2024年3月時点で交通事故被害者100人を対象とした調査報告<エファタ株式会社>
交通事故に遭遇した際の適切な対応について考えることは、万が一の事態に備えて重要です。
このたび実施したアンケートにより、交通事故経験者の実際の体験に基づく有益なアドバイスが寄せられました。
これらの経験談からは、事故が起こった際に取るべき行動や避けるべき行動についての深い理解が得られます。
パニックに陥ると、状況を悪化させる恐れがあるため、冷静に状況を把握し、必要な措置を段階的に講じることが勧められます。
特に、交通事故に遭遇した際には、即座に安全を確保し、冷静に対応を進め、適切な専門家に相談することを心に留めておくことで、万が一の時に備えることができるでしょう。
- 実施:交通事故弁護士相談Cafe 編集部
- 回答方法:Webアンケート調査
- 調査日時:2024-03-06 ~ 2024-03-13
- 調査対象:
- [予備調査]全国の15歳以上 99歳以下の男女(1,000名)
- [本調査 ]交通事故(人身事故)経験のある方
- 回答者数:100人(男性58人 女性42人)
目次
交通事故に遭遇した際に「自動車」に搭乗しているケースが多い
交通事故(人身事故)に遭った人が実際にのっていた乗り物は、自動車が「55%」と半数を占め、時点で自転車が「20%」でした。
交通事故の被害に遭った時に「自動車」にのっていることがアンケートを見ると多いことが分かります。
自動車のドライバーは、乗っている車両が与える安心感によって、他の交通手段の利用者に比べて過信傾向にあるかもしれません。これは、速度の出し過ぎや危険な運転行為を助長し、事故のリスクを高める可能性があります。
また、自動車は主要な交通手段であり、特に広大な地域や郊外では、日常の移動手段としてほぼ不可欠です。
このため、使用頻度が高く、移動距離も長くなる傾向があります。
交通事故の発生場所は「一般道路」「交差点・T字路」が多い
アンケートによると、交通事故が起きる場所は「一般道路」が52%と半数を占め、「交差点やT字路」が40%であることが明らかになっています。
これは、もちろん、日常の移動や輸送においてこれらの場所を頻繁に利用するため、事故が発生しやすい環境にあることを示しています。
一般道路では、車両の流れや速度の違い、不規則な進入や出口などが事故の原因となることがあります。
一方、交差点やT字路では、異なる方向からの車両や歩行者が集まるため、予期しない動きや優先順位の混乱が事故を引き起こすリスクを高めます。
交通事故の発生場所に関するデータを分析することで、具体的かつ効果的な予防策を講じるための洞察を得ることができます。
安全な交通環境を実現するためには、これらの場所に特化したアプローチが不可欠であり、関係者の連携と公共の意識向上が求められます。
交通事故の種別は「追突事故」が多い
交通事故において、「追突事故」が35%と最も多く発生し、「出会い頭の衝突」も22%となっています。
このように特定の種別の事故が多く発生する背景には、多様な要因が組み合わさっていることが影響しています。
現代の運転環境では、スマートフォンの使用、ナビゲーションシステムの操作、車内での会話や音楽など、ドライバーの注意を逸らす要因が多く存在します。
これらの注意散漫が原因で、多くのドライバーは、安全な車間距離を保つことの重要性を理解していないか、あるいは遵守していません。
また、雨や雪、霧などの悪天候や、滑りやすい路面は、視界を悪化させ、車両の制御を困難にします。これらの条件下では、追突事故が起こりやすくなります。
交通事故後に受けた怪我の程度は「軽傷」が多い
アンケート調査によると、交通事故後に受けた怪我は、打撲、むち打ち、擦り傷などの軽度のものが58%と大部分を占めました。
近年の自動車は、衝撃吸収構造が発達しており、事故時の衝撃を効果的に吸収することができます。この構造により、乗員に加わる力が和らげられ、重傷につながるような強い衝撃を受けにくくなっているとも言えるでしょう。
交通事故現場での適切な対応や、迅速な病院搬送により、軽症で済む可能性も高まります。重症化を防ぐための救急医療体制が整備されてきたことも一因です。
また「むち打ち」が多いのは、上記で記載されているとおり「追突事故」が多いのも大きな原因と考えられます。
事故の慰謝料金額は「0円~10万円以下」が多い
調査によると、多くの事故関連の慰謝料は「0円から10万円以下」の範囲に収まることが一般的です。
実際に、軽い怪我で治療期間が短期間に留まる場合、慰謝料額が10万円以下となることも珍しくありません。
しかし、治療が1ヶ月程度続く場合には、「弁護士基準により慰謝料が10万円を超える」ケースがしばしば見られます。
もちろん、弁護士に支払う費用がそれ以上になってしまう場合は、結果的に費用対効果が合わなくなることもあります。このため、自身の保険契約に「弁護士特約」を含めておくべき重要性があります。
アンケートに回答した人々の中には、弁護士特約に未加入であるか、もしくは加入していても弁護士の利用を思いつかなかった人もいると推測されます。
示談交渉の相談を弁護士にしないことが多い
調査結果からは、示談交渉が一般的に「相手方の保険会社」を通じて行われる傾向があることが分かります。
保険会社との交渉はしばしば複雑であり、被害者が適切な補償を得るためには、専門的な法律知識や交渉技術が必要になることがあります。
そのため、適切な支援を得るために法律専門家や「弁護士」の助言を求めることが勧められます。
一方で、多くの事例では被害者が弁護士に相談していないことがアンケートからも明らかです。
これは、法的支援を求めることの重要性に対する認識の欠如や、弁護士への相談に関する誤解など、様々な要因による可能性があります。
治療の期間は1ヶ月未満も多いが1~3ヶ月も多い
治療期間が1ヶ月未満のケースも見られる一方で、1~3ヶ月の治療期間を要する場合も少なくありません。
1~3ヶ月の治療を必要とすると、先に述べたように、入院や通院に関する慰謝料が増加する傾向にあります。
さらに、治療期間が3ヶ月を超える場合は、後遺障害の認定が必要となることもあります。
これらの状況では、双方ともに法律専門家や弁護士の助言を求めることが望ましいのです。
まとめ:適切な法的支援が不足
今回、実施された交通事故に関するWebアンケート調査から、交通事故による怪我をした人々が、適切な慰謝料を受けるための法的支援を十分に受けていないことが明らかになりました。
このことから、事故後の適切な対処方法や法的支援の利用方法に関する情報提供と改善が必要であることが示唆されます。
示談交渉において、適切な補償を受けるためには専門的な知識が不可欠であります。
これらの問題に取り組むためには、被害者をサポートする体制を強化することが急務です。交通事故に遭遇した場合、専門知識を持つ弁護士に相談することが一つの有効な手段ですので、まずは無料相談をしてみましょう。