もらい事故で泣き寝入りは嫌!得する方法は?解決のポイントは?

もらい事故

車をぶつけられて、もらい事故に巻き込まれた場合、納得いかない様々な悩みや疑問を感じる方が多いかもしれません。

  • もらい事故は損しかないの?泣き寝入りしないためにどうすればいいの?
  • もらい事故にあったらどうするの?対応方法は?ラッキーじゃないの?得する方法はないの?
  • 加害者がその場で示談しようとするのって自分の保険の等級を下げたくないためって本当?

本記事では、Yahoo!知恵袋やブログなどでも話題のもらい事故について解説します。

車をぶつけられて、もらい事故で泣き寝入りしないためにも保険会社・警察との適切な対応や、弁護士に相談して損をしないよう得する方法はどうすればいいのか、ラッキーではないのか、納得いかない場合どうするのか、弁護士費用を負担しない方法はないかなどを解説して参ります。

もらい事故とは?泣き寝入りになりがち?

「もらい事故」とは、被害者にまったく過失のない事故を言います。

たとえば、以下のような場合が挙げられます。

  • 法定速度で正しい車線を走っていたのに、後方から追突された
  • 横断歩道を青信号で渡っていたら、曲がってくる車にぶつけられた
  • 信号待ち中に追突され車をぶつけられた

もらい事故について、自分だけで相手と示談を行うのは、時間的・精神的に大きな負担がかかります。

特に、相手の任意保険会社は、交通事故案件を多数取り扱っているプロフェッショナルですので、支払う保険金の額を低額に抑えられてしまいがちです。

つまり、このようなタフな交渉には、被害者一人で臨むのは得策ではありませんし、泣き寝入りになりがちなのです。

もらい事故はラッキーなの?得する方法がある?

例えば、車を買い替えようとしていた際に、100対0のもらい事故をされた場合、得する、ラッキーだと言う方もいます。

車の修理費用を請求することができ、それを修理費にあてずに、新車を買うための資金とすることができるからです。修理しないで現金だけゲットという選択肢をとることはできます。

そして、買い替えようとしていた車よりも安全で走行可能な車を手に入れることができ、得することができるので、ある意味車をぶつけられたらラッキーという人がいることは理解できます。

ただし、もらい事故に遭った場合でも、相手方が保険に加入していない場合がありますし、また、自分自身が廃車寸前の車を所有している場合、車両価値が低く、その場合修理費用が低額になる可能性もあったりします。現金がもらえても、多くの場合は10万円以下でしょう。

つまり、一概に得するとは言え無いですし、ラッキーとも言えないことは覚えておく必要があるでしょう。

もちろん、ぶつけられたからと言って、相手に「壊れたから、300万円の新車を買え」と無茶なことを言って、脅すこともできません。

関連記事
もらい事故の修理代を請求
もらい事故(10対0)の修理代請求の流れは?物損を修理しない場合は?
車の修理代は相手の保険から出る?金額の上限はない?修理代だけもらえる?もらい事故で泣き寝入りしないためにも対策をチェ…[続きを読む]

泣き寝入りしないために、もらい事故時に注意すること

もらい事故に遭った場合の得する方法がない、ラッキーでもないことがわかったところで、次に注意点について解説します。

①車をぶつけられて、現場で示談をしない

車をぶつけられる物損事故だけでなく、すべての事故に共通する話ですが、加害者が「事故現場で示談」を持ちかけてくる場合があります。

特にもらい事故の場合は、物損だけで怪我がない場合や、また軽微な事故も考えられるため、そのようなケースが多いでしょう。

しかし、これに応じてはいけません。

加害者側としては「後腐れなく事故を解決したい、損したくない」「後で巨額の損害賠償を負担するリスクを避けたい」「自分の保険の等級を下げたくない」など、その場で示談をしたい理由が山ほどあります。

しかし、被害者側としては、もし後から病院で深刻なケガが見つかった場合に、加害者と連絡がつかないなどの事態になってしまってはたいへんです。

事故現場で即示談をすることは、もらい事故の被害者側のみがリスクを背負う危険な行為です。

必ずその場での示談を「拒否」した上で、加害者の情報を確認するようにしましょう。

関連記事
交通事故で警察を呼ばないリスク!その場で示談をしてはいけない理由
交通事故の被害者が、加害者にいわれるがままに警察を呼ばずにその場で示談をしてしまうことがありますが、1.損害賠償金を…[続きを読む]

②加害者の保険会社から「被害者の過失」を主張されることがある

加害者の任意保険会社から、「被害者に過失があることを主張される」ことがあります。

このような場合に備えて、被害者としては、自分に過失がないということを証明できる「客観的な証拠」を集めておく必要があります。

たとえば、警察の実況見分調書には事故の状況が記録されており、事故当時の状況についての客観的な証拠となります。

実況見分調書については、被害者が検察庁に請求することにより開示を受けることができる運用がなされています。開示方法などの詳細は検察庁、または弁護士に確認しましょう。

