保険会社が治療費打ち切りを一方的に通達してくる理由と対処方法
治療費打ち切りが打診される理由やタイミングや期間などを紹介と、むちうち治療の打ち切り後の治療継続のポイント・自費なの…[続きを読む]
この記事では、交通事故によるむち打ちの一般的な治療期間や通院頻度(週1・週4)を遵守すべき理由、治療方法、また治療に関する様々な疑問について解決していきます。
むち打ちによる通院頻度は、「週1」が良いのか「週4」「毎日」が良いのか迷われる方もいらっしゃるでしょう。
また、追突事故の被害者は事故直後に医師から診断書をもらいますが、診断書に「頚椎捻挫 全治2週間」といった記載がある場合、その治療期間内に完治しないことが心配になるかもしれません。
今回は、Yahoo!知恵袋やブログなどでも話題の、なぜこのようなことが起こるのか、頭痛や首の痛みが治らない場合には、どのような治療が必要なのか、といったことについても詳しく説明します。具体的には、以下のような悩みをお持ちの方も多いかもしれません。
目次
通院の頻度は、症状によって異なります。一般的な目安は、次のとおりです。
症状の程度 | 通院頻度 |
---|---|
首を動かすと痛む (生活に支障なし) |
週1~3回 |
痛みで仕事に集中できない | 週3回・週4回以上 |
頭痛・めまい・吐き気で日常生活が困難 | 毎日(できれば) |
当然ですが、症状が重い場合には、週1回ではなく週4回以上と通院頻度も増やしたほうがいいでしょう。
とはいえ、仕事や家事が忙しいと、なかなか治療のための時間をとるのも大変で、現実的にはなかなか通院できないケースも多いです。
しかし、治療を怠ることは、怪我の回復以外の点でも重大な影響があります。むち打ちで治療中の方は、「通院頻度」をしっかりと意識する必要があります。
適切な治療をしなければ、後遺症が残るリスクが出てきます。
更に、交通事故の場合は、十分な治療をしなかったことを「被害者の落ち度」とされることも考えられます。
交通事故でむちうち症状を負った場合、損害賠償額との関係でも、通院頻度は重要です。
なぜなら「治療期間に応じて」受け取る慰謝料の金額が変化するからです。
自賠責基準では、以下の計算式で入通院慰謝料を計算します。
入通院慰謝料は、下記いずれか少ない方の日数 × 4,300円(※)
・実通院日数 × 2
・治療期間
※ 2020年3月31日以前に発生した事故については、4,200円で計算
つまり一言で言うと、通院頻度が2日に1回以下、特に週1なんて場合、通院期間で計算するよりも慰謝料の金額が下がってしまうのです。
全体の通院期間が長くても通院頻度が少ない場合には、保険会社から治療の必要性が疑われます。
その結果、保険会社からは「治療費の打ち切り」を告げられやすくなるので注意が必要です。
この場合は、すぐに無料相談可能な交通事故に強い弁護士に相談をすべきでしょう。
下記に、整形外科で行われる一般的なむち打ちの治療方法を紹介したいと思います。
頸椎捻挫の急性期治療は、安静にすることが特に重要です。
例えば、ネックカラー(首コルセット、頚椎カラーと呼ばれる場合もあります)やギプスを装着している人を見かけることがありますが、これも立派な治療です。
電気治療 ・温熱療法(ホットパックや赤外線)・牽引といった「物理療法」と可動域訓練、筋力強化、平衡機能訓練といった「運動療法」とがあります。
電気治療については、「毎日やって大丈夫?」とか「ホントに効くの?」といった声をよく聞きます。
しかし、毎日継続して治療するからこそ効果が出るのです。2・3日試してみても、少ない頻度で治療を受けても効果はありません。
ある程度毎日治療を継続して効果に疑問があれば、主治医に正直に話してみましょう。
トリガーポイント注射とは、痛みの原因となっている筋肉のコリが強い箇所に局所麻酔を注入することです。
痛みを抑えることで、交感神経の興奮を抑え、血流を改善させることで、筋肉の緊張をほぐします。
