T字路で起きた交通事故の過失割合をわかりやすく解説

過失割合は、一般に、示談でも当事者の主張がぶつかり合い、合意に至るのが難しい争点となります。

しかし、基本の過失割合と過失割合の修正要素を知ることで、相手側の保険会社の主張に対抗することができるようになります。

この記事では、T字路(法律用語として正式には丁字路)の事故の過失割合を取り上げます。示談交渉の参考にしていただければと思います。

その他の事故の過失割合をお知りになりたい場合は、是非以下の関連記事をお読みください。

過失割合の考え方

過失割合は、事故態様から類型化された基本の過失割合を基に、事故当事者の過失のありなしといった個別の修正要素を考慮して決定することになります。

過失割合の決め方について、詳しくは以下の関連記事をご参照ください。

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T字路交差点における事故の基本過失割合

T字路交差点での交通事故は、以下の2種類に分けることができます。

  • 直線路を走行する車両と突き当たりで右左折する車両の事故
  • 右折車同士の事故

一つは、Tの横棒にあたる直線道路を直進する車と、縦棒に該当する道路から突き当たりで右左折しようとした車が接触する事故です。

もう一つは、T字の交差点で、双方が右折しようとして接触する事故です。

以下で、それぞれの基本の過失割合と修正要素を見ていきましょう。

T字路の直進車と右左折車との事故の過失割合

T字路における事故の過失割合は、道路幅や一旦停止義務の有無など、道路状況によって変わってきます。

基本の過失割合

道路状況直進車の過失割合右左折車の過失割合
同程度の道幅3070
直進車が広路、右左折車が狭路2080
右左折車に一時停止規制あり1585
直進車が優先道路1090

過失割合の修正要素

この場合の過失割合の修正要素は、次の通りです。

修正要素同程度の道幅直進車が広路、右左折車が狭路右左折車に一時停止規制あり直進車が優先道路
右左折車の明らかな先入直進車に
+10
直進車に
+10
―(※)直進車に
+10
右左折車の一時停止後の進入直進車に
+15%
直進車の著しい過失直進車に
+10
直進車に
+10
直進車に
+10
直進車に
+10
直進車の重過失直進車に
+20
直進車に
+20
直進車に
+20
直進車に
+20
右左折車の著しい過失右左折車に
+10
右左折車に
+10
右左折車に
+10
右左折車に
+10
右左折車の重過失右左折車に
+20
右左折車に
+20
右左折車に
+20
右左折車に
+20

※-:修正要素として考慮しない。

明らかな先入

明らかな先入とは、右左折車が先にT字路に進入しており、直進車が右左折車を認識したときにブレーキやハンドル操作で、事故を避けられた場合のことを指します。

明らかな先入は、衝突地点、衝突部位、など様々な観点から総合的に判断されます。

T字路で右折車同士が起こす事故の過失割合

T字路の交差点上の右折車同士の交通事故の場合、通常の交差点上の右折車同士の交通事故の過失割合と基本的には同じになります。

基本の過失割合

T字路の道路幅が同程度の場合

左方車右方車
4060

T字路の一方が明らかに広い道路の場合

広路を走行する車狭路を走行する車
3070

T字路の一方に一時停止規制がある場合

一時停止規制のある車両一時停止規制のない車両
7525

T字路の一方が優先道路の場合

優先車両非優先車両
2080

過失割合の修正要素

この場合の過失割合修正要素は、次の通りです。

修正要素同幅の道路直進車が広路、右左折車が狭路右左折車に一時停止規制あり直進車が優先道路
右方車の明らかな先入左方車に
+10
左方車に
+10
左方車に
+10
一時停止規制のある車が一時停止後に進入左方車に
+15
左方車の著しい過失左方車に
+10
左方車に
+10
左方車に
+10
左方車に
+10
左方車の重過失左方車に
+20
左方車に
+20
左方車に
+20
左方車に
+20
右方車の著しい過失右方車に
+10
右方車に
+10
右方車に
+10
右方車に
+10
右方車の重過失左方車に
+20
左方車に
+20
左方車に
+20
左方車に
+20

T字路の事故で過失割合が10対0になるケース

基本の過失割合と修正要素のチャートからお気づきの方もいらっしゃると思いますが、直進車が優先道路を走行していた場合には、修正要素を考慮すると過失割合が10対0となるケースが存在します。

優先道路を直進する車とT字路の突き当りを右左折する車との事故で、右左折車に著しい過失・重過失がある場合と、優先道路を右折する車と非優道路を右折する車との事故で、非優先車に重過失があるケースです。

ただし、現実的には、T字路の場所や道路の状況、天候といった様々な要素から修正が加えられることになります。

過失割合10対0を主張する場合には弁護士に依頼

それでも、過失割合0対10を主張するときには、注意しなければならないポイントがあります。

それは、過失割合0を主張する場合、保険会社が示談交渉を代理できないという点です。

過失割合が0であれば、保険会社には相手側に保険金を支払う必要がなく、事故とは無関係となります。事故と無関係の他人が、事故の当事者を代理して相手側と交渉することができるのは、弁護士のみであり、弁護士以外の者がこれを行うと、弁護士法72条に違反するのです。

もし、過失割合0を主張するなら、弁護士に依頼しましょう。

 

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T字路で起きた自動車対バイク・自転車事故の過失割合

T字路で起きた自動車とバイクや自転車との事故については、基本の過失割合が特に定められていません。

実務上、T字路で起きた自動車とこれらの事故についての過失割合は、自動車同士の過失割合を参考に決めることになります。

こういったケースでも、相手側の主張する過失割合が適正であるかどうかを判断するために弁護士が必要となるでしょう。

過失割合に不服があるときは弁護士に相談を

過失割合に不服があるときは、安易に保険会社と合意してはいけません。一度、示談が成立してしまうと、覆すことは困難です。

もし、少しでも気になることがあれば、交通事故に強い弁護士に相談してみましょう。

弁護士が介入すれば、適正な過失割合や弁護士基準での慰謝料の交渉などから、示談金も増額される可能性もあります。

もう一つ弁護士に依頼する大きな利点は、弁護士に示談を任せることで、直接交渉するストレスから解放されることです。

過失割合の交渉で困ったときは、交通事故に詳しい弁護士が強い味方になってくれるでしょう。



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保険会社任せの示談で後悔しないためにも、1人で悩まず、今すぐ弁護士に相談しましょう。

 

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