人身事故と物損事故の罰金と違反点数を完璧に知っておく!【2024年版】
人身事故・物損事故を起こした場合、どのように違反点数が累積し、罰金の金額相場はいくらになるのか、罰金なしの場合はない…[続きを読む]
免許証を取りたての頃は、丁寧な運転を心がけるものです。
しかし、慣れてきた頃のうっかりミスで交通違反を起こしてしまうと、免許の点数が引かれてしまいます(正確には「加点」されます)。
そして、せっかく車の免許を取ったのに、駐車違反やスピード違反、一時停止違反、速度超過などで何回か取り締まりを受けてしまい、いつの間にか「今現在自分の免許証で合計何点の違反点数になっているのか分からない」となる事があります。
免許の点数の確認方法は、実は一般的には知られていません。もし、この点数の認識がずれている(思っているより低く考えている)と、免停や免許取り消しにつながりかねません。
この記事では、免許証に記録されている交通事故の違反点数の確認方法や、満点はいくらか、点数がリセットされる条件、復活・回復方法などについて解説して行きます。
目次
答えは、運転免許の違反点数は「累積点数等証明書」という書類を取得することで確認する事が出来ます。
運転履歴証明書申請用紙が最寄りの警察署、交番、駐在所、または自動車安全運転センターにありますので、それらを窓口で取得し、そこに必要事項を書いて「郵送」によって申請をします。
手数料・料金は630円で、申請後約1~2週間で自宅に届きます。
このように、免許の点数の確認方法自体は簡単です。しかし、問題は確認した後です。
「点数が高い」「リセットしてほしい」「点数復活・回復したい」「いつ戻る」……このような場合、どうすれば良いのでしょうか?
駐車違反や、30キロ未満の速度違反・スピード違反を繰りかえした結果、累積点数が6点になってしまうと30日間の免許停止、いわゆる「免停」となってしまいます。
ですが、実はこの免停は「違反者講習」を受講する事で回復、つまり免除してもらう事ができます。
ただし、過去3年以内に違反者講習や停止処分等の対象となっている場合は、受講が出来ませんのでご注意下さい。
違反者講習を受講する事で免停30日を免除してもらえますので、車を運転する仕事をしている人にとってはまさに命拾いの制度となります。
また、受講すると対象となった車の免許の累積6点の違反点数は一度リセット・回復されます。処分前歴も残らないため、該当する場合は受講したほうが絶対にお得です。
実は、違反点数は原則として違反をした日から起算して過去3年間分の点数で計算されます。
次に当てはまる場合は、それ以前の違反点数は加算されなくなります。
免許を更新しても、違反点数や前歴は回復せずリセットされず0になりません。気を付けましょう。
また、回復とは少し違いますが、免停期間を短縮する方法も残されています。
公安委員会が行なう免停講習を受講することで、所定の時間・期間を短縮する事が出来るのです。
短縮出来る日数は、免停講習の受講時の成績や受講態度によって変わってきますが、30日の免停期間であれば成績次第では最大で29日分短縮する事が可能です。
また、免停期間が60日以上の場合、成績優秀者であればおよそ半分程度に免停期間が短縮出来ます。
初心者の方には「何点で免停なんだろう?」「免停ってどれぐらいの期間なの?」という疑問もあるかと思います。
『前科・前歴が無い場合』、違反点数が6点を超えると30日の免停、免許停止処分になります。
点数と免停期間の一覧表
累積点数 | 期間 | |
前歴なしの方 | 6点、7点、8点 | 30日 |
9点、10点、11点 | 60日 | |
12点、13点、14点 | 90日 | |
前歴1回の方 | 4点、5点 | 60日 |
6点、7点 | 90日 | |
8点、9点 | 120日 | |
前歴2回の方 | 2点 | 90日 |
3点 | 120日 | |
4点 | 150日 | |
前歴3回の方 | 2点 | 120日 |
3点 | 150日 | |
前歴4回以上の方 | 2点 | 150日 |
3点 | 180日 |
『前歴が無い場合』、違反点数が15点を超えると免許取り消し処分になります。
免許取り消し処分は、行政処分で最も重い処分です。免許停止は一時的に停止されるだけなので、一定期間運転を我慢すれば、免許が回復します。
免許取り消し処分は、免許はく奪ですので、再度0から免許を取り直す必要があります。
免停や免許取り消しとなってしまった場合、免許がないと職業が務まらないケースや、公共交通機関が未整備な地区に住んでいるケースなど、生活に多大な影響を与えます。
ですから、自分自身の免許証と違反点数は常に確認・把握しておく必要があります。
免許証の違反点数は「減点」という言葉を用います。最初に持ち点で満点15点があって、減点されていくイメージです。しかし、これは間違いです。
実際は、免許証の点数は加点方式という仕組みです。
はじめから持ち点があるわけではなく、最初は違反点数が0点からはじまります。違反をするごとに、点数が累積して加算されていく加点方式という仕組みになっています。
交通違反だけはなく、人身事故を起こしてしまうと、免許の点数が加算されます。
交通事故だからといって、必ず免許の違反点数や罰金が科せられるわけではありません。
人が負傷していない物損事故は、点数も罰金も支払う必要はありません。
たとえば、車同士の衝突事故でも、相手が怪我をしていない場合は物損事故となり点数・罰金の支払いはありません。