ブロック注射は、トリガーポイント注射での治療にあまり効果がみられない場合に用います。
神経症状が重篤な場合に用いられる痛みを緩和するための局所麻酔です。痛みによる神経の興奮を抑え血行などの改善をします。
痛み止め・湿布薬・ビタミン剤などの処方も平行して行います。
多くの人は、頭痛や首の痛みなどの悩みから自分で治療方法を探すことがあります。しかし、自己判断による治療は患部の状態を適切に評価できず、かえって症状を悪化させる可能性があります。
そのため、医師に相談し、適切な治療を行うことが重要です。
医師に「こんな方法を試したいのですが、効果的でしょうか?」と尋ねることで、適切な治療方法を実践することができます。自己判断による治療は避け、必ず医師の判断に基づいて行動するようにしましょう。
患部の痛みや頭痛などの症状の多くは、受傷による「炎症」や「神経症状」を原因とするものです。
ロキソニンなどの市販されている頭痛薬は、鎮静効果があるため、むち打ちの症状を緩和させるのに効果がある場合があります。
薬のアレルギーが心配な人はロキソニンではなくカロナールを服用するのも良いでしょう。
また、体温の低下、血流の悪化などが症状の原因となっているときには、葛根湯などの漢方薬が症状を緩和してくれることもあります。
ロキソニンなどの鎮静剤は「炎症」を抑えることで痛みを抑制します。炎症がなければ鎮痛効果はあまりありません。
もし、炎症鎮静剤が効かなければ、すぐに服用を止めて、病院で受診するようにしましょう。
患部を冷やしたり温めたりすることで、むち打ちの症状が緩和されることもあります。
「事故から間もないとき」には、受傷部位の炎症が原因の場合が多いため、冷やすことが効果的な場合が多いといえます。
一方、「事故から数日経っているとき」には、血流を改善させるために患部を温める、お風呂や温泉療法が有効な場合が多いといわれます。
病院ではなく整骨院で治療をする方も多いと思いますが何点か注意点があります。
整骨院に通っている場合に問題となるのが、その「治療費」です。
交通事故の治療費のうちでも賠償請求できるのは 、必要かつ相当な範囲に限られます。
保険会社側が必要かつ相当な治療費と判断しなければ、支払いには応じてくれません。
また、整骨院だけに通院した場合、後遺障害の認定に必要な「後遺障害診断書」がもらえません。
整骨院の先生は医師ではないので、診断書が書けないのです。
資格のない整体マッサージ・ストレッチ療法は、かえって症状を悪化させることもあります。
整骨院、整体、接骨院でのむち打ちの治療は、トラブルが多いので注意が必要です。まずは、整形外科の医師の判断を仰ぎましょう。
どうしても、整骨院に通いたいという場合は、下記の記事を参考に通院するようにしましょう。
むちうちの後遺症からの回復には個人差があり、完治までの時間も様々です。
交通事故によるむちうちの後遺症は、一部のケースで長期間(数年後から10年以上)続くこともあります。
症状が長期化したり、原因が特定できない場合は、示談前に「交通事故に詳しい弁護士」に相談することがおすすめです。
なぜなら、長期化する後遺症に対しては、法的な対応も考慮する必要があります。
症状が長引く場合は、焦らずに専門医による継続的な診察を受け、必要に応じて法的なサポートを求めることが重要です。
今回は、Yahoo!知恵袋やブログなどでも話題の、むち打ち(頚椎捻挫)の治療方法、治し方、通院は週1がいいのか週4がいいのかなどについて解説して参りました。
むち打ちは、症状が軽い場合でも後遺症が残ってしまう場合があります。医師の指示にしたがって、必要な治療をしっかり受けましょう。
また、むち打ちを患っていると、知らず知らずのうちに自分の楽な姿勢をとる癖がつき、体のあちこちに不調を来すことがあります。
むち打ちの治療で悩みがあり、このまま治療を継続すべきか等について、示談や賠償等の将来を見据えた判断をしたい場合には、早い段階で弁護士に相談することをおすすめします。