火災保険やクレジットカードの弁護士特約は、加入する意味があるか?

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クレジットカード

交通事故の示談を弁護士に依頼する際に、加入する保険に「弁護士特約」が付いていれば、被害者の負担が軽減されます。現在、「クレジットカード」や「火災保険」にも、弁護士特約を付けることができるようになっています。

クレジットカードや火災保険に弁護士特約は必要なのでしょうか?必要だとすれば、どんなときに必要になるのでしょうか?

ここでは、クレジットカードや火災保険に弁護士特約の内容や加入するあるのか、あるとすればどんな場合なのかなどご説明していきます。

弁護士特約が付帯するクレジットカード・火災保険の具体例

弁護士費用特約(弁護士特約)とは

弁護士費用特約(弁護士特約)とは、自動車保険や個人賠償責任保険などの保険についている特約です。

弁護士への依頼が必要なときに、保険会社が保険加入者の代わりに費用を負担してくれるものです。

たとえば、交通事故の損害賠償を弁護士に依頼する際に、通常「300万円」を上限に保険会社が弁護士費用を払ってくれるので、被害者の負担はありません。

弁護士特約の認知度も上がってきており、交通事故に備えて自動車保険に弁護士特約をつけている方も多くなっています。

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クレジットカードの弁護士特約

現在、クレジットカードで弁護士特約をつけられるものは下記のとおりです。

  • JCBカード:「弁護士費用サポートプラン」

火災保険の弁護士特約

一方、火災保険では、以下のような保険会社の商品に弁護士特約を付けることができます。

  • 富士火災:「未来住まいる」
  • あいおいニッセイ同和損害保険 :「タフ 住まいの保険」
  • チャブ保険(旧エース損保)「リビングプロテクト総合保険」「すまいのプロテクト総合保険」「マイホームエースゴールド」
  • 三井住友海上:「GKすまいの保険」

内容について、詳しくは後述致します。

なお、チャブ保険のリビングプロテクト総合保険やマイホームエースゴールドといった商品には、最初から弁護士特約が付帯しており、追加の費用が発生しません。

JCBカードの弁護士特約の補償内容とデメリット

まず、JCBカードの弁護士特約について説明します。

JCBカードの弁護士特約:基本の補償内容

JCBカードの弁護士特約では、以下のような補償を受けられます。

  • 法律相談料は年間10万円まで
  • 着手金、報酬金などの弁護士委任費用は年間200万円まで
  • 対象者:カード会員、会員が親権を有する未成年かつ未婚の子

