被害者へ誠意を伝えたい!現場・電話・お見舞い・謝罪文のポイント

被害者へ誠意を伝えたい!現場・電話・お見舞い・謝罪文のポイント

もしも自分が交通事故を起こしてしまい、一瞬にして「加害者」となってしまったら……。

一時の不注意から事故を起こしてしまう可能性は誰にでもあります。
この場合、誠意をどのようにして相手に伝えるかによって、その後の示談交渉や刑事責任の量刑に大きく影響することをご存知でしょうか。

万が一加害者となってしまった場合、自分の身を守る事ばかり考えずに、しっかりと被害者に対し謝罪し、誠意を見せることが非常に重要です。

今回は、事故発生後からどのようにして被害者に「加害者の誠意」を伝えていけばよいのか、事故発生後からの4つのポイントを細かく解説します。

1.事故現場では誠心誠意の対応をする

「もし事故を起こしても、やたらに謝るな」などと言うことが昔から言われています。

確かに、過失割合が微妙なラインになる事故類型の場合は、一方的に謝罪ばかりすると、その後の交渉がやり難くなる事はあります。

しかし、追突事故のような、明らかに一方的な過失によって事故が発生した場合、被害者に対して誠心誠意対応する必要があります。

(1) 初回の声かけでは相手をきちんと気遣う

まずは安全な路肩などに車を移動させた上で、被害者の安否を確認しましょう。

  • 「お怪我はないですか?」
  • 「大丈夫ですか?」
  • 「申し訳ございません」

などの第一声が考えられますが、大切な事はなんと言うかではなく、どのように言うかです。

人の印象は「初対面」で決まると言われています。交通事故の場合、最悪な状況で初対面を迎えます。したがって、全力をもって誠意を示さなければなりません。その点をしっかりと理解した上で行動しましょう。

また、この際に、どこか痛くないか、車は動くかなど、被害者を気遣いましょう。

(2) しっかりと状況確認をする

ちなみに、上記の声かけは、ただ誠意を伝えるだけではなく、もう一つの意味があります。それは「状況確認」です。

交通事故の場合、後になって被害者側から、ここが痛い、あれが壊れたなど、さまざまな追加の申告が出てくる事があります。

もちろん、むち打ち症などの場合は後から症状が出る事もあります。しかし、まず重要な事は、事故直後はどうだったかです。

例えば、車両についても、事故に便乗してもともと調子が悪かったところまで修理費を負担しろと言われてしまうかもしれません。

そのため、どこに不具合が生じているのか、身体、車両、両方について心配しつつも確認し、しっかりと記憶して、メモもしておきましょう。

事故直後は、全力で誠意を伝える。また、状況確認もかねて、怪我や車両の状況を心配しながら細かく聞く。

2.その後の電話はスピードとタイミング

事故現場で誠意を見せる事ができても、それだけで被害者が寛大な措置をしてくれるほど交通事故は甘くありません。所詮、初対面同士ですから、現場で誠意を見せたくらいでは、数日ほどしかその印象はもちません。

そこで、今度は「電話」によって誠意を伝えます。なお、相手の連絡先は事故現場で必ず聞いておきましょう。

電話で誠意を伝えるポイントは、スピードとタイミングです。電話をするのが遅すぎると、出た瞬間に怒鳴られる危険性もあります。最悪、出てくれない可能性もあります。大切な事は、被害者を「待たせない」ことです。

事故から数日が過ぎても連絡がないと、被害者の印象とすれば、「電話の一本もよこさない」という最悪なものになります。

目安としては事故の翌日に一度電話するのが良いでしょう。当日でも構いませんが、当日は被害者も落ち着かないでしょうから、翌日で十分です。

「お身体の具合はいかがでしょうか?その後、何か痛いところなど出ていませんか?」などと聞く事がベストです。

勿論、誠意を伝えるのが第一目的です。しかし、これは別の症状が出ていないかどうかの情報収集もかねています。

追突事故の場合は、後から「首が痛い」などの症状が出てくることが多々あります。そうなると、人身事故扱いになる可能性もありえます。

なお、電話するときは電話するタイミング・時間帯に気をつけましょう。可能であれば、事故後に電話が繋がりやすい時間帯等を聞いておくのが良いです。

電話は時間帯に気をつけて、遅くとも事故の翌日にはかける。その後の症状の変化も心配しながら情報収集する。

3.訪問の際は服装に気をつけ、公共交通機関で

相手の自宅や入院先まで出向く事も、誠意を伝える上でとても重要なポイントです。過去には、追突事故を起こした加害者が、被害者の入院先まで何度か訪問し、土下座して謝り倒してどうにか穏便に済ませてもらったという事例もあります。

わざわざ相手先まで出向けば、相手に対して誠意が伝わる可能性が高まります。ただし、突然自宅に来られても困る人も多いはずです。したがって、伺う場合は必ず前もって電話して伝えてから行きましょう。

服装も、できる限り地味なものにします。また、車ではなく公共交通機関やタクシーなどを利用すれば、相手により誠意が伝わる可能性があります。

あまり派手だったり、高価な装飾品をつけていたりすると、「高い示談金を請求できるのでは」と認識される可能性もあります。また、手みやげを持参しても良いですが、あまりに高価過ぎるものはやめましょう。賄賂と受け取られない程度のものが理想です。

この際にも、怪我の具合や修理の状況などについて心配しつつ、情報を収集しましょう。

訪問する場合はアポ無し不可。地味な格好で公共交通機関を使って行く。
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4.謝罪文は直筆で丁寧に

被害者に誠意を伝える最後のチャンスとなるのが、謝罪文です。
謝罪文を書く際のポイントはたった2つです。

  • 丁寧に書く。
  • 用紙1枚に収める。

くれぐれも、パソコン等で打ち出したものを送らないようにして下さい。この時代に手書きで書くのは大変ですが、大変なことを敢えてするからこそ相手に誠意が伝わるのです。

謝罪文は、基本は縦書きで、白地の便せんなどに書けば十分です。とにかく丁寧に書きましょう。

なお、謝罪文の書き方は、下記関連オススメ記事を参考にしてみて下さい。

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5.4つのポイントまとめ

基本的には、以上の4つのポイントを丁寧にこなせば十分でしょう。

軽度な事故の場合には、あまりにしつこいと「罪を軽くしてもらおうと思っている」として、心象が悪くなってしまうかもしれません。大切な事は、1回の接触で、できる限り強い誠意を伝える事です。

相手の身体と車の状態を心配し、保険会社に任せきりにしたりせず、被害者の方にしっかりと向き合って、しっかり謝罪する。これだけで被害者心理はかなり変わってくるでしょう。

被害者に誠意が伝わる事で、被害者が警察に対して「加害者の厳重な処罰を求めない」と伝えれば、不起訴となる可能性も高まってきます。また、万が一起訴された場合も、減刑に繋がることがあります。

いずれにしても、被害者に誠意を伝える事は、交通事故後の加害者が最もやらなければならないことなのです。

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