物損事故のお詫びの仕方・謝罪文の書き方【超入門・文例付き解説】

物損事故のお詫びの仕方・謝罪文の書き方【超入門・文例付き解説】

万が一、自分の不注意で他人の車や自宅の塀などを破損させた場合、怪我人がなければ「物損事故」となります。

物損事故では、示談書の提出と示談金の支払いが求められます。しかし、物損事故で発生した損害に対しては「自賠責保険」は使えませんので、任意保険に加入していない場合は「すべて自己負担」によって賠償をしなければなりません。

また、物損事故の場合でも、後日、首や腕などに痛みや腫れが生じた場合には、人身事故へ切り替えを申し出られる可能性もあります。人身事故の場合と物損事故の場合では、加害者がするべき謝罪のポイントと異なりますので注意が必要です。

今回は、物損事故における正しいお詫びの方法と、謝罪文を書き方を解説します。
尚、人身事故の加害者となってしまった方につきましては、以下の記事をご覧ください。

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1.物損事故の謝罪のタイミング

自分の過失が明らかに高い場合(正しく駐車されていた車に一方的にぶつかったり、相手の自宅の外壁にぶつかってしまったりした場合)には、即時、お詫びすることが重要です。

『保険会社に任せてしまえば良い』という論調がネット上では多いのですが、「示談すること」や「示談金を支払うこと」と、「謝罪すること」「誠意を示すこと」は分けて考えるべきです。

もちろん、直接示談することで、与えていない損害の賠償を請求されたり、過剰な要求をされたりすることは避けるべきです。そのため、示談交渉は保険会社にお任せすることは妥当ではあります。

しかし、自分が明らかに事故の責任が重い案件の場合、その場で、あるいは時間を置かずにできるだけ早く「お詫び」「謝罪」することが、その後の示談交渉にも良い影響を与えます。

2.謝罪文を書く際の3つのポイント

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自らのミスで物損事故の加害者となってしまった場合、

  • 直接謝罪に行くべきか?
  • 手紙、電話のほうがいいのか?
  • 示談金はいくらか?
  • お金をお渡しすれば解決できるのか?

など、様々なことで悩むかと思います。

しかし、なによりも大切なのは「お詫び状」「謝罪文」を手紙で書くことです。これは絶対に必要なマナーです。

以下、物損事故を起こした場合のお詫びの謝罪文の書き方のポイントについて解説します。

(1) “A4”1枚で直筆

詫び状に決まった様式はありませんが、一番の目的は加害者としての誠意を相手に伝える事です。

そのためには、多少面倒でも直筆で作成しましょう。手間のかかる直筆の方が相手に真剣味が伝わります。

ただし、汚い字で送りつければ当然逆効果ですので、字のきれいさに自信がない方はワードなどで作成する方が無難でしょう。

なお、正式な詫び状は「縦書き」で書くのが一般的です。
また、読む側の労力も考え、あまり長過ぎる文章は控えましょう。せいぜいA4用紙1枚分くらいにはまとめるのがおすすめです。

(2) ことの重大さを認識していることを表現

謝罪文では、被害者にとっていかに大切なものを壊してしまったのかを、あなたがちゃんと認識していることを表現する必要があります。

文例1:
この度は私の不注意によって「X様の大切なお車」に傷をつけてしまい、多大なご迷惑をおかけしたこと心からお詫び申し上げます。

文例2:
この度は私の不注意によって「X様が大切にされておられますご自宅の塀」を破損させてしまい、多大なご迷惑をおかけしたこと心からお詫び申し上げます。

壊した対象物について書く時は、「大切な」「大事な」と言った言葉を添えることで、多少怒りがおさまる可能性があります。被害者は、加害者側が自分の受けた被害を正しく認識をしているかどうかについて、敏感に反応するのです。

何を壊したのか、どれほど大切なものなのか、この2点は必ず認識した上で書きましょう。ここが的外れだと、余計に相手を怒らせてしまいます。

(3) 被害者側の気遣いに感謝する

事故後、被害者側が穏便な対応をしてくれている場合は、必ずその事に対してお礼を言いましょう。それを当たり前と思ってはいけません。

文例:
X様の寛大なご対応に私は本当に救われました。ただ、決してこのお気持ちに甘えるのではなく、ハンドルを握るものとしてより一層心を引き締め、運転に十分注意する事をお誓い申し上げます。

3.絶対に書いてはいけない4つのこと

とにかく謝ることで精一杯で、つい謝罪文で忘れてしまいがちなことを紹介します。特に示談書と謝罪文の違いはよく理解しておきましょう。

(1) 許しを請わない

意外と忘れがちなことですが、相手方に露骨に許しを請う文章は絶対に書いてはいけません。

悪い文例:
心からお詫びを申し上げます。どうか寛大なご配慮をお願い致します。

詫び状に書く事は、あくまで「お詫びの気持ち」であって、たとえそれが許しを請うために書いているとしても、それを直接書くことだけはやめましょう。

(2) 自覚のないことまで書かない

物損事故を起こすと、被害者に対して申し訳ない気持ちでいっぱいになり、つい一切合切『弁償します』『損害賠償します』『示談金を多めに支払います』というような低姿勢な表現で書かれる方もいます。

しかし、自分が壊したという自覚がないのであれば、その事については絶対に書かないで下さい。事故に便乗して、もともと壊れていた・故障していた部分まで加害者のせいにしてくる可能性もゼロではありません。

万が一裁判にまでもつれ込めば、たとえ詫び状であっても証拠として裁判上で利用される可能性もあります。過大な謝罪は命取りとなるため、十分注意してください。

(3) 謝罪文の中で示談交渉をしない

稀に、詫び状において『示談金○○円でご勘弁頂けないでしょうか』といった文章を入れる人がいます。

しかし、これは示談の内容であって、謝罪文(詫び状)に書くべきことではありません。

(4) いくら支払うか具体的に書かない

先ほども言いましたが、たとえ詫び状といえども、具体的な金額を書いてしまうと、後に争いとなった時に不利な証拠として働く場合があります。

そのため、示談が合意に至る前に、自分の主観のみで金額を明記することはやめましょう。
安易にお金で済まそうとする心を持たず、「お詫び状」では誠意を示すことが大切です。

詫び状はあくまで詫び状であって、「余計なことを」記載すべきではありません。丁寧で気持ちのこもった言葉で、かつ、簡素で読みやすい文量であることがベストなのです。

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