【交通安全の取り組み事例】全国交通安全運動推進とは|交通事故ゼロの目標を掲げ
交通事故を減らし、安全な道路環境を提供するために、日本では全国交通安全運動推進が行われています。本記事では、その要綱…[続きを読む]
ドライバーのちょっとした油断や交通ルール違反が、交通事故の原因になります。
運転する上で重要な心構えをもっておくことが、事故に巻き込まれないコツです。
自動車などの運転の場合は、交通ルールを守るだけはなく、歩行者や自転車に注意を払い、細かい道路状況に応じた安全運転が求められます。
ここでは交通事故を起こさないための、安全運転の心構えと心得の10カ条を説明します。
目次
まず第一に、人の命を大事に思う心が、安全運転のコツです。
自分の家族が交通事故にあったらどうしますか?
道路に歩いている全ての歩行者、自転車を運転している人、まわりのドライバー、すべてを自分の家族のように考えて、アクセルやブレーキを踏みましょう。
そう思えば、クラクションを鳴らし過ぎたり、スピードを上げてあおったりすることも無くなるはずです。
交通ルールは、道路を安全に整理するための大切な約束事です。
ただし、運転者にルールを守る意識がなければ、意味がありません。交通規則を守ることは、運転手の重要な履行義務であることを覚えましょう。
それを守ることは、道路を歩く歩行者の命を守ることです。
また、「コンビニで買い物したいからちょっとだけ」という意識で、交差点近くで自動車を止めてしまうことも、まわりのドライバーへ迷惑をかけ、交通事故を起こすきっかけになります。
「自分だけは許されるだろう」という意識を捨てることが、安全運転のコツです。
アメリカやカナダでは、
"A Man Drives. As He Lives" (運転が示すあなたのお人柄)
という標語があります。せっかちな人は理由もなくスピードをあげてしまいますし、攻撃的な人は前を走っている自動車を不必要に煽ってしまうことがあります。
運転では、その人の悪い性格で出てしまうことを肝に銘じて、自分の人格上の悪い点を理解し直すようにしましょう。
また、普段大人しい人ほど、運転する時には荒っぽくなることがあります。
運転する時の自分の人格を理解することが、安全運転のコツです。
道路状況はいつも変化しています。したがって、その変化に応じて安全運転をする必要があります。
そのためには、絶えず注意力を上げて集中して運転することが重要です。一瞬も心に隙があってはならないのです。
最近は、スマホを片手にWEBを見たり、メールを読んだり(書いたり)、電話をしたりしているドライバーがいます。また、カーナビを注視して、道路状況に対して注意が散漫になることがあります。
運転中は、絶対にスマートフォンを操作してはいけません。
「ながら運転」は、もっとも危険な運転となります。運転に集中することが安全運転のコツです。
交通ルールは万能ではありません。実際の運転中には、交通規則では決められない現象があります。
「お先にどうぞ」という、譲り合いの精神が安全運転のコツです。心に余裕をもった運転をしたいものです。
例えば、前方に歩道を家族連れが歩いているとします。その家族には幼児もいます。
この場合、「親が一緒にいるから、まさか、飛び出してこないだろう。」と私たちドライバーは考えがちです。しかし、自分に都合良く予測することは「だろう運転」と言われ、この「だろう運転」が交通事故の大きな要因になると考えられています。
反対に、「もしかして、前の幼児は飛び出して来るかも」と、最悪の事態や危険を予測して運転するのが、「もしかして運転」です。
この場合は、仮に幼児が飛び出してきても、心構えが出来ているので「やっぱり飛び出してきた」と瞬時に対応することが出来ます。
「大丈夫だろう」という心の隙が危険な事故を出してしまいます。「もしかして運転」が安全運転のコツです。
ドライバーが交通事故を起こす理由として、ドライバーの心理状態が起因していることを忘れてはいけません。
「怒っている」、「焦っている」、「疲れている」、「イライラしている」などの心理状態は、ドライバーが交通事故を起こす大きな要因になります。日常生活の思い煩いを運転に反映させ、周りの人を巻き込むことは止めましょう。
