症状固定と言われたら|後遺障害等級申請すべき?診断書を書くべき?

医師から症状固定と言われたら、何をすべきかわからない方もいるでしょう。

症状固定が判定されても、それは治療を終了しなければならないということではありません。

通院や治療を続ける選択も可能です。

ただその後、損害賠償請求を検討する場合には、後遺障害の認定手続きが必要となります。

今回は、医師から症状固定と言われたら、その後に取るべき行動と留意すべき点について説明します。

症状固定と言われたらすべきこと

突然、医師に症状固定と言われたら何をすべきなのでしょう。

医師が症状固定という意味

医師から症状固定と言われたら、どういう意味として受け取るべきでしょう。

医師が「症状固定」という言葉を使用する際には、患者の状態が一定の程度まで回復し、その後、治療による変化が限られると判断されたことを意味します。

つまり、これ以上の治療や治療による改善が見込まれない段階であるとされています。

治療してはいけないわけではない

ただし、症状固定と言われたらといって、必ずしもすべての治療が終了するわけではありません。

むしろ、通院やリハビリ、痛みの管理などの治療は継続する方もたまにいるのです。

症状固定が宣言された後も、患者は病院での通院や診療を続けることができます。

後遺障害等級申請を行う

症状固定と言われたら、まずは何よりも、後遺障害の等級の申請を行うことが必要になります。

損害賠償の請求を検討する場合、医師の診断書や治療に関連する文書を整理し、専門家からの助言を受けることが肝要です。

症状固定後、適切な手続きを進めることで、後遺障害の認定や損害賠償の申請に向けて準備を進めることが可能です。

関連記事
後遺障害とは
後遺障害とは?交通事故の後遺症が残った場合|わかりやすく解説【2023年版】
交通事故で後遺障害認定受けるために必要なことをご存知ですか?後遺障害とは何か、後遺障害として認定されるメリットやデメ…[続きを読む]

症状固定と言われたら|診断書はどうするか

症状固定と言われたら、後遺障害等級申請を行いますが、その際に重要なのが「後遺障害診断書」についてです。

後遺障害診断書を作成する際には、下記のような点が特に重要です。

  • 「自覚症状」の伝え方・内容の明記の仕方に注意
  • 「他覚症状」欄の書き方と実例
  • 「見通し」欄の記入例

特に自覚症状に関しては、医師に伝える際に誤解が生じると、後遺障害の等級申請を適切に進めることが難しく、結果的に非該当とされる可能性があります。

情報提供には細心の注意が必要であり、症状を正確に伝えることが後遺障害の適切な評価を受ける上で重要です。このような状況下での情報共有の誤りは、後々の請求手続きに影響を及ぼすことを忘れずに、誤解が生じないよう細心の注意を払うことが大切です。

関連記事
後遺障害診断書の書き方と医師に作成をお願いする時のポイントを徹底解説
後遺障害診断書は、後遺障害等級認定において、判断の中心となる重要な資料です。本記事では後遺障害診断書の書き方、作成の…[続きを読む]

症状固定と言われたら後遺障害認定に強い弁護士に相談

症状固定と言われたら、上記のポイントに留意して手続きを進めることが重要です。

ただし、「後遺障害認定」において、個人が自身で進めると適切な等級が確保できないケースもあることにご注意ください。

後遺障害の等級認定には「医学的な専門知識」が不可欠であり、個人が適切に手続きを進めるのは非常に難しいです。

また、保険会社は後遺症の等級を低く評価し、補償を最小限に抑えようとすることがあるため、注意が必要です。

後遺障害認定には多くの医療証拠が必要であり、これらを現状を適切に整理し、法的な要件を満たすのは難しい場合があります。

したがって、後遺障害認定に関しては、専門的なサポートが必要です。弁護士と協力し、公正かつ適正な等級が認定されるよう尽力することが肝要です。

後遺障害認定についてさらなるアドバイスや情報が必要な場合、専門家との相談をお勧めします。

関連記事
交通事故の後遺障害に強い弁護士8選!【2023年おすすめ】
交通事故問題の中でも特に「後遺障害に強い弁護士」をお探しの方がいらっしゃるかと思います。今回は、全国の交通事故の後遺…[続きを読む]

まとめ

症状固定と言われたらどうするかについて今回は解説しました。

後遺障害等級申請は重要な一歩です。自身の状態や症状に合わせて、適切な後遺障害等級を申請することが求められます。また、後遺障害診断書も同様に重要です。この診断書は後遺症や状態を正確に記載し、後遺障害等級の申請に欠かせない要素です。

診断書を適切に書いてもらうためには、まずは交通事故に強い弁護士に相談をするのが良いでしょう。

後遺障害等級申請と診断書の作成は慎重な準備と専門家のアドバイスを受けることが大切です。専門の弁護士や医師に相談し、適切な手続きを進めてください。

交通事故に強い弁護士に無料相談できます

  1. 保険会社が提示した示談金・慰謝料に不満だ
  2. 事故の加害者・保険会社との示談交渉が進まない
  3. 適正な後遺障害等級認定を受けたい

弁護士に相談することで、これらの問題の解決が望めます。
保険会社任せの示談で後悔しないためにも、1人で悩まず、今すぐ弁護士に相談しましょう。

交通事故の無料相談ができる事務所
【東京都・港区・六本木】
ベリーベスト法律事務所
  • 初回無料相談
  • 土日対応可能
  • 慰謝料無料診断
交通事故 全国対応の「交通事故専門チーム」によるサポートが特徴の法律事務所です。まずは、交通事故専門チームによる「慰謝料無料診断」をご利用下さい。
交通事故でお悩みなら今すぐ弁護士相談
050-5267-6329
[電話受付]平日 9:30~21:00 土日祝 9:30~18:00
都道府県から交通事故に強い弁護士を探す
監修
弁護士相談Cafe編集部
本記事は交通事故弁護士カフェを運営するエファタ株式会社の編集部が執筆・監修を行いました。
この監修者の記事一覧
この記事が役に立ったらシェアしてください!