物損事故のお詫びの仕方・謝罪文の書き方【超入門・文例付き解説】

物損事故のお詫びの仕方・謝罪文の書き方【超入門・文例付き解説】

万が一、自分の不注意で他人の車や自宅の塀などを破損させた場合、怪我人がなければ「物損事故」となります。

物損事故を起こした後、加害者の中には下記のような悩み・疑問が湧いてくる方も多いかと思います。

  • 物損事故のお詫びってどうすればいいの?
  • 軽い接触事故なら、お詫びしなくてもいい?
  • 車のドアをぶつけた時の手紙の例文を知りたい

そこで今回は、物損事故における正しいお詫びの方法と、謝罪文を書き方を解説します。

尚、「人身事故」の加害者となってしまった方につきましては、以下の記事をご覧ください。

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車をぶつけた相手に謝罪は必ず必要

例えば下記のような物損事故で、自分の過失が明らかに高い場合には、即時、お詫びすることが重要です。

  • 正しく駐車していた車に一方的にドアをぶつけた、ドアパンチした
  • 信号待ちの車に、軽い接触事故を起こしてしまった
  • 相手の自宅の外壁にぶつけてしまったりした

「保険会社に任せてしまえば良い」という論調がネット上では多いのですが、相手に慰謝料や示談金を支払うことと、謝罪すること、誠意を示すことは分けて考えるべきです。

まれに被害者側から、与えていない損害の賠償を請求されたりすることもあるため、『示談交渉』については任意保険会社にお任せすることが妥当です。

しかし「お詫び・謝罪」については、保険会社の力を借りることなく、自分の言葉で心からお詫びをすることが重要です。

軽い接触事故でお詫び・謝罪文を書く際の3つのポイント

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自らのミスで物損事故の加害者となってしまった場合、

  • 直接、自宅の玄関まで訪問して、謝罪に行くべきか?
  • 手紙のほうがいいか?電話のほうがいいのか?
  • 菓子折りは必要?郵送だとまずい?
  • お金をお渡しすれば解決できるのか?

など、様々なことで悩むかと思います。

しかし、なによりも大切なのは「お詫び状」「謝罪文」を手紙で書くことです。これは絶対に必要なマナーです。

以下、物損事故を起こした場合のお詫びの謝罪文の書き方のポイントについて解説します。

“A4”1枚で直筆

物損事故の詫び状に決まった様式はありませんが、一番の目的は「加害者としての誠意」を相手に伝える事です。

そのためには、多少面倒でも「直筆」で作成しましょう。手間のかかる直筆の方が相手に真剣味が伝わります。

ただし、汚い字で送りつければ当然逆効果ですので、字のきれいさに自信がない方は、パソコンを利用して「Word」などで作成する方が無難でしょう。

なお、正式な詫び状は「縦書き」で書くのが一般的です。

また、読む側の労力も考え、手紙のようにあまり長過ぎる文章は控えましょう。せいぜいA4用紙1枚分くらいにはまとめるのがおすすめです。

  • 直筆・縦書きが無難(自分の字に自信がない場合はWordでも可)
  • サイズ枚数は「A4・1枚」がベスト(冗長さを控える)

例文1:「何を壊したのか」「どれほど大切か」

謝罪文では、被害者にとっていかに大切なものを壊してしまったのかを、あなたがちゃんと認識していることを表現する必要があります。

例文①:
この度は私の不注意によって「X様の大切なお車」に傷をつけてしまい、多大なご迷惑をおかけしたこと心からお詫び申し上げます。例文②:
この度は私の不注意によって「X様が大切にされておられますご自宅の塀」を破損させてしまい、多大なご迷惑をおかけしたこと心からお詫び申し上げます。

物損事故による壊した対象物について書く時は「大切な」「大事な」と言った言葉を添えることで、多少怒りがおさまる可能性があります。

加害者が「被害を正しく認識をしているかどうか」について、被害者は敏感に反応するのです。

「何を壊したのか」「どれほど大切か」、この2点は必ず認識した上で書きましょう。

ここが的外れだと、余計に相手を怒らせてしまいます。

例文2:「どのように対応してくれたか」

例文:
X様の「寛大なご対応」に私は本当に救われました。ただ、決してこのお気持ちに甘えるのではなく、ハンドルを握るものとしてより一層心を引き締め、運転に十分注意する事をお誓い申し上げます。

物損事故後、被害者側が穏便な対応をしてくれている場合は、必ずその事に対してお礼を言いましょう。それを当たり前と思ってはいけません。

絶対に書いてはいけない4つのこと

物損事故のお詫び・謝罪文には注意点があります。特に物損事故の示談書と謝罪文の違いはよく理解しておきましょう。

許しを請わない

意外と忘れがちなことですが、相手方に露骨に許しを請う文章は絶対に書いてはいけません。

例文:
心からお詫びを申し上げます。どうか寛大なご配慮をお願い致します。

詫び状に書く事は、あくまで「お詫びの気持ち」であって、たとえそれが許しを請うために書いているとしても、それを直接書くことだけはやめましょう。

自覚のないことまで書かない

物損事故を起こすと、被害者に対して申し訳ない気持ちでいっぱいになり、つい一切合切、下記のような低姿勢な表現で書かれる方もいます。

例文:
『弁償します』『損害賠償します』『示談金を多めに支払います』

しかし、自分が壊したという自覚がないのであれば、その事については絶対に書かないで下さい。事故に便乗して、もともと壊れていた・故障していた部分まで加害者のせいにしてくる可能性もゼロではありません。

万が一裁判にまでもつれ込めば、たとえ詫び状であっても証拠として裁判上で利用される可能性もあります。過大な謝罪は命取りとなるため、十分注意してください。

謝罪文の中で示談交渉をしない

軽い接触事故の詫び状において、稀に下記のような文章を入れる人がいます。

例文:
示談金○○円でご勘弁頂けないでしょうか

しかし、これは示談の内容であって、謝罪文(詫び状)に書くべきことではありません。

いくら支払うか具体的に書かない

先ほども言いましたが、たとえ軽い接触事故の詫び状といえども、具体的な金額を書いてしまうと、後に争いとなった時に不利な証拠として働く場合があります。

そのため、示談が合意に至る前に、自分の主観のみで金額を明記することはやめましょう。

安易にお金で済まそうとする心を持たず、「お詫び状」では誠意を示すことが大切です。

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詫び状はあくまで詫び状であって、「余計なことを」記載すべきではありません。丁寧で気持ちのこもった言葉で、かつ、簡素で読みやすい文量であることがベストなのです。

まとめ

今回は、車をぶつけた場合や車のドアをぶつけて物損事故した相手にお詫びする方法や例文などを紹介して参りました。

人身事故の場合と物損事故の場合では、加害者がするべき謝罪のポイントと多少異なります。

なお、物損事故では、お詫びや謝罪文以外にも、示談書の提出・示談金の支払いなども求められますが、任意保険に加入していない場合は「すべて自己負担」によって賠償もしなければなりません。

また被害者が後日、首や腕などに痛みや腫れが生じた場合には、人身事故へ切り替えを申し出られる可能性もあります。

色々と注意すべき点が多い物損事故ですが、まず謝罪・お詫びを被害者に対してすることがもっとも重要なことと言えます。

なお、謝罪文ではなく、被害者の「自宅に訪問」してお詫びする場合や「病院にお見舞い」する場合は、以下の記事も併せてご参考下さい。

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