交通事故によって内臓(脾臓、肝臓、腎臓)に損傷!後遺障害等級と慰謝料

内臓

交通事故は体に非常に強い衝撃が加わるため、体の表面の傷や骨などへの異常のほか、小腸、大腸、肝臓、胆のう、脾臓、膵臓、腎臓などの内臓が損傷するケースもあります。
では、このような場合における損害賠償請求においては、どのような点に注意すればよいのでしょうか。

認定されうる主な後遺障害等級と後遺障害慰謝料

交通事故によって内臓に損傷があった場合は、後遺障害に認定される可能性があります。認定されうる等級、後遺障害慰謝料、労働能力喪失率は以下の通りです。

等級内容労働能力喪失率弁護士基準の慰謝料額
1級2号胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、常に介護を要するもの100%3000万円
2級2号胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、随時介護を要するもの。100%2800万
3級4号腹胸部臓器の機能に著しい障害を残し、終身労務に服する事が出来ないもの。100%2000万円
5級3号胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、特に軽易な労務以外の労務に服する事ができないもの。79%1400万円
7級5号胸腹部臓器の機能に障害を残し、軽易な労務以外の労務に服することができないもの。56%1300万円
9級11号胸腹部臓器の機能に障害を残し、服することができる労務が相当な程度に制限されるもの。35%690万円
11級10号胸腹部臓器の機能に障害を残し,労務の遂行に相当な程度の支障があるもの。20%420万円
13級11号胸腹部臓器の機能に障害を残すもの。9%180万円
なお、これら以外の等級が認定されることもあります。

内臓の後遺障害については、個別の臓器のみに異常が見られることは少なく、他の部位についても激しく損傷しているケースが多いため、内臓単体での慰謝料相場を割り出すことは非常に難しく、またその意味もあまりないでしょう。

そこでここでは、少ない内臓の臓器ごとの判例を参考に、脾臓、肝臓、腎臓の後遺障害と損害賠償について検証してみたいと思います。

その1:脾臓(ひぞう)の喪失

脾臓は左後背部の肋骨の内側、つまりは胃の後ろあたりにある臓器です。

脾臓は古くなった赤血球を破壊して鉄分を取り出し赤血球を新しくする働きをしてくれる臓器で、人間にとって非常に重要な臓器です。また、ウィルスなどに対抗するリンパ球をつくっているのも脾臓です。

交通事故における脾臓の判例は、悲しいことに脾臓喪失のケースが多いです

なお、完全に脾臓を摘出した場合だけではなく、損傷が激しい場合も認定されることがあります。
なお、脾臓については平成18年に後遺障害認定基準が改定されており、従前は脾臓摘出などの喪失の場合は8級11号が認定されていましたが、改定により、13級11号に引き下げられています
これは、脾臓の喪失が労働能力に与える影響が少ないことにもよるようです。

そのため、改定以前の判例では、脾臓の摘出事案においては概ね8級が認定されており、およそ1000万円程度の後遺障害慰謝料が認められる傾向にありましたが、労働能力喪失率については、基準値よりも低く評価されることが多かったようです。

改定後の判例については、脾臓摘出に至った事案について13級11号が認められています。
例えば、32歳男性が脾臓摘出をした事例では、腎損傷や左肩関節可動域制限、などの症状も併発していたため、併合して7級が認められ、労働能力喪失率35%、後遺障害慰謝料1000万円が認定されました。(平成23年6月8日)

この他にも交通事故によって脾臓摘出となっている事案は多いのですが、そういった事例の場合、脾臓以外にも脊椎損傷、関節可動域制限、骨折、切断などさまざまな症状を併発していることが多いため、単体での分析は難しいでしょう。
あくまで脾臓の場合は脾臓摘出が多いため、後遺障害認定自体で争うことはないでしょう。

その2:肝臓に障害が残った場合(慢性C型肝炎)

肝臓は脾臓よりも比較的馴染みのある臓器ですが、場所としては横隔膜の下にある内臓の中でも最も重い臓器で、その重さはなんと1.2〜1.5kgにもなるそうです。
肝臓は酸素や栄養素を使って私たちの代謝を促したり、解毒や排泄などの働きもしている臓器です。

最近の交通事故で肝臓に障害が残るケースは少なくなったようですが、平成初期に多かった事例としては、「慢性C型肝炎」があります。

慢性C型肝炎とは、そもそも 肝炎ウイルスに汚染された他人の血液の輸血を受けることで感染するものですが、以前は交通事故の輸血においてスクリーニング法がされていなかったため、C型肝炎ウイルスに感染してしまうケースがあったのです。
ちなみに現在は献血用血液から感染血液を除いていますので、感染することはほとんどありません。

過去の事例では、交通事故の輸血の際に慢性C型肝炎に感染してしまった場合には、その程度に応じて5、7、9、11級が認定されています。
ただ、慢性C型肝炎については労働能力に与える影響が等級基準に比べると低く見られる傾向にあるため、逸失利益は低く見られる可能性が高いでしょう。

その3:交通事故による腎臓機能障害(慢性腎不全)

腎臓は背中の腰骨の少し上あたりに左右1個ずつある臓器で、血液をろ過して余分な老廃物や塩分を除去する機能をもっています。

男性54歳の被害者が、CT検査の際に用いられた造影剤の影響によって、事故前からの腎臓機能障害である慢性腎不全が悪化し、その結果人工透析が必要となったケースにおいて5級3号に認定され、1540万円の後遺障害慰謝料が認定されました。

交通事故によって内臓を損傷すると、場合によっては臓器自体を摘出することになる恐れもあります。ただ、脾臓の摘出などは後遺障害慰謝料や逸失利益が考えているよりも低く算定される可能性があります。

また、他の部位に与える影響なども非常に重要となってくるため、交通事故によって内臓を損傷している場合は、必ず交通事故に強い弁護士に相談しましょう。

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