また、睡眠不足は、注意散漫になったり、判断力が衰えたりする原因になります。よく睡眠をとってから運転するようにしましょう。
うつ病などの心理状態にある方は、よく医者と相談して、自分が運転しても大丈夫なのか第三者の意見を素直に受け入れましょう。
心の精神状態を健康にしておくことが安全運転のコツです。
「私は事故を起こしたことがない!」といった矢先、事故を起こすことがあります。このような過信は油断につながるのです。
実は、運転免許取り立ての時期が、事故率は最も高いです。運転に不慣れだからという理由ももちろんあるでしょうが、「免許を取得したのだから、私はもう大丈夫だ」という過信が事故につながっているとも考えられます。
自分の運転能力を把握したうえで、慎重に丁寧に運転しましょう。
運転するときは、運転しやすい靴を履くことが重要です。ハイヒールなど、かかとが引っかかってしまうような、運転に不向きな服装、靴は履かないようにしましょう。
この場所では、事故は起きないだろうと、スマホを見ながらの運転をしてしまうことがあります。絶対にやってはなりません。
止まっている自動車や建物の陰から人が飛び出してくることはあります。いつでも、停車できるように、徐行と停止ができる状態にしておくことが、事故を避ける唯一の方法です。
油断した時が一番事故がおきることをわすれず、発車時、停車時、カーブ、バック時は徐行を心がけましょう。
交通事故に関する情報収集と知識の習得は、運転者としてのリテラシーを高める上で非常に重要です。
もちろん、安全運転の心構えや心得は基本ですが、統計データや事故の事例を理解することで、特に子どもたちにとってリスクの高い状況、交通事故が起こりやすい場所など、また回避策を具体的に把握することができます。
このような知識は、運転中の判断力を強化し、予測不可能な状況にも冷静に対処できる能力を育てる助けとなります。
したがって、単に運転技術を向上させるだけでなく、情報に基づいたリテラシーを養うことが、安全運転を実現するために不可欠です。
「事故を起こしたらどうするか」と考えるのは、運転手として非常に大切な心構えです。どれだけ慎重に運転していても、避けられない状況で事故を起こしてしまうことがあります。
事故が起きた場合、冷静に対応するためには、事故直後に取るべき行動や守るべき事項を事前に理解しておくことが欠かせません。
例えば、車を安全な場所に移動させる方法や、警察や救急車への連絡手順、事故現場の保存、関係者との情報交換など、具体的な流れを頭に入れておくことで、実際に事故が発生した際に慌てず対応することができます。
こうした準備をしておくことで、事故の際に自分だけでなく、他の関係者の安全も確保できるようになります。
事故を起こした際の具体的な流れや守るべき事項については、以下のコラムで詳しく解説していますので、ぜひ一読しておいてください。
当然ですが、運転してはいけない状態にあるならしてはいけません。
車を運転してはいけない症状を隠して免許申請や更新を行うと、1年以下の懲役または30万円以下の罰金が科される可能性があります。医師が診断結果を公安委員会に報告する制度もあるため、症状を隠すのが難しくなっています。
無申告者には厳しい罰則が設けられていますが、その効果については疑問があり、申告義務違反が発覚するのは多くの場合、交通事故後です。
また、てんかんなどの症状が原因で事故が起きた場合、自分や同乗者に対する保険金が支払われないこともありますので、デメリットを良く知っておく必要があります。
心得などは上記の解説どおりですが、他の観点でも安全運転の度合いを強化することが出来ます。例えば「運転用サングラス」を利用する、「ハンズフリー通話可能な機器」を利用するといった感じです。また最近は安全運転を目指せるアプリなどもあります。
心得を上記で解説しましたが、あくまで心得を理解して読んだだけだと、実践でできないケースも多いです。できるだけ、1回読んだだけで終わらず、メモなどを取りつつ、自分が毎日できているかどうかを運転ごとにチェックするのが良いでしょう。
安全運転に心がけていても、あおり運転などの被害もあります。
トラブル防止のためにも、安全運転ステッカーをはって、法定速度を守る運転に心がけましょう。