デメリット1:免責金額

JCBカードの弁護士特約には「免責金額」があります。

免責金額とは「補償を受ける者が自己負担する」金額です。
法律相談料の場合は1,000円、着手金などの弁護士委任費用については「10%」が免責となります。

たとえば、弁護士の着手金が30万円の場合には、保険会社は27万円を支払い、3万円は自己負担しなければなりません。

デメリット2:自動車事故には使えない

また、JCBカードの弁護士特約は、以下のようなトラブルには利用できません。

  • 自動車や原付の交通事故(※)
  • 医療ミス
  • 騒音や悪臭
  • 日照権侵害などの近隣トラブル
    など

出典:「トッピング保険弁護士費用サポートプラン ( 団体総合保険 )」この保険のあらまし ( 契約概要のご説明 )|「保険金をお支払いできない主な場合 」より

交通事故に備えるには、JCBカードに弁護士特約をつけても意味がありません

*ただし「自転車と歩行者の事故」には利用できます。

弁護士特約を付けるために発生する費用

なお、JCBカードでは弁護士特約の保険料として、月額330円が必要となります。

1年間弁護士特約を使わなければ、4,000円程度の出費が無駄になります。

火災保険の弁護士特約の補償内容とメリット

次に火災保険についている弁護士特約の内容をみてみましょう。

基本的な補償内容

たとえば、あいおいニッセイ同和損保の場合には、以下のような補償内容となっています。

  • 法律相談料:年間10万円まで
  • 着手金などの弁護士委任費用:年間300万円まで

火災保険の弁護士特約のメリット

「自動車事故」に対応

JCBカードの場合とは異なり、火災保険の弁護士特約は、通常、交通事故にも利用できます

免責金額が設定されていない

火災保険の弁護士特約は、自動付帯していれば最初から保険料に含まれており、免責金額が設定されていないケースが多いです。

補償限度が手厚い

また、弁護士費用の補償限度額はJCBカードは200万円まででしたが、火災保険の場合「300万円」までであり補償が手厚くなっています。

このような結果から、JCBカードより火災保険の弁護士特約のほうがメリットが大きいと言えるでしょう。

弁護士特約を付けるために発生する費用

保険商品のため、当然、家財の保険金額等により、その保険料は変わります。

ただ、先述した通り、チャブ保険のリビングプロテクト総合保険やマイホームエースゴールドには最初から弁護士特約が付いているため、追加の保険料は発生しません。

クレジットカード・火災保険の「弁護士特約」が利用できるケースとは

では、実際にクレジットカードや火災保険についている「弁護士特約」を利用できるのはどういったケースなのでしょうか?

基本的には「日本国内で発生した偶然による事故により、受傷した場合や財産的な損害を受けた場合」に特約を利用できます。

以下に特約を利用できるケースを一部挙げてみました。

  • 歩行中、キャッチボールをしていた人のミスでボールが頭に当たってけがをした
  • 歩行中、自転車に追突されてけがをした
  • 歩行中、壁が崩れてきて下敷きになり大けがをした
  • 詐欺の被害に遭った
  • 子どもがいじめられてけがをした
  • 家が放火の被害に遭った
  • 他人の投げたボールや石が車に当たって破損した

具体的にどのようなケースで特約を利用できるかは保険によって異なります。詳細は保険会社に確認してください。

車を持っていなければ弁護士特約はいらない?必要?

自動車を持っていなければクレジットカードや火災保険の弁護士特約はいらないのでしょうか?それとも必要でしょうか。

考え方次第ですが、車を持っていなくても、日常生活でトラブルに巻き込まれるた時に、費用を心配せずに「弁護士依頼」することができるといったメリットがあります。

たとえば壁が倒れてきたり瓦が落ちてきたりしてけがをしたとき、他人の投げた石やボールが当たってけがをしたとき、子どもが学校でけがをしたときなどに弁護士特約を使って弁護士に依頼することができます。

ただし、弁護士特約を付けると保険料やカードの会費が上がるケースが多いので、上記のような補償は不要と考える方には、特約を付けるメリットはありません。

火災保険の特約があれば、自動車保険の弁護士特約はいらない?

火災保険やクレジットカードの弁護士特約があれば、自動車保険の弁護士特約を付ける必要はないのでしょうか?
これについては、カードや火災保険の弁護士特約の内容次第です。

JCBカードの場合、自動車保険の弁護士特約は必要

JCBカードの場合、自動車事故が弁護士特約の対象外となっているので、交通事故に備えるには自動車保険では特約を付ける必要があります。

また、JCBカードの特約は限度額も低く、免責額が設定されていることからも補償内容自体が不十分と言えます。

火災保険に付いていれば、自動車保険の弁護士特約はいらない

一方火災保険の特約では、交通事故にも利用でき、補償する範囲が自動車保険の特約よりも広いことが多く、また、自動車保険と概ね同じ限度額です。

このことから、火災保険に弁護士特約が付帯していれば、自動車保険では、特約を付ける必要はないでしょう。

まとめ

火災保険と自動車保険の両方に弁護士特約を付けるかどうかの判断基準は、特約の「利用可能な範囲がどちらが広いか」です。

火災保険の特約によって交通事故の補償を受けることができ、限度額や免責も含めて自動車保険の特約と同じであれば、二重に自動車保険の特約を付ける必要はありません。

今後、保険やカードの契約をするときの参考にしていただければと幸いです。



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