加害者の誠意がない、謝罪ない、連絡がとれない時の対処法とは?
加害者の不誠実な対応で精神的被害を受けることがあります。誠意のない加害者に対して、交通事故被害者はどのように接してい…[続きを読む]
交通事故で、解決が長引く要因の一つに、このように「被害者が会ってくれない」、「被害者が電話に出ない」、「被害者と連絡がとれない」という状況があります。
この記事では、被害者と面会できない状況にどう対応すれば良いのかを解説します。
反対に、示談交渉等のために加害者に連絡とろうとしてもとれない被害者の方は、以下の記事をご覧ください。
目次
お見舞いや謝罪の訪問をかたくなに断っている交通事故被害者の多くは、たとえ謝罪を断り電話に出なくても、心の底では加害者からの謝罪を求めているはずです。
しかし、あまりの怒りや悲しみから、謝罪を受け付けられない精神状態になってしまっていることもあるでしょう。
反対に「いくら断られても謝罪に来るのが誠意というもの」と考える被害者もおり、判断が難しいところです。
相手の心の動きを確かめながら、少しずつでも事態が好転するように対応するしかありません。
電話に出てくれず、お詫びを拒否しているといった被害者であっても「謝罪文」は受け取ってもらえることがあります。
そこで、ここでは、謝罪文について解説します。
謝罪文は「直筆」で書きましょう。字が下手でも丁寧に書いていれば、気持ちが伝わります。パソコンを使うと冷たい印象を与えてしまいますし「本当に本人が書いたか分からない」などと思われる可能性もあります。
謝罪文には「便せん」を使います。レポート用紙やパソコン用の印刷用紙などを使ってはいけません。
筆記具は鉛筆ではなく「ボールペン」や「万年筆」を利用しましょう。間違ったときには修正液を使わず全部を書き直すべきです。
最後に、送付に使う封筒は、市販されているものでかまいません。茶封筒ではなく二重になっている白無地のものを使いましょう。
謝罪文の文面は、自分の言葉で、非を認めて「謝意を誠実に」記すことが大切です。
また注意点として、謝罪文では「損害賠償」について直接触れるのは避け、誠心誠意賠償にあたる旨を記します。
なお、謝罪文の内容・例文については、下記のページが詳しいため、併せてご参照ください。
ただし、例文を丸のまま写しては、誠意は伝わりません。あくまで、自分の言葉で、誠意をもって記すべきです。
謝罪文は、郵送してもかまいませんが、保険会社の担当者や弁護士などの第三者を介して届ければ、被害者も無下にそのまま読まずに捨てることもできないでしょう。
謝罪文を届ける第三者に、こちらの謝罪の意思を的確に伝えてもらうことが肝心です。
任意保険会社の示談代行サービスに全面的に任せてしまうことはできるでしょう。
しかし、被害者に「誠意のない加害者」という印象を与えてしまい、示談交渉が、スムーズに進まない可能性があります。人身事故で刑事責任を問われている場合は、大きな障害となります。
謝罪する姿勢を示すことは、交通事故ではとても大切なのです。
いずれにせよ、相手の反応を見ながら、粘り強く誠意のある謝罪する姿勢を示すしかありません。
なお、状況が好転した場合、下記記事などを参考にして、再度訪問計画を立てるのが良いでしょう。
電話に出てくれず、お詫びを拒否しているといった被害者であっても「謝罪文」は受け取ってもらえることがあります。謝罪文を送って、誠意を示す事はできます。