信号のある交差点事故の過失割合をわかりやすく解説

交通事故が起こる場所は「交差点」であることが非常に多くなっています。2019年における交通事故では、「交差点内」での事故が 158,734件、事故全体の 41.6%「交差点付近」まで含めると 54.9%となります(※)。

交通事故の示談で過失割合が高くなると、その分受け取れる賠償金を減額されてしまうため、当事者それぞれの過失割合が非常に重要になります。

では、自動車同士の交差点事故の場合、当事者それぞれの過失割合はどのくらいになるのでしょうか?

今回は、中でも信号のある交差点で起きた自動車同士事故に絞って過失割合をご紹介します。

なお、これ以外の過失割合についてお知りになりたい方は、是非次の関連記事をご参照ください。


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【出典】「令和元年中の交通事故の発生状況」表3-6-1 地形別・道路形状別交通事故件数の推移|警視庁

信号のある交差点で直進車同士が起こした事故の過失割合

信号のある交差点では、基本的に信号機の色によって過失割合が決定されます。道路交通法上、信号機による交通指示に従う絶対的な義務があるので、事故当時に信号を無視していれば大きな過失となりす。

信号機のある交差点上で、直進車同士の出合い頭事故が起こった場合の基本の過失割合は以下の通りです。

A車の信号機の色B車の信号機の色A車の過失割合B車の過失割合
0100
2080
5050

右折車と直進車の事故の過失割合

信号機のある交差点上で、直進車と右折車の接触事故の基本の過失割合は以下の通りです。

直進車の信号機の色右折車の信号機の色直進車の過失割合右折車の過失割合
2080
青で進入後、黄で右折7030
4060
5050
青で進入後、赤で右折9010
黄で進入後、赤で右折7030
右折の青矢印信号1000

信号のある交差点で起きた事故の過失割合の修正要素

上記で示した数値はすべて基本の過失割合です。交差点で事故が起こったら基本的には上記の基準から、個別の状況によってその数値を修正します。

たとえば一方に著しい過失や重過失があれば、そちらの当事者の過失割合が上がります。

著しい過失

著しい過失とは、通常考えられる限度を超えた高い過失です。著しい過失が認められると、基本的にその当事者の過失割合が5~15%程度、加算されます。

著しい過失には、例えば、次のものが挙げられます。

  • 15キロメートル以上30メートル未満のスピード違反
  • 酒気帯び運転
  • 著しい脇見運転
  • ハンドル・ブレーキ操作が著しく不適切
    など

重過失

重過失は故意と同程度にとらえられる重い過失です。重過失が認められるとその当事者の過失割合が10~20%程度、加算されます。

重過失には、例えば次のものが挙げられます。

  • 30キロメートル以上のスピード違反
  • 酒酔い運転
  • 無免許運転
  • 居眠り運転
  • 薬物使用、病気などにより正常な運転ができない
    など

信号のある交差点事故|その他の主な過失割合修正要素

この他にも、交差点事故における修正要素としては、次のようなものが例として挙げられます。

明らかな先入

例えば、青信号で先に交差点に入った車が、後から赤信号で交差点に入った車と事故を起こした場合に、先に青信号で交差点に進入した車が直ちにブレーキやハンドル操作で事故を避けられたとすれば、先に交差点に進入した車に10%程度過失割合を加算して修正します。

既右折

既に右折車が右折を終わっており、事故当事者であるもう一方の車が少しスピードを落とすことで、事故が避けられた場合には、その車の過失割合を10%程度加算します。

道路交通法50条違反の交差点進入

渋滞のときなど、交差点に進入すると交差点内で他の車の進行の妨げになることが予めわかることがあります。そのような状況では、交差点に進入することは、禁止されています(道路交通法50条)。これに違反する場合は、過失割合を10%程度加算します。

直近右折

直進車の近くで右折することを直近右折といいます。直近右折があると、直進車が事故を回避できる可能性が下がります。そこで、右折車の過失割合を10%程度加算します。

早回り右折

右折車は、交差点の中心の直近の内側を徐行しなければなりません(道路交通法34条2項)。これに違反し、交差点の中心に近寄らずに早回りで右折した場合を早回り右折といいます。

事故の危険性が増大するため、早回り右折車の過失割合を10%程度加算します。

大回り右折

右折車は、あらかじめ右折前からできる限り道路の中央に寄らなければならず、(同法同条同項)、これに違反する場合は、右折の予見可能性が低くなります。

結果的に、事故の危険性が高くなり、右折車の過失割合を5%程度加算します。

合図なし

進路を変える場合、運転者は合図を出すことを義務付けられています。合図がない場合には、合図を出さなかった車に10%程度過失割合が加算します。

ここでご紹介した基本の過失割合ではご自分の過失割合が高くなるケースでも、修正要素を考慮すると相手の過失割合が上がり、こちらの過失割合が下がる可能性があるので、保険会社の言い分を鵜呑みにする必要はありません。

過失割合に強い弁護士に相談しよう

過失割合について相手側の保険会社の主張に不満や疑問を感じたとき、助けになってくれるのは弁護士です。

弁護士であれば、過失割合の修正要素をも検討して「適正な過失割合」を主張してくれます。このことで、過失相殺が緩和され賠償金が大幅に増額されることも珍しくありません。

また、弁護士に依頼すると、法的知識を駆使し、法的に妥当であり高額な慰謝料に結び付く「弁護士基準」で示談交渉を進めてくれます。

交通事故の対応に困ったときには、交通事故の過失割合に詳しい弁護士に相談してみましょう。



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