飲酒運転・酒気帯び運転で捕まったら|罰金と点数と全体の流れ【2024年版】
飲酒運転がばれると、教員だと懲戒処分、一般企業でも解雇処分、クビなど、厳罰が下されます。飲酒運転の全体的な法律の知識…[続きを読む]
という疑問があります。
ノンアルコールビールといっても、種類によっては、飲みながら車を運転してたら警察に怒られ、罰則がとられることもありますし、表記にも注意すべきところがあります。
飲酒運転の規制強化に伴って居酒屋やコンビニエンスストアで人気を集めているノンアルコールビールですが、大量に飲んでから運転すると飲酒運転になってしまう場合があります。
今回は、ノンアルコールビールを飲んで運転しても大丈夫なのか、運転中に持ってると違反なのか、ノンアルコールビールの選び方などを詳しく説明します。
目次
酒税法ではアルコール分1度以上の飲料を「酒類」と呼んでおり、販売や製造を規制しています。逆にいえばアルコール分が1度未満の飲料は酒類には該当しません。これがノンアルコール飲料です。
したがって、ノンアルコール飲料とは「アルコール分を一切含まない飲料」のみを指すのではなく、アルコール分が0.9%の飲料もノンアルコール飲料の一種ということになります。
また、日本で販売されている代表的なノンアルコールビールの種類には、
などがあります。
なおノンアルコールビール以外のノンアルコール飲料としてチューハイの味を再現したサントリーの「のんある気分」などもあります。
ノンアルコールビールはアルコール分が「0%」あるいは「0.00%」などと表示されていますが、実はこの点に注意が必要です。
アルコール分は1度未満の端数は切り捨ててよいとされており、「0%」と表示されている商品には多いときで0.9%のアルコール分が含まれている場合があるからです。
事実、「ブローリープレミアムラガー」のアルコール分は「0%」と表示されていますが、実際には0.9%のアルコール分が含まれています。
また「ヴェリタスブロイ」のアルコール分の表示は0.0%で、微量ですがアルコールが含まれております。ただ酔う可能性は低いと言えるでしょう。
「オールフリー」、「ドライゼロ」の表示はアルコール分0.00%と表示されています。この場合は、事実上ゼロと言ってよいので酔う可能性は低いでしょう。
警察の飲酒検問では呼気中にどれくらいのアルコールが含まれているかが測定されます。酒気帯び運転の基準は下記のとおりです。
・呼気中アルコール濃度が0.15mg/lを越えると「酒気帯び運転」(血中アルコール濃度に換算すると0.3mg/ml)
これは純アルコール20gを飲んだときの血中アルコール濃度に相当し、ビールでいえば中瓶1本程度の量を飲むと基準に達します。
一般的なビールのアルコール分は5%程度ですので、アルコール分0.9%のノンアルコールビールであれば中瓶5本以上飲むと酒気帯び運転の検挙の対象となる可能性があります。
「オールフリー」や「アサヒドライゼロ」はアルコール0.00%ですのでどれだけ飲んでも問題はありません。
なお、自分でアルコールチェックをしたい場合は、下記のようなものがネット通販では販売されております。
また、道路交通法で規制されている飲酒運転には酒気帯び運転のほかに「酒酔い運転」があります。
これは呼気中のアルコール濃度にかかわらずアルコールの影響によって車の運転に支障をきたしている状態をいい、警官とのやり取りがうまくできない、まっすぐに歩けないなどの症状があると酒酔い運転として検挙の対象となります。
したがって、お酒に弱い方であれば酒気帯び運転の基準に達していなくても酒酔い運転の検挙の対象となる可能性があります。
ノンアルコールビールに含まれているアルコール分で酩酊してしまうようなお酒に非常に弱い方や、体調が悪く微量のアルコールでも体調が悪くなってしまうような方はノンアルコールビールを飲んだ後に車を運転するべきではないと言えます。
もし検挙されると、刑事処分と行政処分が下記の通り行われることになります。
ノンアルコールビールを飲んだ後に運転することは基本的に問題ないと説明しましたが、ではノンアルコールビールを運転中に飲むことは法律的にどうなのでしょうか。
ノンアルコールビールの缶は通常のビールの缶と似たデザインで作られていることが多いので、車内で缶を持っている様子を警察官に目撃されれば呼び止められて確認を求められる、怒られる可能性もあるでしょう。
とはいえ、ノンアルコールビールを飲みながら運転すること自体は法律的に問題ありませんし、違反でもありませんし、仮に運転中に呼び止められたとしてもノンアルコール飲料であることを証明できれば問題ありません。
ノンアルコールビールにもアルコールが含まれている場合があると知って心配になった方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、すでに説明したとおり、アルコール分が「0%」と表示されている場合は微量のアルコールが含まれていることがありますが、アルコール分が「0.00%」と表示されている商品なだ問題ないのでそれを選ぶようにしましょう。
アサヒ、サントリー、キリンといった日本の大手ビールメーカーが販売している「ドライゼロ」「オールフリー」などのノンアルコールビールは飲んでも運転能力に影響がないことが確認されている場合が多く、ほとんどが「0.00%」と表示されていますので、これらの商品を選んでおけば問題ありません。
ノンアルコールビールを飲んで飲酒運転で検挙される可能性があるのが、飲食店で飲んだ場合です。
飲食店では瓶入りのノンアルコールビールの他にノンアルコールカクテルが販売されていることがあります。
この場合はグラスなどで提供されるため、アルコール分が本当にゼロなのか目で見て確認することができません。
そこで、お店に直接確認を取るか、念のために飲んだ後しばらく時間が経ってから運転するという癖をつけるべきでしょう。
いかがだったでしょうか。ノンアルコールビールにも微量のアルコールが含まれている場合がある、ということをご存じなかった方も多いのではないかと思います。
ノンアルコールビールを飲んで飲酒運転とされるのはよほどの量を飲まない限り現実的ではありません。
しかし、体質や体調によっては量がわずかでもアルコールを含む場合は飲酒運転に発展する可能性があります。ノンアルコールビールを飲んだ後に車を運転する際には、念のためアルコール分に注意するようにしましょう。