急ブレーキでむちうちになる?非接触事故や飛び出し事故で注意する点

非接触事故とか軽い飛び出し事故などで、急にブレーキを踏んだ場合、意外にもむちうちを負うことがあります。

むちうち症状は、首や背中の筋肉が急激な動きによって受ける外力によって生じるケガであり、衝撃を受けた際に頸椎などに負担がかかり、痛みや違和感が生じることがあります。

非接触の事故や軽い飛び出し事故でも、車両が急に停止したり、急な衝撃を受けることで、むちうち症状になることがあります。

今回は、急ブレーキをかけた際にむちうちになる可能性について、非接触事故や飛び出し交通事故について解説します。

非接触事故・飛び出し事故とむちうちの関係性

非接触事故って事故なの?後日揉めるか?

  • 十字路で右折しようとしたとき、直進車と接触寸前になり、相手からのクラクションで驚き急ブレーキ

相手とすんでのところではぶつからなかったという事態はよく起こるのですが、その場で気にせず去ってしまうことがあります。

このような事故は通常「非接触事故」と称されることが多いです。

しかし、その後に相手から「むちうちの症状が出た」との連絡があると「人身事故」として扱われるリスクも考えられます。

非接触事故でもむちうちになる理由がある

むちうちは接触せずとも急ブレーキをかけると、なることがあります。

なぜなら、急激なブレーキ操作により、頚椎や首の周りの筋肉、靭帯、そして軟部組織に大きなストレスがかかり、これがむちうちの症状を引き起こす可能性があるからです。

むちうちは、事故の瞬間だけでなく、事故後の症状が出ることもあるため、事故後、相手方と非常に揉めがちです。

そのため、慎重な示談交渉が求められます。

急ブレーキでも「怪我なし」の場合は、刑事責任はなし

では、非接触事故なら、すべて責任を取らなければならないのかというとそうではありません。

非接触事故の飛び出しで例えば歩行者が転倒しても、急ブレーキで首がしなっても、相手がむちうちなど「怪我をしていない限り」、受傷という被害を受けた結果がないため、刑事責任や民事責任は生じません。

ただし、運転行為が「信号違反」などの道路交通法違反に該当する場合は、行政処分(違反点数、免許停止など)を受ける可能性がありますし、物損が発生した場合は、加害者は被害者に対して修理費用を支払う必要があります。

いずれにしろ、非接触事故や急ブレーキ自体が問題というより「むちうち」という結果が問題になります。

非接触事故とむちうちの4つの注意点

相手が立ち去ってしまわないようにする

急ブレーキでの非接触事故の場合、軽い事故だと認識してしまい、病院に行かないケースや警察に通報しないケースが多く見られます。

しかし、事故が軽微に見えたとしても、実際にはむちうちやその他の怪我が後から現れることがあります。そのため、急ブレーキ事故や非接触事故後には慎重な対応が必要です。

事故が起こった際には、自身の体調に注意を払い、むちうちのような痛みや違和感が生じた場合は、必ず病院を受診することが重要です。

加えて、事故の相手にはきちんと連絡先を交換し、保険会社にも連絡するようにしましょう。

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治療費をしっかりと請求する

非接触事故で被害者がむちうちになるか否かは、特に治療費を加害者が請求できるかどうかに大きな影響を与えます。

被害者がむちうちになった場合、治療にかかる費用や医療費が発生することが一般的です。治療には医師の診断やMRI&レントゲン検査、リハビリ、鍼灸治療などが含まれることがあり、これらの費用は結構な金額になることがあります。

そのため、事故後には早めに病院を受診し、症状の有無を確認することが重要です。治療の必要性が認められれば、被害者側は適切な治療を受けると共に、適正な賠償を求める権利を持ちます。

特に、手続きとしては「物損事故扱い」ではなく「人身事故扱い」に警察でなっているかどうかが重要になりますので、必ず確認してください。

加害者側としても、事故が非接触であったからといって安易に被害者の症状を軽視してはいけません。

事故後のコミュニケーションや適切な手続きを行うことで、円満な解決が図られることが期待されます。

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慰謝料をしっかりと請求する

むちうちなどの怪我が生じた場合、治療費だけではなく「慰謝料」を請求できます。

そしてその金額相場については、接触事故であっても非接触事故であっても、基本的な考え方は変わりません。慰謝料の額は被害者の状況や症状の重さ、通院期間などによって異なりますが、一般的には法律や判例に基づいた基準が用いられます。

また、金額相場については、今回は省略しますが、以下の交通事故の慰謝料のシュミレーションなど利用すればすぐに判定できます。

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嘘つき扱いを回避すべき

交通事故、特に非接触の急ブレーキによってむちうちの症状が現れると、相手の保険会社との示談が困難になることがあります。

その理由は、むちうちの症状は客観的な証拠(たとえばレントゲンなどで確認できるもの)がないケースもあるため、相手方からは虚偽の主張ではないかと疑われることがあるからです。

むちうちなどの怪我があると、慰謝料が高額になることもあるにも関わらず、上記のような理由で低額の慰謝料が提示されてしまうこともあります。

そのため、弁護士に相談し、慎重に進めることが重要です。

弁護士は被害者の権利を守り、適切な賠償金を交渉し、必要な手続きをサポートしてくれます。

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まとめ

今回は、急ブレーキをかけた際にむちうちになる可能性について、非接触事故や飛び出し事故について解説しました。

急ブレーキをかけることによって、車内は急激な加速度変化にさらされます。非接触事故や飛び出し事故の場合、他の車両と直接的な衝突がないため、外部の衝撃を直接受けることはありません。しかし、車の突然の停止や急激な動きにより、乗員の体が突然加速・減速されることで、首や背中の筋肉に負担がかかり、むちうちにつながる可能性があります。

特に慰謝料や治療費について気になる被害者の方は、交通事故に強い弁護士に相談することをお勧めします。弁護士は被害者の権利を保護し、適切な賠償を受けるための交渉や手続きをサポートしてくれます。自身の権利をしっかりと守り、適切な対応を取るためにも、専門家の助けを借りることが大切です。

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