物損から人身切り替え!加害者が警察署に行かない時の対処法

警察官
事故現場では、軽度な追突事故だったので警察も物損事故扱いで処理をし、その場は解散しました。しかし、後日むち打ちの症状が出たため、病院に行き診断書をもらい人身事故に切り替えようと考えています 。しかし、加害者が色んな理由を言って、警察署に一緒に行こうとしません。警察署に相談しても、民事不介入との理由で相手にされず困っています。助けてください。

加害者と一緒に警察署に行く理由

確かに物損事故から人身事故への切り替えには「被害者と加害者両方の出頭が必要」との記載が、警察署のホームページに書いてある場合があります。

そもそもなぜ両者の出頭が必要なのかと言うと、人身事故扱いとなると警察には「捜査義務」が発生し、実況見分調書などを作成しなければならないため事故当事者双方から事情を聞く必要があるからです。

加害者が故意に応じない場合

確かに実況見分をするためには、被害者加害者双方の立会いが必要です。ですが、これはあくまで原則論です。今回のケースのように加害者が故意に応じないのであれば、警察は被害者が医師の診断書を持参して手続に来ている以上、それを断ること自体がそもそもおかしな事なのです。

加害者がいなければ人身事故への切り替えが出来ない、なんて事はありません。人身切り替えをしたい場合、交通事故に強い弁護士に一度相談することをお勧めします。

警察が切り替えを拒んだ理由

ではなぜ警察は加害者が一緒でない事を理由に、人身事故への切り替えの受理を断ったのでしょうか。考えられる理由はいくつかあります。

事故発生から日数が経過し過ぎている

物損事故から人身事故への切り替えは、出来る限り「早く」が鉄則です。診断書を書いた医師にもそう言われるはずです。早く届出て下さいと。時間が経てば経つ程、事故との因果関係に疑問が生じることとなり、警察は受理しなくなります。

事故後10日以上経っているような場合は、これも一つの要因として考えられます。法的に明確な基準はありませんが、警察に受理を拒否する理由を与える事になってしまいます。

事前に予約をしていない

人身事故への切り替え手続は、警察署の中でも一定の職員でなければ調書などがとれないため突然では対応が出来ません。そのため、アポ無しで行った場合は何かと理由をつけて断られるということもあります。

警察は出来る限り人身事故にしたくない

実はこの要因が一番大きいのです。警察署にとって、物損事故と人身事故は業務量がまるで違います。人身事故になると警察は捜査に着手しなければならず、むち打ち程度の被害では出来る限り受理を拒む傾向にあります。加害者がいないという事は、その断り文句の1つに過ぎないのです。

これは、被害届と告訴状のケースととても似ています。警察は被害届についてはちゃんと内容が書かれていれば受理してくれますが、犯人に処罰を求める主旨である告訴状はそう簡単には受理しません。理由は、被害届には捜査義務は発生せず、告訴には捜査義務が発生するからです。物損事故と人身事故の関係でもこれと同じ事が言えます。

加害者がいないと実況見分ができないのですか?

そんな事はありません。そもそもはじめから人身事故になるような大事故の場合、事故当事者のいずれかが救急車で病院に搬送されている事だってあります。そう言った場合でも、現場では残った当事者と警察で実況見分が行なわれ、一方当事者のいい分だけが実況見分調書に記録されます。
ですから、被害者、加害者が一緒にいないと実況見分が出来ない、だから人身事故への切り替えを受理出来ない、という警察側の主張はそもそもおかしな言い分なのです。

どうすれば受理してもらえるの?

医師から事故との因果関係を記録した診断書を貰っているのであれば、加害者不在でも強く主張すれば受理させる事は可能です。ポイントは、なぜ加害者と一緒に来れないのかをきちんと警察に説明する事です。

警察が人身事故切り替えに協力してくれない

万が一それでも警察が拒否する場合は、交通事故に強い弁護士に相談しましょう。上記の被害届と告訴状の例でもそうですが、弁護士が介入すると警察署は急に態度を変えます。警察を動かすには弁護士が効果的です。弁護士報酬はかかりますが、弁護士から警察署に連絡してもらったり、同行してもらう事が一番効果的です。

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こういったメリットからも、加害者側の理不尽な対応や不明点がある場合は、交通事故に強い弁護士に相談することをお勧めします。

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