交通事故で指や手の震え・痺れの後遺障害が残った時の損害賠償

手指後遺症

バイクや自転車などに乗っているときに交通事故に遭遇すると、地面に激しく手をつくことが多いため、指や手に後遺障害が残ることが多くあります。

具体的には、腕の付け根や手首もしばらく痛くなります。あるいは、今日仕事中に手が震えることがあります。または、力が入りにくいということも起こります。一指し指が震え続けて、字がかけない、キーボードが打てない、など仕事にならない、仕事にも影響が出たりします。ひどいケースですと、手のしびれにより睡眠に支障が出る場合もあり、夜に寝つけられない、寝返りを打てないなどの場合もあります。

そこで今回は手指に関する後遺障害認定とその損害賠償について解説していきたいと思います。

手の震え・痺れの原因

手が震えてしまうのは、骨格のずれが原因であったり、脳障害のケースもありえます。足関節や骨盤が歪むと背中や頸椎の捻れを引き起こします。その結果、首・肩の痛みや手のしびれ、頭重感などが引き起こされます。多くの理由が考えられますので、専門医の診断を受ける事をおススメいたします。

手指の2つの後遺障害について

手指の後遺障害は大きく分けると次の2種類があります。

1:欠損障害(指切断)

手指を交通事故によって切断したような場合に認定される後遺障害です。欠損障害の概念としては、「手指を失った場合」と「指骨の一部を失った場合」の2種類があります。
「手指を失った場合」とは、簡単に説明すると指1本を根元から切断した場合と離断した場合が該当します。切断とは関節部分以外のところから物理的に切り離されてしまっている状態で、離断とは骨は傷ついていないけれども、関節部分から分離してしまっているような状態を言います。

そして「指骨の一部を失った場合」とは、指骨をエックス線で撮影した際に、一部を失っていることが確認できる場合を言います。

2:機能障害(手の痺れ、指のしびれ、手の震え)

手指の切断や離断は免れたものの、通常有しているべき指の機能が失われた場合に認定される後遺障害です。これにも同じく2種類があり「手指の用を廃したもの」と「親指以外の手指の遠位指節間関節(指先の関節)を屈伸することができなくなったもの」があり、それぞれその機能が失われた指の本数に応じて後遺障害等級が決まります。

「用を廃した」とは、本来の指の機能をなしていない状況であり、具体的に言うと手指の一定以上の割合を失った場合や、可動域制限が発生した場合、手指の感覚がない、指の痺れ手の震え、場合などがこれに該当します
特に交通事故の場合は、外傷によって感覚神経が断裂することがあり、これによって指の表在感覚や深部感覚が失われることがあります。あるいは、指の痺れや手の震えが生じます。

手指の損害賠償におけるポイント

機能障害の後遺障害認定は、交通事故との因果関係も重要となってくるため、特に可動域制限や感覚神経系に関しては、交通事故の外傷などの器質性などが認められることが重要となります。これが確認できないと、後遺障害は認定されない傾向にあります。

万が一そのような場合は、交通事故に強い弁護士に相談の上、症状固定時の状態とそれまでの治療過程などを細かく立証すれば、後遺障害が認定されるケースがあります。

また、手指の場合は労働能力喪失率が争いとなる傾向にあります。手指の欠損や機能障害は仕事内容によっては非常に支障があるため、そのあたりの主張立証がとても重要となるでしょう。

交通事故の手指の損害賠償裁判事例

過去の判例では、

52歳、男性、職業バイク便の被害者(東京地判平成16年12月1日)が右手指の薬指の挫滅創、および中節骨開放骨折と診断され、後遺障害認定において第12級9号が認定された事案において、労働能力喪失率は基準通りの14%が認定され、後遺障害慰謝料については、裁判基準よりも若干高めの350万円が認定されました。

この事例、実はちょっと興味深い裁判所の見解があります。

それは後遺障害慰謝料が相場よりも高く認定されたその「理由」にあります。

裁判所の見解によると、実はこの男性事故当時52歳なのですが40歳の時に一念発起してミュージシャンを目指そうと決めたそうで、そこからバイク便のアルバイトをしながらベースの練習をしていたそうです。

もちろんそれによる収入はなかったようですが、交通事故によってピチカート奏法などの演奏法が手指に後遺障害が残ったことでできなくなり、それによって将来の音楽活動における可能性が大幅に狭まったなどと主張したのです。

これに対し加害者側の意見としては、音楽活動で現に収入を得ているわけでもないのに、そのような音楽活動の事情を慰謝料などの算定に考慮すべきではないと主張しました。

あなたならどう思いますか?

さて、結果的に裁判所はなんと言ったのでしょうか。
裁判所は「被害者の音楽活動に対して支障を来したことは、慰謝料を算定する上で十分考慮されるべきである」と判断したのです。

これにより後遺障害第12級の一般的な裁判基準の後遺障害慰謝料相場である290万円から60万円も高い350万円を認定したのです。

この裁判を弁護した弁護士はすばらしいと思います。

たとえ収入を得ているわけではなくとも、被害者の心情も含め実情をしっかりと主張しその慰謝料を求めていくことで、裁判所に伝わることもあるのです。この判例から学ぶべきことは、妥協せずにしっかりと適切な主張をすれば、相場よりも高い慰謝料を勝ち取ることができるということです。そしてそのためには、交通事故に強い弁護士のサポートが欠かせないということなのです。

保険会社は、手の痺れや振るえといった神経の傷害に関しては、疑ってかかってくる可能性もあります。また、対応が強気にでてきたり、横柄な態度をとったりと、被害者の立場にたたないことも多いのです。保険会社の言いなりになって、治療打ち切りや示談にならないよう、早めの弁護士相談をオススメいたします。

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