人身事故(追突)のお詫びの仕方・謝罪文の書き方【超入門・文例付き解説】

人身事故(追突)のお詫びの仕方・謝罪文の書き方【超入門・文例付き解説】

今回は、追突で人身事故を起こした場合(特に軽い追突事故を起こして相手が病院に通院し、むちうち症状などを訴えている場合)、どのような謝罪文を被害者の方へ送れば良いのかを説明します。

なお、この記事は、次の二点を前提にしています。

  • 過失割合が「10対0」の場合。
  • 被害者の怪我がむちうちなど比較的軽傷の場合。

過失割合が「10対0」ではない場合、謝罪文自体が示談交渉に悪影響を与え、加害者に不利になる可能性もあります。

1.謝罪文を書く意味

まず、謝罪文を書く場合、「わたしは、なぜ謝罪文を書くのか?」を明確に理解しておく必要があります。

謝罪文を書く一番の目的は、はっきり言ってしまえば、「加害者に誠意を伝え、許しを請い、刑罰などに関して大目に見てもらうため」です。

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誠心誠意謝罪をして反省の気持ちを伝えることで、被害者が刑罰を軽くする「嘆願書」を書いてくれるかもしれません。その結果、加害者は不起訴となったり、執行猶予付き判決を得られたりする可能性もあるのです。

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2.謝罪文作成の際の基礎と準備

  • 誤字脱字をしてしまった場合、初めから書き直す(修正液などは使用しない)
  • 便箋は白無地の罫線なし、もしくは白無地の縦罫線のものを使用
  • 封筒も白無地のものを選び、謝罪文という旨は書かない(住所・名前等のみを書く)

では、次に謝罪文を書く場合のポイントを説明します。

3.謝罪文で伝えたいのは「加害者の誠意」

過失割合が「10対0」の追突事故の場合、謝罪文では自分自身の正直な謝罪の気持ちをきちんと書くのが一番です。

謝罪文のポイントは、三つあります。

  • 自分の犯した行為をしっかりと誠心誠意に謝罪すること
  • 事故に至った経緯を説明すること
  • 事故に対する自分の考えや反省を述べること

文例:
その後、お体の具合はいかがでしょうか。○○(被害者)様が一日も早く回復される事を心より願っております。大変恐縮ではございますが、私が今回の追突事故を起こしてしまった経緯について、ご説明させて頂きます。
追突したその日は、私自身風邪で体調がかなり悪く、自分の運転する車で病院に向かう途中でした。そんな状態で運転していた事自体がそもそも間違っていたと、事故後は本当に深く反省しております。本来であれば、タクシーを呼ぶか、家族に運転してもらうべきであったと思います。
今回の事故で、自分の少しの油断や過信が、人に多大な被害を与えてしまうのだと今更ながら痛感致しました。…以下省略

事故に至った経緯を説明するのは、なぜ被害者が追突事故に巻き込まれたのかをしっかりと説明するためです。これは被害者の「なぜ私が」という疑問に答えるものでもあります。

事故に対する自分の考えや反省を述べるのは、本来であればどうすれば良かったと反省しているのかしっかり被害者に伝えるためです。

  • 事故に至った経緯:風邪で体調が悪い中運転していたため注意が散漫だった。
  • それに対する自分の考え:そんな状態で運転すべきではなく、タクシーを呼ぶか、家族に運転してもらうべきだった。

「本当に反省しているのか」は以下の部分で分かります。

  • どうして自分が謝っているのかを理解している
  • なぜあのようなことが起きてしまったのかを理解し、反省している
  • 今後どうすればそれが直るのかを考えている

これらをしっかりと明記し、今後の対応するのが「まことの反省・まことの謝罪」なのです。

4.定型文は避けるべき

謝罪文には、定型文と非定型文があります。非定型文の方が望ましいです。

最後に、謝罪文の定型文を見てみましょう。

文例:
前略 この度は私の運転によって○○(被害者)様にお怪我をさせてしまいましたこと、深くお詫び申し上げます。追突事故の後に改めてお会いし、直接お詫びを申し上げたいと思いました。しかし、諸般の事情からそれが出来ません。その代わりお手紙を差し上げまして、お詫び申し上げます。何卒お許しください。この度は、私の前方不注意によって、○○(被害者)様の大切なお車に傷をつけてしまい、大変申し訳ございませんでした。

以上は、標準的な謝罪文です。しかし、保険会社の謝罪文の定型文をアレンジしただけのようにも見えます。

これだと、加害者の誠意は被害者に十分伝わりません。

繰り返しますが、個別の事情と謝罪を具体的に書き、最後に事故に対する自分の見解(反省)を書くことで、加害者の誠意が被害者に伝わりやすくなります。

なお、過失割合が「10対0」ではない場合や、後遺障害が残る深刻な人身事故の場合は、上記とは異なる謝罪文や対応が求められることもあります。

各ケースによっても異なりますので、専門家である弁護士とよく相談することをおすすめします。

謝罪文を用意したら、次はそれを被害者の方に渡すことになります。
謝罪文を持参してのお見舞い、自宅訪問の注意点につきましては、以下の記事を参考にしてください。

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