちなみに、取締の対象はあくまで車の所有者ではなく「運転者」ですので、例えば、車を人に貸していて他人が運転していた場合は、オービスに撮影された時の実際の運転者が取締を受ける事になります。
実際にオービスに撮られたにも関わらず、出頭の呼び出しや通知書が来なかった人、遅いと感じてる人もいるようです。このことから光ってもセーフがあるという噂があります。
オービスは高性能ではありますが、場合によっては車のナンバープレートが不鮮明であることもあります。そのような場合は、車の所有者の住所を特定することができないため、取締はされません。よって通知書も来ません。
また、オービスはあくまで静止画のため、一枚の写真に複数の車両が写ったりしていると、どの車の速度違反に反応して撮影されたのかが特定出来ない場合もあるようです。このようなケースでも通知書は来ないでしょう。
また、オービスに撮られたと「錯覚」しているケースも少なくありません。太陽光やヘッドライトの光の反射で白く光ったように見え、「オービスに撮られた」「セーフかアウトか」と錯覚して、通知を待っていることもあるようです。
また、通知がくる確率がわかってないのと同様、通知が来ない確率も分かっていません。あと、マスクしてれば通知が来ないというわけでもありません。
オービス通知を無視すると、警察に呼び出しに応じなかったという記録が残ります。
再度、オービス呼び出し通知が運転者の元に送られてきます。そのたびに、警察には無視の記録が残り続けます。
無視したとしても、呼び出しは継続的に行われます。
最悪の場合、逮捕という事態にもなりかねませんので、一回目の呼び出しに速やかに応じるのが得策です。
速度違反で加点される点数と反則金・罰金は以下の通りです。
高速道路の速度違反 | 点数 | 反則金(罰金) |
---|---|---|
50キロオーバー以上 | 12点 | 6ヵ月以下の懲役、 又は10万円以下の罰 ※反則金ではなく刑事罰 |
40キロ〜50キロ未満 | 6点 | |
35キロ〜40キロ未満 | 3点 | 35,000円 |
30キロ〜35キロ未満 | 25,000円 | |
25キロ〜30キロ未満 | 18,000円 | |
20キロ以上〜25キロ未満 | 2点 | 15,000円 |
15キロ以上〜20キロ未満 | 1点 | 12,000円 |
1キロ以上~15キロ未満 | 9,000円 |
高速道路で40キロ以上オーバー(一般道で30キロ以上オーバー)のスピード違反をすると、いわゆる「赤切符」となり、簡易裁判所に呼び出されて高額な罰金罰則を支払わなければなりません(状況によって異なりますが、6~10万円が相場です)。
それ以下の場合は「青切符」となり、反則金の支払いのみで裁判所には呼び出されません。
赤切符(罰金)と青切符(反則金)では意味が大きく違います。次の関連記事をご参考ください。
高速道路で40キロ以上オーバー(一般道で30キロ以上オーバー)のスピード違反をすると、6点以上となり、一発免停となります。免停にならないということはありません。
つまり、オービスが光れば、免停以上になる可能性が高いと考えた方が良いでしょう。
また、過去3年間の行政処分(前科・前歴)の経験が1回でもあると、点数が3点〜4点でも即免停なので注意してください。
例えば、12点になると免停90日で、免停講習を受けても1ヶ月程度は免停期間となります(45日の短縮が可能)。
免停講習に関しては、下記の記事で詳しく解説しています。
首都高速、東北自動車道、常磐自動車道、関越自動車道、中央自動車道、東名高速道路、名神高速道路、新名神高速道路、山陽自動車道、九州自動車道、高松自動車道などなど・・
高速道路のオービスの種類はどんなものがあるのか一度確認しておきましょう。固定式と移動式の2つのタイプがあります。
オービスは、簡単にいえば『赤色灯が光ってスピード違反する車を計測・撮影する装置』のことです(※実は赤だけではなく、白色もあります)。
スピード違反した運転手とその車のナンバープレートを『驚くほど綺麗な写真』でしっかり記録します。
自動車ナンバープレートの自動読取装置として、Nシステムもあります。
Nシステムは、オービスと似ているようですが、実は目的が違います。
オービスは、速度違反を取り締まる機能に特化しており、速度を超過しない限り作動しません。
一方、Nシステムは、犯罪捜査のための機能に特化しており、通過する全車両のナンバー、車の形状や色、運転席や助手席の人の顔が撮影されています。
2018年現在では、全国に1,500箇所以上設置されています。
オービスが設置してある道路では、事前にドライバーが、オービスが設置されている事を認識できるよう、「スピード注意」「自動速度取締機設置区間」などの看板が設置されています。
看板は2枚~4枚ほど設置された上で、オービスが設置されております。よって、「看板を注意をして運転していれば事前にオービスの設置場所がわかる」ことになります。
事前のオービス予告看板を設置している理由は、「無断で撮影することによるプライバシー侵害への対策」と言われています。
オービスといえば高速道路というイメージが強いですが、実は一般道でも、移動式小型オービス(レーザー)、車両型オービスで速度を計測し、スピード違反車両を先で待ち伏せして止めるという手法がとられています。
これは、通称「ネズミ捕り」と呼ばれています。
オービス設置場所が分かれば、事前に安全運転の対策をとることができます。
オービス設置場所や、スピード違反の取締りの場所を音声で警告してくれるカーナビがあります。
最新の「レーザー式オービス」に対応した、レーダー探知機も販売されています。
「オービスガイド・全国オービス情報サイト」という、設置場所がわかる情報サイトもあるので、参考にするとよいでしょう。
オービスの光り方を今度は確認をしてみましょう。
オービスは、昼間だと撮影されたどうか気づかない場合もあります。一方、夜間は独特な光り方をするため、気づかないことはないはずです。
光り方としては、時折、白い光であったり、オレンジや青い光でフラッシュする場合もありますが、基本的にはスピード違反すると強烈に赤く光ります。
近年登場した新型の小型オービスは、白い光と白色のフラッシュが発光・点滅します。またバイクのナンバーを前後から撮影するのもあります。
また、オービスの下を走ると「音が鳴った」「カタンと聞こえた」というドライバーがいますが、実際には音は鳴らないと言われています。
光り方については確認できましたが、オービスが何キロで光るかということについては、はっきりと公表されていません。
過去の事例から考えると、10キロ程度の速度違反ではあまり反応せず、
の速度違反の場合に反応しやすいようです。何キロで光るかははっきりとは分かりませんが、相場は上記のとおりです。
オービスについて「これは誤作動ではないか?」という疑問をお持ちの方は、早いうちに警察署へ申し出ましょう。
速度違反をしたのに、「オービスが光らない」と疑問に思うドライバーさんがおられます。
大きくわけて3つがあります。
昼間であると、逆光等の理由で、オービスの光に気づかなかったと感じることがあります。
また、速度違反(高速道路:40km/h以上 一般道路:30km/h以上)の基準に、オービス通過時に超えていなかったということも考えられます。
最後に、前述で説明した通り、オービスとNシステムとを間違えた可能性もあります。
いずれにせよ、後日オービス通知が来るので、光らなかったのが見落としか、見間違いかは判明いたします。
今回は、オービスの光り方、何日後に通知、罰金、何キロで光るか、免停かなどについて解説しました。
スピード違反は大変危険であり、重大な交通事故の原因ともなります。オービスに撮影されるからという理由だけではなく、運転の際はくれぐれも速度に注意しましょう。また、万が一オービスに撮影され、警察から呼び出しがあったら、必ず出頭命令に従いましょう。
尚、「誤測定ではないか?」という疑問があれば、警察にその旨を伝えてください。