当て逃げの罪の時効と点数、罰金、検挙率まとめ【2018年度版】

当て逃げとは、一般的には「物損事故を起こした加害者が現場から逃走する事、またその罪」を言います。例えば、以下のような事例があります。

当て逃げのよくあるパターン3つ

  1. 駐車場でミラーを確認せずバックし、後方車にぶつけて、当て逃げしてしまった!
  2. 路駐車のミラーに自分の車を擦った。怖いので当て逃げしてしまった!
  3. 駐車場でドアを勢いよく空けてしまい、隣に駐車中の車に傷をつけてしまったが、隣の車のドライバーが戻ってくる前に逃げてしまった!

確かに、軽い接触程度、擦った程度の罪だと、次のような思いが心の中によぎるかもしれません。

  • 「逃げてしまえば捕まらない」
  • 「ミラーぐらいで、自首したくない」
  • 「警察は捜査しない確率が高そう」
  • 「時効があるはず」

実際、当て逃げの罪を犯してしまう方もいるかもしれません。

では、もしもあなたが当て逃げしてばれた場合、見つかった場合、どんな結末が待っているのでしょうか。免許停止なのか?免許取り消しなのか?

今回は、当て逃げの検挙率、当て逃げの点数、当て逃げの罰金と刑事罰、また時効はいつなのか、「当て逃げ2018年版まとめ」の記事を作成しました。

1.当て逃げがばれる・見つかる・捕まる確率

(1) そもそも当て逃げの罪で捕まる確率は?

日本の警察は優秀であると良く言われます。いわゆる「ひき逃げの罪」の検挙率は、なんと90%の確率を超えています。理由は、防犯カメラが各道路に設置されており、事故現場に残された車の破片、タイヤ痕、塗料で車種が特定され、かなりの確率で犯人が捕まっています。ここに「ひき逃げ」犯は、すぐ自首すべきだと言われるゆえんもあります。

これに対し、警察は「当て逃げの罪」の検挙率をそもそも公表していませんが、人身事故であるひき逃げに比べるとかなり低いことは分かっています。
しかし、最近の防犯カメラの設置数の増加に伴い、当て逃げも次第に見つかり易くなっています。

(2) もしも駐車場やコンビニの監視・防犯カメラが近くにあったら?

最近では街の至る所、特に駐車場やコンビニには「防犯カメラ・監視カメラ」がついており、それらの映像から当て逃げした車のナンバーが分かります。

そして、警察からの連絡が電話などでやってくる場合があります。犯人の特定に至り、ばれる事もあります。また、車にドライブレコーダーを付けている車が最近多いのも見つかる確率を高めています。

「時効もあるし、擦っただけだし、誰も見てないから逃げようかな」などという考えで、罪を犯しては決していけません。捕まる可能性は高いです。

2.当て逃げの点数【免停あり】

車を擦った場合でも、ヒドイ当て逃げでも、たいていは「物損事故」扱いです。通常の物損事故の場合、逃げずに、被害者に報告し、警察や保険会社にも連絡すれば、よほどの大事故でなければ点数を加算される事はありません。しかし、当て逃げすると、警察の行政処分も厳しくなり、以下のような加算がなされます。

  • 基礎点数:安全運転義務違反 2点
  • 付加点数:当て逃げによる付加点数(危険防止措置義務違反) 5点

当て逃げして捕まった場合、合計7点となり一発で「免停」となります。

「当て逃げ」などせず、警察を通してきちんと処理しておけば、もともと7点も減点・加算される事はなく0点だったのです。

つまり、駐車場で車をぶつけたら、逃げたりせず、誠意をもって相手方に謝罪して解決を図ることが最も正しい解決法なのです。

3.当て逃げの罰金と刑事罰

交通事故を起こした場合は、たとえ物損事故でも警察へ報告し必要な措置をとることが義務化されています。これを「措置義務」や「報告義務」と言います。

しかし、当て逃げはこれに真っ向から違反することになります。その場合、次のような罰則規定があります。

  • 1年以下の懲役又は10万円以下の罰金

通常は罰金となる事が多いようです。

4.当て逃げの時効は?捜査期間は?

当て逃げによる損害賠償の時効は「3年」です。(民法724条:短期時効)

しかし、この3年の起算点は、「当て逃げした時から」ではなく、「被害者側が損害及び加害者を知った時から」です。当て逃げした時点では、被害者が加害者をまだ知らないので、この時効期間はスタートしません。

つまり、事故から3年経ったところで時効成立ではないのです(※検挙率が低いから、時効も短いと考えるのは落とし穴です。)

なお、事故から20年が経過するとすべての請求権が消滅します。

5.当て逃げしてしまった場合の正しい対応

自首をし、加害者の反省の態度次第では、罪や処分が見送られることもあります。万が一、当て逃げしてしまった場合は、すぐに冷静になって警察へ連絡しましょう。当て逃げしてから自己申告するまでは出来る限り早い方が良いです。

点数の減点や罰金などは、ドライバーの反省の度合いなどによってある程度は考慮されます。また、被害者の心証にも影響を与え、示談交渉がスムーズに進む可能性もあります。

事故から20年もの間、「いつ捕まるのか」、「いつ被害者から損害賠償請求されるのか」とおびえながら過ごすよりも、「正直に名乗り出て謝罪する方」を選択する人が増える事を心から願っています。

また、自首する前に一度弁護士に相談しておきたいという方もいるでしょう。交通事故に強い弁護士は、一般的に被害者弁護のみ受け付けている弁護士が多いです。しかし、刑事事件に力を入れている弁護士もおりますので、一度相談してみるとよいでしょう。

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