後遺障害の異議申し立ての成功確率と失敗したらどうするか解説

後遺障害等級認定されなかった場合、非該当、もしくは思ったより等級が低い場合に、異議申し立てを行いますが、成功率はどれくらいだろうとお考えの方もいらっしゃることでしょう。

異議申し立ては、後遺障害等級認定に対して不服がある場合に行われる手続きであり、再度、専門家による評価を受けることができます。

異議申し立ての成功する確率を高めて、申立を失敗しないようにするには、適切な根拠や証拠を準備し、専門知識を持った弁護士のアドバイスを受けることが重要です。

ただし、異議申し立てが成功するかどうかはケースバイケースであり、個別の状況や証拠の内容によって異なります。

異議申し立てが成功すれば、後遺障害等級が見直される可能性があります。

今回は、後遺障害認定で非該当となった場合に異議申し立てを行った際の成功率や、異議申し立てが失敗した場合の対処方法について解説いたします。

後遺障害の「異議申し立て」が成功率・失敗率

よく「後遺障害の異議申し立ての成功する確率は極めて低く失敗しやすい」「成功率低い」と言われていますがこれは本当でしょうか。

損害保険料率算出機構が公開している情報を確認してみましょう。下表をまず御覧ください。

審査結果 審査件数
等級変更あり 等級変更なし 再調査 その他
1,447 10,515 285 196 12,443

*出典:自動車保険の概況2019年度(2018年度統計)|後遺障害(高次脳機能障害・非器質性精神障害を除く)の専門部会

上表の通り、後遺障害の専門部会(高次脳機能障害・非器質性精神障害を除く)の審査件数12,433件中、等級変更がなされた件数は1,447件で約11.6%の確率で、異議申し立てに成功している事が分かります。

言い換えると成功率の点では、80%以上の確率で失敗するとも言え、非該当など一度出た結果を覆すことは難しいのが現状ですが、可能性は0ではありません

後遺障害の「異議申し立て」が失敗しないようにどうすれば良いか

非該当など失敗を避けるため、後遺障害診断書の記載を十分にする

後遺障害の「異議申し立て」で成功率をアップするためには、非該当などにならないように、後遺障害診断書の記載を十分にすることが重要です。

後遺障害診断書には、事故や疾病の結果として発生した後遺障害に関する正確かつ詳細な情報を提供する必要があります。診断書には、後遺障害の具体的な症状、程度、および影響範囲について包括的に記載することが重要です。

また、症状が日常生活に及ぼす具体的な影響を明確に示すことが重要です。例えば、痛みや機能障害による日常生活の制約、仕事や趣味の制約、社会的な制約などを詳細に記載する必要があります。

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適切な検査を実施する

非該当にならないように、また異議申立に失敗しないように適切な検査を受けるためには、信頼性の高い医療施設を選ぶことが重要です。専門的な知識や経験を持つ施設を選び、適切な設備や検査技術を提供していることを確認しましょう。

また、検査を受ける前に、症状や影響範囲を詳細に医師に説明しましょう。症状の具体的な特徴や日常生活への影響について正確に伝えることで、医師が適切な検査を選択する手助けになります。

ただ、検査結果や診断に疑問がある場合は、他の専門科の意見を求めることも検討してください。

交通事故に強い弁護士に相談

交通事故に関連する場合、協力的でない医師が存在することがあります。

そのような状況では、失敗しないように交通事故に精通した弁護士、認定非該当に対応する弁護士に相談して成功率をアップさせるケースが一般的です。彼らは医学的な側面からも通院方法や必要な検査に関するアドバイスを提供することができます。

特に後遺障害診断書の取得に困っている場合、異議申し立てを弁護士が代理人として行うことも可能です。

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まとめ

今回は、後遺障害認定で非該当となった場合に異議申し立てを行った際の成功する確率や、異議申し立てが失敗した場合の対処方法について解説致しました。

後遺障害の認定結果に異議申し立てを行った場合の成功率は高くはありません。

異議申し立てが失敗する可能性もあることを認識しておく必要があります。

異議申し立てには法的な専門知識と手続きが必要となりますので、弁護士のサポートを受けることが重要です。弁護士は個別のケースに応じて最適なアドバイスや戦略を提供してくれますので是非一度相談をしてみましょう。

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