むち打ちの種類と治療法!ズキズキする頭痛、首が痛い後遺症

頭痛

交通事故によって引き起こされる症状に「むち打ち症」というものがあります。

むち打ち症には、はきけ、めまい、頭部がズキズキするといった頭痛、こめかみの違和感、しびれ、いたみなどさまざまな症状があります。雨の日にはさらに痛くなる場合があります。

今回はこれらのなかでも比較的多い自覚症状であるズキズキとする「頭痛が伴うむち打ち」にスポットあててその対処法・治し方について解説いたします。

(注)本記事に記載している改善・緩和方法は、一般論的な知識として知っておいた方がよいというもので、全ての人に当てはまるものではありません。個人の症状に合わせた治療が必要ですので、必ず医師の診断を受け、適切な治療を受けてください。

追突事故で頭がズキズキする理由

むち打ち症は、追突事故などによって頸部(首)に強い衝撃が加わり、これによって首周辺の組織を損傷することによって発症します。通常、追突事故などで損傷するのは骨などの固い組織ではなく、その周辺にある筋肉や椎間板など柔らかい組織が損傷します。

つまりここで問題となるのは、むち打ち症は骨折ではないため、レントゲンやCTをとっても「異常所見が見られないケース」があるわけです。しかし客観的な所見が確認できなくても、首の筋肉や椎間板が損傷したことで頸部の血流が悪くなっていることは事実です。これがズキズキと偏頭痛を引き起こす主な理由となっています。

天気や雨の日、低気圧になぜ偏頭痛が起こる理由

これもむち打ち症の頭痛でよく聞く話ですが、そもそも頭痛に影響を与えているのは「雨の日」という天気自体ではなく、天気が悪い日の「気圧」が影響しています。また気圧だけではなく、「寒い冬の時期」についても血流が悪くなるため同様の症状が発生する可能性があります。

要するに気圧や気温によって頸部の血流が悪くなっていることが原因ですから、寒い日などは特に首を出来る限り冷やさないよう気をつける必要があります。

頭痛薬(ロキソニン)・漢方(葛根湯)の利用

たとえば追突事故でむち打ちになった場合は、風邪などの発熱による頭痛とは違い、「頭痛薬」によって根本的に治癒することは難しいのが現状です。

ただ、自宅での対処療法という形でいわゆる鎮静剤である「ロキソニンやカロナール」など痛み止め(市販でもあります)が処方されるケースもあります。

もちろんあくまで痛みを和らげるだけで、むち打ち症の根本的な治療にはなっていないため注意しましょう。

また、個人差はありますが「漢方」がむち打ち症の偏頭痛に効果を発揮するケースもあります。

なかでも、みなさんもよくご存知の市販の葛根湯を利用する場合もあります。

むち打ち症の頭痛で、いつまで冷やす・温める時期

痛み止め以外にも、むち打ち症の頭痛といえばまずは、いつからいつまで「冷やすか、温めるか」が論点となることが多いです。

実は冷やすべきか、温めるべきかは、時期によって変わってきます。

湿布で、事故直後は冷やす

頸部に炎症が発生している場合は、熱をもっていますので冷やすことでその炎症を抑えることができます。

市販の冷湿布などでも効果がありますが、できれば医師に処方してもらうほうがよいでしょう。

一定期間経過後は温める

頸部の炎症が治まったあとについてです。この際には、血流をよくする必要があり温めます

もちろん極端に温める必要はありませんが、お風呂などに入って温めて血行をよくするなどの方法が有効です。

逆に炎症が治まっているのに、ずっと冷やし続けてしまうと、頭痛の原因になる可能性もありますので気をつけましょう。こちらも医師の指示に従ってください。

むち打ちによる頭痛の原因には種類がある

むち打ち症には種類が複数あります。また追突事故によって起こった偏頭痛は、「むち打ちではなく、別の病気の場合」もあります。

それについての確認とまた具体的な治療法も抑えておきましょう。

頸椎捻挫(けいついねんざ)

一般的なむち打ちの70%程は頸椎捻挫です。

病院でレントゲンを撮っても写らない場合があり、初診でむち打ちの診断をしてもらえないこともあります。

ただ、レントゲンで異常所見がないからといって、正常であるとは限りません。自分自身の自覚症状だけであったとしても、実際に症状がある場合は、必ず主治医にその旨伝えて適切な治療を受けましょう。

症状

頚椎捻挫の場合は、レントゲンやX線画像などで頚椎に骨折や脱臼などの異常がないにも関わらず、雨の日などに首や肩に痛みがあり、特に首を回したり左右に動かすと痛みが強くなる傾向があります。

さらに、めまい、ズキズキとする頭痛、はきけ、視覚異常、だるい、などといった自律神経症状が発生するのが特徴です。

交通事故の場合、もしも後遺症が残って完治しなかった場合は、後遺障害認定を受けることになりますが、他覚的所見による「客観的な立証」が難しいため、本人の自覚症状の記録や治療過程などがとても重要になります。

