交通事故の相手に許してもらえる謝罪の言葉・訪問のマナーとは?

謝罪
  • 人身事故を起こして相手にけがをさせてしまった…被害者に謝罪すべきだろうか?
  • 追突事故を起こした加害者はいつ被害者に謝罪すべきでしょうか?

交通事故では、保険会社から「直接の連絡は控えるように」と言われるケースも多いので、謝罪しないで放置してしまう方も多数おられます。

しかし人身事故では謝罪が重要です。謝罪しなかったことで、示談がこじれる、人身事故の刑事責任について不利益が発生するといった可能性もあるので、必ずマナーを守って謝罪しましょう。

ただし、被害者と過失割合で「6:4」とか「5:5」といった微妙な線で争いとなっている場合は、謝罪すべきか保険会社に相談するといいでしょう。

以下では事故を起こした後、交通事故の被害者に許してもらうための謝罪マナー、特に訪問が玄関先までの場合について、解説していきます。

謝罪する前に知っておくべき2つのこと

謝罪の基本は訪問

謝罪の方法として「電話だけ」か「訪問」か迷っている方もいるかもしれません。

基本的に、電話だけで済ますよりは「訪問」をお勧めします。

なぜなら、電話で謝るだけでは相手が軽く扱われていると感じ「不誠実」と受け止められるおそれがあるからです。

事前に保険会社に連絡する事を忘れない

保険会社によっては、直接被害者に接触することを禁じていることがあるため、必ず自分が加入している保険会社に謝罪に伺いた旨を事前に伝えておきましょう。

被害者と接触することを禁じている場合でも、単独で謝罪に伺うことを認めてくれるケースもありますし、保険会社の職員が同伴する条件で訪問を認めてもらえるケースもあります。

保険会社に告げずにこっそり謝罪に行くと、トラブルになる可能性があり、お勧めできません。

Step1:謝罪のためのアポをとる

以下、謝罪の流れを解説して参ります。

必ずアポを取る

まずは、被害者に謝罪のためのアポをとる電話をします。アポなしでいきなり伺うと失礼と受け止められますし、不在の可能性もあります。まずは被害者に連絡を入れて、アポを取りましょう。

なお、被害者の連絡先がわからければ、交通事故証明書を取得すれば、住所・電話番号などの記載があります。

謝罪のアポはいつ取る?電話を入れるタイミング

交通事故少なくとも3日以内には、謝罪の連絡を被害者に入れましょう。この電話があるかないかで、被害者の心理は大きく変わります。

この電話が一日遅れる度に、被害者の心証が悪くなっていきます。

最優先に被害者に謝罪するという精神こそが、被害者の理解に繋がります。

なお、謝罪のアポを取るための電話については、下記ページが詳しいので併せてご参照ください。

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Step2:お詫びの品と謝罪文の準備

当たり前のことですが、手ぶらで被害者のお宅を訪問するのは失礼です。アポを取った後に、お詫びの品を用意しましょう。

お詫びの品の相場

ただし、あまり高額なものでは、却って気を使わせてしまいますし「何を考えているのだろう?」と嫌みに受け止められたりするおそれもあります。

お詫びの品としては、5000円から1万円程度の後に残らない菓子折を用意するのが無難でしょう。

お詫びに相応しい品物

菓子折りは、日持ちのする常温保存が可能なもので、ある程度重さがあるものがいいでしょう。

ただ、果物など日持ちのしない品では、却って迷惑になってしまうことがあります。

また、花を持参すると、花言葉などによって被害者の受け取り方も様々なので、お見舞いの品としては控えた方が良いでしょう。

お詫びの品にのしは不要

熨斗(のし)は元々、慶事の場合に用いられるのものであり、お詫びの品に熨斗(のし)は不要です。

無地の掛け紙や通常の包装紙で包むだけでかまいません。

謝罪文

お詫びの品は謝罪文を添えてお渡しする方が無難でしょう。

人身事故・物損事故の謝罪文の書き方や便せん・封筒についての注意事項については、以下の関連記事を参考にしてください。

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Step3:服装を整える

謝罪に行くときには、礼装は不要ですが失礼にならない程度にきちんとした服装が望ましいです。

たとえば、下記のようなものが良いでしょう。

  • 男性の場合:グレーのスーツ
  • 女性の場合:地味な色のワンピース

ただし、露出が激しいものやカジュアルすぎるものは避けてください。

また、高級感のあるものも嫌みになるので避けるべきです。

Step4:訪問先への交通手段にも配慮する

交通事故の謝罪の場合は、交通手段の選び方についても配慮が必要です。マイカーを使っては、相手に反省がないと受け止められてしまう可能性があります。

被害者宅へ伺うときには、「公共交通機関」か「タクシー」を利用しましょう。

Step5:玄関で謝罪をする

玄関での注意点

相手の家に着いたら深呼吸をしてインターホンを鳴らしましょう。

被害者が玄関口に出てきたら、その場で謝罪をします。基本的に家に入ろうとすべきではありません。

ただ被害者が「ここでそんなことをされては迷惑です」と言うのであれば家に入れていただいてもかまいません。

謝罪の言葉の例文

謝罪の際には、まずは下記のように謝罪の気持ちを伝えましょう。

例:「このたびは大変なご迷惑をおかけして本当に申し訳ありませんでした。心より反省しております。」

そして、けがの状態への気遣いを示します。

例:「心からお見舞い申し上げます。お加減はいかがでしょうか」

また、賠償問題についてもひと言触れるべきです。下記のように伝え被害者を安心させましょう。

例:「賠償金については保険を通じて誠心誠意、対応させていただきます」
ただし、具体的な賠償内容について触れるのは禁物です。そこで、賠償内容についての約束・取り決めを話し合ってしまうと、却って示談がこじれてしまう原因になります。

お見舞い品の渡し方

その上で用意してきた菓子折を渡します。

例:「心ばかりのものですが、どうかお納めください」

どうしても受け取ってもらえなかった場合には、無理をせず持ち帰りましょう。

この際、お詫びの品を入れてきた紙袋から、品物を取り出してお渡しします。

ただし、ご自宅にあげてもらえず、玄関先でお渡しする場合は、紙袋のままお渡ししてもかまいません。

Step6:再度謝罪の言葉を述べて帰宅する

帰宅する際の最後の言葉も、相手の印象に残るため重要です。

被害者宅を去る前に、もう一度、下記のように謝罪の言葉を述べて、帰宅しましょう。

例:「本当にこのたびは申し訳ありませんでした」

訪問の回数|1度でいいのか?何回もすべき?

謝罪の訪問後「1回だけで謝罪を済ますのは失礼ではないか?」と考えてしまう方も多いようです。

しかし、謝罪の訪問は、基本的に1回で十分です。

病院へのお見舞いとは違い相手のご都合もあり、何度も謝罪に伺うと、気を遣ったつもりが、却ってお邪魔になってしまう可能性があります。

まとめ

軽い追突事故などを起こし、謝罪をしなければ相手の心証が悪くなり、示談がこじれるだけでなく、刑事事件でも起訴されてしまうリスクがあります。

被害者に謝意を受け入れてもらうのは、加害者自身のためでもあるのです。

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