また、事故当時の状況を証言してくれる目撃者がいれば、被害者に有利な証言をしてもらい泣き寝入りでは終わりません。可能な限り、目撃者を確保するようにしましょう。

また、被害者が車に乗っている状況でのもらい事故の場合、自車に設置されたドライブレコーダーの映像なども客観的証拠として利用することができます。

関連記事
実況見分調書と供述調書の作成時の注意点( 呼び出し・ 食い違い・嘘)
交通事故の被害者となったときに、損害賠償請求権の有無とその金額を決める重要な証拠となる書類が、「実況見分調書」と「供…[続きを読む]
関連記事
ドライブレコーダー
ドライブレコーダーの裁判における証拠能力と証拠に使う場合の注意点
ドライブレコーダーとは何か?ドライブレコーダーの証拠能力、交通事故の証拠にどう利用できるかどうかについて解説します。[続きを読む]

③被害者が加入している任意保険会社が使えない

被害者が加入している任意保険会社は、車をぶつけられたもらい事故の場合、利害関係がないため示談交渉に関与できません。

もし任意保険会社が被害者のために示談交渉を行うと、非弁行為となり違法となります。

従って、もらい事故の場合は、被害者は自ら加害者と示談交渉しなければなりません。自分の加入してる保険会社が代わりに示談を代行してくれないのです。

しかし、相手に言いくるめられて泣き寝入りするケースもあるため、適切な対策が必要です。

*弁護士法72条1項には「非弁行為」の禁止が定められています。非弁行為とは、弁護士または弁護士法人でない者が、一般の法律事件について、報酬を得る目的で「法律事務」を取り扱うことを言います。交通事故の示談交渉は「法律事務」に該当します。

もらい事故で泣き寝入りしないためにすべきこと

弁護士に相談をする

「もらい事故に強い弁護士」は、任意保険会社と同じく交通事故案件の処理に関するノウハウがあります。

そのため、依頼者が損をしないよう、被害者の権利を最大限に守り、任意保険会社と対等に交渉を進めることができます。

ただ、物損事故の場合、残念ながら依頼を受け付けていない弁護士がおおいことは念頭においておいてください。

弁護士費用特約を活用する

なお、「もらい事故に遭ってしまったけど、弁護士費用が捻出できない」という場合もあるかもしれません。

しかし、ご自身が加入している任意保険にオプションとして付いている「弁護士費用特約」が使える可能性があります。

弁護士費用特約は、交通事故の際に「弁護士費用を保険会社が負担」してくれるという特約です。

これを使えば弁護士費用を払うことなく、相手に賠償金を請求することができるのです。

交通事故に遭われた場合,まず,弁護士費用特約がついているかどうか確認していただくとよいでしょう。

関連記事
弁護士費用特約とは
弁護士費用特約の使い方|メリット、デメリット、必要か不要か解説【2024年版】
自己負担0円で弁護士依頼できる弁護士費用特約をご存知ですか?この記事では、弁護士費用特約の使い方やメリット・デメリッ…[続きを読む]

まとめ

今回は、Yahoo!知恵袋やブログなどでも話題のもらい事故について解説しました。

もらい事故は、被害者にとっては降って湧いた災難、ただ損としかいえない事故と言えます。お金をもらえる、修理しないで現金ゲットとも言えますが、多くの場合はラッキーとも言えないですし、得したとも言い難いでしょう。

事前の準備もできないため、対応にはなかなか難しいところがありますが、泣き寝入りしないためにも、タイミングを見て弁護士費用特約などを利用して、得する方法を考えつつ、弁護士のサポートを得てみましょう。

十分な補償が得られるように正しく対応するようにしましょう。

交通事故に強い弁護士に無料相談できます

  1. 保険会社が提示した示談金・慰謝料に不満だ
  2. 事故の加害者・保険会社との示談交渉が進まない
  3. 適正な後遺障害等級認定を受けたい

弁護士に相談することで、これらの問題の解決が望めます。
保険会社任せの示談で後悔しないためにも、1人で悩まず、今すぐ弁護士に相談しましょう。

交通事故の無料相談ができる事務所
【東京都・港区・六本木】
ベリーベスト法律事務所
  • 初回無料相談
  • 土日対応可能
  • 慰謝料無料診断
全国対応の「交通事故専門チーム」によるサポートが特徴の法律事務所です。まずは、交通事故専門チームによる「慰謝料無料診断」をご利用下さい。
交通事故でお悩みなら今すぐ弁護士相談
050-5267-6329
[電話受付]平日 9:30~21:00 土日祝 9:30~18:00
都道府県から交通事故に強い弁護士を探す
監修
弁護士相談Cafe編集部
本記事は交通事故弁護士カフェを運営するエファタ株式会社の編集部が執筆・監修を行いました。
この監修者の記事一覧

あなたへおすすめの記事

この記事が役に立ったらシェアしてください!