頚椎捻挫でも症状が深刻な場合で、それを的確に主張できれば「後遺障害第14級9号(局部に神経症状を残すもの)」に認定される可能性があります。

治療法

治療法としては以下の5つなど、様々な方法があります。

  • 温熱療法
  • マッサージ(整体)
  • 電気療法
  • 薬物療法
  • 理学療法

頚椎捻挫の治療はいつからいつまでやるのか論点になりがちです。段階に応じて治療方法を変えていく必要があります。

いつから?急性期(事故直後から1か月程度)

この期間は、交通事故によって損傷した頸部に炎症が発生していますので、ストレッチやマッサージなどはかえって症状を悪化させる危険性があります。

この間はとにかく固定、そして安定させる必要があります。

症状がひどい場合はネックカラーを頸部に装着して固定させる必要もありますが、長期間つけすぎると首まわりの筋力が低下し、炎症が治まったあとの回復が遅れる可能性がありますので注意が必要です。

また、薬物治療としては消炎鎮痛剤などの痛み止め(ロキソニンやカロナールなど)で症状の緩和をはかったり、精神安定剤で気持ちを落ち着かせたりといった方法があります。なお、この時期は先程も申しましたが、冷湿布などで炎症箇所を冷やすことも有効です。

いつまで?急性期後(事故後1~3か月程度)

追突事故に巻きこまれた後時間が経過して、急性期の炎症が治まってきたら、徐々に治すための治療を進めていきます。

急性期で固定していた頸部を徐々に動かしてならしていきます。運動療法やストレッチなどが効果的です。

また、この時期になれば医師の指示のもと整骨院や接骨院での治療も効果がある可能性があります。

また首の血流をよくするために鍼灸院を利用するケースもありますが、いずれにしても交通事故に強い弁護士や後遺症に強い主治医に相談してからにしましょう。

仕事とネックカラー。いつまで巻くか

頸椎捻挫

むち打ち症の初期段階では首を動かさないようにすることがとても重要ですし、たとえ軽度なむち打ち症だとしても、安静にしておくことが一番ですが、いつまでも仕事を休んでいるわけにはいきません。

この際、ネックカラーという固定器具を用いることもあります。デスクワークなどであれば、ネックカラーを首に巻くことで、問題なく仕事ができるでしょう。

ただし、ネックカラーは装着期間が継続しすぎると首の筋力低下や血行を悪くする可能性もありますので、着脱時期については主治医とよく相談しましょう。

バレリュー症候群

つづいてバレリュー症候群についてです。

頸椎(けいつい)に沿って走る後部交感神経が損傷して、脳や脊髄の血流が低下し自律神経のバランスが崩れ、さまざまな自覚症状を引き起こします。

症状

首や肩の痛み以外にめまい等の自律神経失調の症状が出ます。

これも、頚椎捻挫などと同じく画像検査による異常所見が見られないため、治療が難しい傾向にあります。

ちなみに、バレリュー症候群のバレとリュウは、本症例を報告した医師の名前だそうです。(バレー・ルーと表記する場合もあります)

治療法

基本的な治療法は、頚椎捻挫と同じような感じですが、それ以外では「星状神経節のブロック」という方法があります。

これは、神経節周辺に麻酔を注射して、交感神経節の働きを軽減させて症状を改善させるという治療法です。

また、後遺症が残った場合、頚椎捻挫と同じく「自覚症状」が主体であるため、認定されるかどうかは症状の程度と弁護士の腕に左右されます。

頸椎椎間板ヘルニアなどの神経症状型

頚椎(首の骨)は7個の骨で形成されており、頸椎の間から腕や指先に行く神経の根本があります。

追突事故などが原因で神経の根本が損傷や圧迫されるとヘルニアなどの神経症状が起こりやすくなります。

治療法

  • 首の牽引(けんいん)
  • 電気
  • 温熱
  • マッサージ

などがあります。また、痛みが激しい場合は、局所麻酔やステロイド薬の注射を行うこともあります。

痛みがあるうちは牽引したり、マッサージをすることは危険ですので絶対にやめましょう。

なお、手術によってヘルニアを切除する場合もあります。

後遺症が残った場合は、等級認定においては、画像所見が得られるものについては第12級、見られないものについては第14級の可能性があります。頚椎捻挫のケースと同じで、自覚症状以外の他覚的所見がない場合は一筋縄ではいかないため、後遺症に強い弁護士のアドバイスのもと治療を進めることをおすすめします。

脊髄症状型(脊髄損傷)

上記で脊椎の中でも首の部分の頸椎の話をしましたが、交通事故による骨折、脱臼が原因で「脊髄の中枢神経」を損傷することで発症します。

重傷化するケースでは、最悪の場合損傷箇所から下の全機能が喪失したり、呼吸困難を引き起こす後遺症が残る危険性もあります。

症状

損傷の度合いによっても異なりますが、主にしびれや麻痺症状を引き起こします。

脊髄が損傷すると、脳から正常に命令が伝わらなくなるため、さまざまな機能障害を引き起こし、自律神経にも異常が発生して日常生活が困難になるケースもあります。

なお、脊髄は治療したり再生することが極めて難しいため、基本的には継続したリハビリや、損傷箇所の手術、装具による固定などが考えられます。

また、脊髄損傷はどの程度の症状がどこに発生したかによって後遺障害認定の結果が変わってきます。症状が重篤な場合は第1級に認定されることもあります。

脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)

