ノンアルコールビールを飲んで運転したら飲酒運転になる?
今回は、ノンアルコールビールを飲んで運転しても大丈夫なのか、運転中に持ってると違反なのか、ノンアルコールビールの選び…[続きを読む]
飲酒運転対策の具体例、回避策、防止策などに注目があたっています。
飲酒運転は、近年、世間から非常に厳しい目が向けられています。
2006年には福岡市東区の海の中道大橋で、飲酒運転に車に追突された乗用車が博多湾に転落し、3児が死亡する事故が発生しました。この事故をきっかけに飲酒運転に対する厳罰化が一気に進むことになりました。
この記事では、飲酒運転をなくすために、やめさせるにはどうするのか、具体例や対策、防止策などやるべきことについて解説いたします。
関連サイト:「アル法ネット」(「アルコール健康障害対策基本法」を推進)
目次
平成30年に全国で発生した飲酒運転による交通事故の件数は3,355件で、前年と比べて227件減少しました。同年に発生した死亡事故は198件で、前年と比べて6件減少しました。
このように、飲酒運転による交通事故は平成14年以降大幅に減少を続けています。
背景としては、飲酒運転に対する罰則が強化されたことや、飲酒運転の根絶に向けた取り組みが広がり、飲酒運転に向けられる社会の目が厳しくなったことがあると考えられます。
とはいえ、年間200人近くの方が飲酒運転を原因とする事故によって亡くなっているのは事実です。
もちろん飲酒運転の予防策の具体例の1つ目は、お酒を飲んだら運転しないという当然の結論になります。
特に、車を運転する方は「これくらいなら大丈夫だろう」と考え、その油断が重大な事故に繋がります。
お酒を飲んだら公共交通機関や運転代行を利用するようにし、運転するならお酒は絶対に飲まないでノンアルコールビールなどアルコールが含まれていない飲み物を飲むようにしましょう。
また、お酒を飲む可能性があるときには、帰り甘えてしまいがちなので、車で行かないようにしましょう。
2つ目は、周りに車を運転する可能性がある人がいるときには、お酒を勧めたり、無理に飲ませたりすることはやめましょう。
「お酒を飲んだら運転してはいけない」とわかっていても、人から勧められると断りきれなかったり気持ちに油断が生じる可能性があるからです。
そして、もし周りにお酒を飲んでいる人がいたら、絶対にその後、車を運転させないようにしましょう。飲酒運転だとわかっていて車に同乗すると同乗者も処分の対象となるのは既にご説明したとおりです。
飲酒運転の死亡事故率は5.9%で、飲酒していないときと比べると約8.3倍にもなります。
飲酒した状態で車を運転すると死亡事故に繋がる危険性が高いことがわかります。
アルコールを摂取して血中アルコール濃度が高くなると、視聴覚機能や注意力、判断力が低下し、徐々に脳が正常に働くなります。
車を運転していると、飛び出しを認識して急ブレーキを踏むなど、危険を察知し、瞬間的に適切な措置をとることが求められますが、お酒を飲んだ状態では危険を察知してから危険回避措置をとるまでに遅れが生じ、これが重大な事故に繋がります。
「自分はお酒が強いから少しくらい飲んでも大丈夫だ」と思われる方がいるかもしれません。
しかし、実際には飲酒による影響が出ているにもかかわらず「自分はお酒に酔っていない」という認識で、飲酒運転をする人が多いです。
たとえ酔っている自覚がなくても、「少しでも飲んだら飲酒運転だ」という認識を持つことが大切なのです。
飲酒運転の怖さをしっておくことが、最大の予防策となります。
いかがだったでしょうか。飲酒運転のやめさせるための回避方法、対策の具体例を解説しました。
厳しい処分が科されることをご理解いただけたのではないかと思います。
飲酒運転はドライバーの人生を大きく狂わせてしまうものです。そして、他人に大きなけがを負わせてしまったり、場合によっては命を奪ってしまうおそれがあるものでもあります。
お酒を飲んだら車は絶対に運転しないようにすることはもちろん、周りの人にも飲酒運転をさせないようにしましょう。