自賠責保険の被害者請求の支払いまでの期間｜いつもらえるの？

被害者請求の手続きを行い、自賠責保険の慰謝料をいつもらえるのかについては、興味を持つ方もいるでしょう。

保険会社は請求内容を審査し、必要な手続きや調査を行います。審査が完了したら、慰謝料の支払いが決定されます。

自賠責保険の慰謝料の金額自体は別の記事で解説しましたが、事故の程度や被害者の状況によって異なります。

自賠責保険の被害者請求の支払いまでの期間や具体的な受け取り時期・振込については、保険会社の審査や手続きに時間がかかる場合があることを念頭においてください。以下に詳しく解説いたします。

自賠責保険の慰謝料はいつもらえる？支払いまでの期間

原則、書類提出から30日以内

自賠責保険の慰謝料は、以下の期間で保険金を支払う（*1）とされています。

• 被害者請求の必要書類の提出が完了した日から「30日以内」

ただし、自賠責保険は保険金額を確定するために、事故の原因、事故発生の状況、損害発生の有無および被保険者に該当する事実について確認する必要(*2)があります。

例えば、下記のように支払いまでの期間を延長する場合があります。(*3)

• 警察などの捜査の照会をする場合は180日
• 後遺障害の内容・程度を確認するための「医療機関による診断」、後遺障害の認定に係る「専門機関による審査等の結果の照会」については30日等

評価に時間がかかり、遅れることがある

この際にいつもらえるのか不安になる方も多いようですが、被害者請求などでは、評価に時間がかかる場合もあり、この確認に時間がかかる場合は、支払いまでの期間が遅れることがあります。

これらの理由により、自賠責保険の支払いまでの期間が30日以内に完了しない場合があることを留意してください。

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*1自動車損害賠償責任保険普通保険約款15条1項。*2 （同約款15条1項1号） *3  （同約款15条各項）【関連外部サイト】自動車損害賠償責任保険普通保険約款

被害者請求の振込期間・振り込まれるまで

なお、被害者請求を行った際の振り込みまでの期間について、振込でいつもらえるのでしょうか。

実態としては、金額が確定した後、通常は3営業日以内に振り込まれることが一般的です。

従って、金額が確定したら、特殊なケースを除いては迅速に振り込まれるということになります。

被害者としては、必要な書類を速やかに提出し、疑問点や不明点が生じた場合は、弁護士に相談することが最も適切であると言えます。

自賠責保険の被害者請求の流れ

また、自賠責保険の被害者請求手続きをまだ始めていない方もいらっしゃるでしょう。

必要な書類や手続きがやや複雑な場合もあるため、詳細な情報は以下のコラムをご参照ください。

特に、以下の条件に該当する方は、ぜひ積極的に自賠責保険の被害者請求を利用しましょう。

• 加害者が任意保険に加入していない場合
• 被害者の過失割合が大きい場合
• 示談が長期化しそうな場合

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• 必要書類の提出が完了した日から「30日以内」に保険金を支払う
• 金額確定後、3営業日以内に振込まれる