また頭痛の症状が出る病気として「脳脊髄液減少症(のうせきずいえきげんしょうしょう)」があります。

追突事故による衝撃で首の脊髄内に一時的に強い圧力がかかることで、髄液を包んでいる硬膜(こうまく)が損傷し、そこから継続して髄液が漏れ続けてしまう病気です。

交通事故で発症する脳脊髄液減少症は、脳脊髄液漏出症に分類されます。

症状

頚椎捻挫とは違い、はげしい全身症状を伴うケースもあります。

また、脳脊髄液減少症特有の症状として「起立性頭痛」があります。これは、立ち上がったときに髄液が減少するため脳が垂れ下がった状態となってしまい、頭蓋骨の底の部分に異常な圧力がかかることではげしい頭痛が発症するという症状です。

また、この他にもめまい、吐き気などの自律神経症状や全身の倦怠感などの症状が発生する場合もあります。

治療法

万が一これらの自覚症状が発覚したら、脳のMRIなど状態を細かく検査する必要があります。

なお、脳脊髄液減少症の後遺障害認定は、極めて高度な医学知識と法律知識を必要とするため、本症例の経験のない個人事務所などでは手に負えないケースもあります。

脳脊髄液減少症が裁判外で後遺障害と認定されることは非常に少ないため、基本的には訴訟を起こすことになります。

脳脊髄液減少症を専門に得意としている弁護士もおり、そういった弁護士は医師から直接紹介されることもあります。また、脳脊髄液減少症の専門医がいる病院の周辺の弁護士事務所を構えているケースもあります。

鍼灸・接骨院(整骨院)・整体院の治療の注意点

基本、「むち打ち症状」は整形外科でお世話になります。院内はリハビリ施設が用意されていて理学療法が主なものになります。

むち打ちの主な症状は、首や肩の周辺の痛みの場合が多く、理学療法で拘縮した筋肉を、ほぐすことで改善を図って一時的に症状は楽になります。

しかし効果があまり長続きしない場合があります。治療を継続しても、毎日いつまで通い続けても根本的に治らないことがあるのです。

マッサージ・電気療法などもありますが、「軽症のむち打ち」についてはこれらの治療で、だいたい3ヶ月以内が目安ですが、治らない場合は他の療法を検討する必要があります。

その際に「いつから鍼灸とか整骨院に行けば良いか?」と疑問に感じる方が多いようですが注意が必要です。

なぜなら保険会社が認める「治療」とは、あくまで医師の指示によって行なわれた治療という考え方が前提にあります。

この前提を無視して、整骨院で治療を受け続けた際に、最悪の場合「治療費」として認められない可能性も十分にあり、最終的に自腹を切ることになってしまいます。

詳しくは交通事故や後遺症に強い弁護士と相談しながら、治療計画を策定したほうが良いでしょう。

関連記事
骨や関節や筋の模型2
交通事故治療を病院(整形外科)と整骨院・接骨院の併用は可能か?
交通事故後、むち打ちなどの症状が出ると、整骨院や接骨院に通院することがありますが、整骨院や接骨院に通院する際に、医師…

交通事故に強い弁護士が無料相談いたします

保険会社任せの示談で後悔しないために、今すぐ弁護士にご相談ください。治療に専念、慰謝料を増額できる可能性があります。
交通事故に関する専門知識をもつ弁護士に相談することで、以下のような問題の解決が望めます。

  1. 保険会社から治療費の打ち切りを迫られている
  2. 過失割合に納得ができない
  3. 適正な等級認定のため後遺障害申請サポートしてほしい
  4. 保険会社との示談交渉が面倒、保険会社の態度が悪い
  5. 保険会社が提示した慰謝料が適正な金額かわからない

交通事故に強い弁護士に相談することで、これらの書類の準備や交渉の負担がほとんどなくなります!弁護士に任せて頂ければ、被害者の方は安心して治療に専念できます。
1つでも当てはまる方は1人で悩まず、今すぐ弁護士に相談しましょう。

弁護士法人 ベリーベスト法律事務所
弁護士法人 ベリーベスト法律事務所

土日の電話受付対応、弁護士報酬は「後払い」、初回相談料と着手金は完全無料となっております。

全国対応の「交通事故専門チーム」によるサポートが特徴の法律事務所です。まずは、交通事故専門チームによる「慰謝料無料診断」をご利用下さい。

お電話でのお問い合わせはこちら
お電話でのお問い合わせはこちら
050-3759-2099
[電話受付]平日 9:30~21:00 土日 9:30~18:00
電話する 弁護士詳細情報はこちら
都道府県から交通事故に強い弁護士を探す
この記事が役に立ったらシェアしてください!
交通事故のむち打ちで通院3ヶ月!慰謝料の相場はいくら? »